本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:小1の壁と、我が家が今向き合っている家計の課題
こんにちは、みずきです。2026年6月、関東の梅雨入りも間近になり、我が家では紫陽花がきれいに咲き始めました。実は、2020年1月生まれの長女が、今年の4月に無事に小学校に入学したんです。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見ては、胸が熱くなる日々を過ごしています。
ですが、小学生になると同時にやってきたのが、巷でよく言われる小1の壁です。保育園の頃とは生活リズムがガラリと変わり、放課後の学童保育の費用や、お友達の影響で始めた新しい習い事(本人の強い希望で英語とスイミングを始めました)など、思った以上に新しい支出が発生しているんですよね。
具体的には、毎月だいたい5,000円(年間で約60,000円)ほど、これまでになかった教育・習い事関連の出費が増えています。子育て世帯にとって、この「月5,000円」の地味な負担増は、家計にじわじわと響いてくるものです。
そこで、投資家ママとしての私の頭が働きます。「この増えた月5,000円を、私たちの労働収入から削るのではなく、株式の配当金という自動販売機から生み出せたら、気持ちがどれほど楽になるだろう」と。
今回は、我が家の人生設計において、この「小1の壁の習い事費・月5,000円」をまかなうためのサテライト候補として、超高配当で注目されている自動車部品メーカーの日本プラスト(7291)について検討してみました。単に「割安だから買う」ではなく、「我が家の今のライフステージにどう役立つか」というリアルな目線で、じっくり紐解いていきたいと思います。
人生設計から逆算する:目標配当額「月5,000円」への投資額シミュレーション
投資を始めるとき、私は「いくら儲かるか」ではなく、「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という人生設計からの逆算を大切にしています。今回の目標は明確です。
目標:長女が小学校を卒業するまでの6年間、新しく増えた習い事費「月5,000円(年間60,000円)」を配当金でカバーすること。
日本プラスト(7291)の2026年6月5日時点の株価データをもとに、この目標を達成するために必要な投資額を具体的に計算してみます。
日本プラストの主な株価指標は以下の通りです。
| 指標名 | 数値(2026/06/05時点) |
|---|---|
| 株価 | 455円 |
| 配当利回り(会社予想) | 5.47パーセント |
| 1株配当(会社予想) | 25.00円 |
| 最低購入代金(100株) | 45,700円 |
このデータを使って、目標とする年間60,000円の配当金(税引前)を得るために必要な投資額を逆算してみましょう。
計算式:目標年間配当額 60,000円 ÷ 配当利回り 5.47パーセント = 約1,096,892円
株数で換算すると、以下のようになります。
目標配当額 60,000円 ÷ 1株配当 25円 = 2,400株
2,400株を現在の株価455円で購入する場合の投資総額は、1,092,000円(約109万円)になります。
約109万円の投資で、毎月5,000円の教育費負担を相殺できる計算ですね。1回の投資としてはそれなりの金額ですが、日本プラストの魅力的なところは、最低投資金額が4万円台と非常に手頃である点です。最初から一括で109万円を投資するのではなく、毎月の家計の余剰金から「今月は100株(約4.5万円)、来月も100株」といった形で、コツコツと買い増していきやすい株価なのは、私たち子育て世帯にとって大きなメリットだと思います。
自動車部品セクターのライバル銘柄と比較する
投資先を決める際、1つの銘柄だけを見て決めるのは少し危険です。同じ「自動車部品」というセクターの中で、我が家の家計を支えてくれるパートナーにふさわしいのはどこか、複数の選択肢を比較してみましょう。
今回は、同じく高配当で知られるシート大手のテイ・エス テック(7313)、そして同じくシート部品を軸に展開するタチエス(7239)と比較してみます。
| 銘柄名(コード) | 日本プラスト(7291) | テイ・エス テック(7313) | タチエス(7239) |
|---|---|---|---|
| 株価(目安) | 455円 | 1,800円前後 | 1,700円前後 |
| 配当利回り | 5.47パーセント | 約5.09パーセント | 約5.17パーセント |
| PBR(実績) | 0.23倍 | 約0.6倍 | 約0.5倍 |
| 自己資本比率 | 43.9パーセント | 約70パーセント | 約55パーセント |
| 100株購入金額 | 約4.5万円 | 約18万円 | 約17万円 |
この比較表を見てみると、日本プラストの際立った特徴が2つ浮き彫りになります。
1つ目は、配当利回りが5.47パーセントと頭一つ抜けて高いこと。そして2つ目は、PBR(株価純資産倍率)が0.23倍という驚異的な割安水準にあることです。PBR0.23倍というのは、企業の解散価値である「1倍」を大きく下回っており、会社の持つ純資産に対して株価がものすごく過小評価されている状態を意味します。
一方で、財務の健全性を示す自己資本比率を比べると、テイ・エス テックの約70パーセントという「鉄壁財務」に比べ、日本プラストは43.9パーセントと、一般的な合格ライン(30パーセント以上)はクリアしているものの、やや控えめな数字です。テイ・エス テックの安定感については、以前に書いたこちらの記事でも詳しく紹介していますので、よろしければ参考にしてくださいね。
○(7313)テイ・エス テック : 5.09%配当と鉄壁財務で小1の壁月5千円を支える家計の潤滑油
また、独立系として独自の強みを持つタチエスについても、こちらの記事で家計への取り入れ方を考察しています。
◎(7239)タチエス : 5.17%配当と鉄壁財務で小1の壁月5千円を支える家計の利回りブースター
こうして比較してみると、日本プラストは「財務の超安定感ではライバルに譲るけれど、圧倒的な割安さと利回りの高さ、そして少額からスタートできる手軽さが魅力のサテライト向き銘柄」という立ち位置が見えてきますね。
「脱炭素化」という未来の国策と、日本プラストのビジネス
私が個別株に投資するときに、配当利回りと同じくらい大切にしているのが、「子どもにその会社のビジネスを胸を張って説明できるか」という視点です。私たちが投資したお金が、社会の役に立ち、未来を良くする活動に使われていると実感できることは、長期投資を楽しく続けるための秘訣だと思っています。
日本プラストは、自動車のハンドルやエアバッグ、そして内外装のプラスチック(樹脂)部品を作っている会社です。特にプラスチック製品は、今の自動車業界にとって非常に重要な役割を持っています。
ここで、最近注目したニュースをご紹介します。国土交通省が公表した、道路分野における脱炭素化の推進計画に関する記事です。
【国土交通省】道路分野の脱炭素化に向けた先進技術の現場実装を推進すると公表
このニュースでは、二酸化炭素(CO2)排出量の約18パーセントを占める道路輸送分野において、脱炭素化を強力に進めるための計画が語られています。道路側の対策はもちろんですが、そこを走る「自動車そのものの脱炭素化(EV化や燃費向上)」も当然、強力に進めていかなければなりません。
自動車のCO2排出を減らし、電気自動車(EV)の航続距離を伸ばすために、今自動車メーカーが必死になって取り組んでいるのが「車体の軽量化」です。車が軽くなればなるほど、走るために必要なエネルギーは少なくて済みますよね。
ここで活躍するのが、日本プラストが得意とする、金属をプラスチックに置き換える技術です。強度を保ちながら、車のさまざまな部品をプラスチック化して軽くしていくことは、まさに地球温暖化を防ぐための「先進技術」そのものなんです。
「ママが投資しているこの会社は、車を軽くして、地球の空気をきれいにするお手伝いをしているんだよ」と、娘に説明できる。これは、ただお金を増やす以上の価値を投資に与えてくれる気がします。
みずきの「人生設計マッチ度」3軸評価
さて、ここからは日本プラストが「我が家の家計パートナー」として本当にふさわしいのか、3つの軸で厳しく評価していきます。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○(条件付きで安心)」
配当を出す原資となる、会社の稼ぐ力を表す「EPS(1株当たり純利益)」は、2027年3月期の会社予想で84.75円となっています。これに対して配当予想が25円ですので、配当性向(利益のうち何パーセントを配当に回しているか)を計算すると以下のようになります。
配当性向:25円 ÷ 84.75円 × 100 = 約29.5パーセント
一般的に、配当性向が60パーセントを超えてくると「無理をして配当を出しているな」と心配になりますが、日本プラストの約29.5パーセントというのは、非常に健全で余裕を残した水準です。これなら、多少の業績のブレがあっても、いきなり無配や大幅な減配になるリスクは低いと考えられます。
また、収益性についても「純利益率は各四半期で前年同期比の改善が続き、持ち直し基調」とあるように、一時期の厳しい状況から脱出しつつあります。ただし、フリーキャッシュフローがマイナス傾向にあることや、売上高が横ばい〜小幅減で成長性がやや鈍化している点は、サテライト枠として「過度な期待はせず、見守る」という慎重な姿勢が必要ですね。
B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり)」
「小1の壁」による月5,000円の支出は、今まさに始まっています。日本プラストは利回りが5.47パーセントと非常に高いため、「投資した資金に対して、今すぐ効率的にお金を生み出してくれる」という点で、現在の我が家のライフステージに非常に適合しています。
また、1単元(100株)が4万円台という手軽さも、毎月の家計の予算管理の中で「今月は教育費の代わりに、この株を少し買い増そう」と柔軟に対応できるため、家計管理のしやすさは抜群です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△(サテライト枠に限定)」
自動車部品セクターは、どうしても為替の変動や、世界的な景気動向に業績が左右されやすい「景気敏感株」に分類されます。そのため、我が家の資産形成のコア(主役)である「全世界株インデックス投資」や「日米の高配当ETF」のような、超長期でガチガチに持ち続ける資産と同列に扱うことはできません。
もし将来、第二子を出産して私が再び育休に入るようなことになれば、一時的に収入が減るため、家計のリスク許容度は下がります。そうした時期に、景気敏感な個別株の比率が高すぎるポートフォリオは、精神衛生上よくありません。あくまで「資産全体の数パーセント程度に抑えるサテライト枠」として保有するのが、我が家のルールに合致しています。
新NISAなどの「制度活用」と、私のポートフォリオ戦略
みずきブログの差別化ポイントであり、私自身が一番こだわっているのが「制度を徹底的に使い倒すこと」です。今回、日本プラストへの投資を検討するにあたり、どの口座で持つべきかを整理してみました。
1. 新NISA(成長投資枠)での保有
高配当株を保有するなら、やはり新NISAの成長投資枠が第一候補になります。通常、株の配当金には約20.315パーセントの税金がかかります。日本プラストから年間60,000円の配当をもらっても、課税口座だと約12,000円が税金として引かれてしまい、手元には約48,000円しか残りません。
これでは「月5,000円(年間60,000円)の習い事費をカバーする」という当初の目標が崩れてしまいますよね。新NISAの非課税枠を使えば、この60,000円が丸ごと手元に入るため、制度の恩恵を最大限に実感できます。
2. ジュニアNISA(旧制度)や子ども名義の資産としての位置づけ
我が家では、新規の買い付けはできませんが、過去に口座開設したジュニアNISAのロールオーバー資産や、子どものための教育資金用口座を分けて管理しています。子ども自身に関わる「教育費・習い事費」を生み出すための株を、子ども用の資産枠の一部として整理しておくことで、「この株はお姉ちゃんのスイミング代を稼いでくれている特別な株なんだよ」と、将来マネー教育の一環として教えることもできると考えています。
3. 配当控除の活用(課税口座の場合)
もし新NISAの投資枠をすでに他のインデックス投資などで使い切っている場合は、あえて特定口座(課税口座)で購入し、確定申告で「総合課税」を選択して配当控除を申請する、という裏ワザもあります。課税所得が一定以下(一般的には課税所得900万円以下、特に我が家のように共働きで所得を分散している場合)であれば、所得税の税率を抑えつつ、配当にかかる税金の一部を取り戻すことができます。税制の仕組みを正しく知っておくことは、個人投資家の最大の武器ですね。
完璧な銘柄はない:日本プラストへの投資で感じる「迷いと懸念」
私のブログでは、良いところばかりでなく、自分のリアルな迷いや、その銘柄の弱点も包み隠さず共有することにしています。日本プラストに関しても、いくつか気になる「懸念点」があります。
それは、現在のPBR0.23倍という超割安放置が、いわゆる「バリュートラップ(安物買いの銭失い)」になっていないかという点です。株価が安いことには、それなりの理由があります。同社は長年、収益性の低さが課題とされてきました。直近では「ROEが回復基調にある」とされていますが、それでも実績で5.59パーセントと、一般的に望ましいとされる8〜10パーセントには届いていません。
また、フリーキャッシュフローがマイナスになっていることも、将来の設備投資や株主還元の余力を削る要因になり得ます。もし、これから自動車業界全体の競争がさらに激化し、原材料費の高騰などを製品価格にうまく転嫁できなければ、業績が再び低迷し、配当利回りに惹かれて買ったものの株価自体が下がってしまう、というリスクも頭の片隅に置いておく必要があります。
だからこそ、私は「1つの銘柄に、必要額のすべてを賭けない」という基本ルールを徹底しています。月5,000円の配当を得るために、日本プラストだけで109万円分を購入するのではなく、例えば以下のような組み合わせを考えます。
- 日本プラスト(7291)に約30万円(約600株・年間配当15,000円)
- テイ・エス テック(7313)に約40万円(約220株・年間配当約18,000円)
- タチエス(7239)に約40万円(約230株・年間配当約18,000円)
このように、同じ「自動車部品」というテーマの中でも、超高配当・超割安な日本プラストをアクセント(スパイス)として加えつつ、財務が鉄壁な他の2社と組み合わせることで、全体として年間約50,000円〜60,000円の配当を、より安全に、かつバランスよく確保することができます。これが、完璧を目指さない、等身大のママ投資家としての私のリアルな判断プロセスです。
まとめ:我が家の人生設計に合わせた、心地よい投資を
「小1の壁」を前にして、家計の支出増に焦る気持ちは誰にでもあると思います。でも、そこで「もっと働いて残業代を稼がなきゃ」と自分を追い詰めるのではなく、「今ある資産の一部に働いてもらって、家計をサポートしてもらう」という選択肢を持てるだけで、心のゆとりが全く違ってきます。
今回ご紹介した日本プラスト(7291)は、超割安で、今すぐ高い配当を届けてくれる、頼もしいサテライト候補です。ですが、景気敏感株であるというリスクも持ち合わせているため、自分の家計の「リスク許容度」と相談しながら、新NISAなどの優れた制度を上手に組み合わせて、少しずつ付き合っていくのが良さそうですね。
投資に100点満点の正解はありません。大切なのは、自分たち家族のライフステージと人生設計に寄り添った、無理のない「XX点の選択肢」を見つけることです。皆さんの家計管理や投資のヒントに、少しでもなれば嬉しいです。一緒に、子育ても資産形成も、楽しみながら一歩ずつ進んでいきましょうね!


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