◎(7488)ヤガミ : 3.77%配当と無借金経営で小1の壁の習い事費月5千円を支える家計の防衛銘柄

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。2026年に入り、我が家の長女も4月に無事、小学校に入学しました。元気に登校する姿を見てホッとする反面、リアルに立ちはだかっているのが小1の壁です。保育園時代よりもお迎えの時間が早まり、民間の学童保育や新しい習い事を組み合わせることで、家計の固定費がじわじわと膨らんできています。完璧な家計管理を目指すのは疲れてしまいますが、今できる範囲で少しずつ、お金の通り道を整えていきたいですよね。

今回は、こうしたライフステージの変化に伴って発生する新しい支出を、株式の配当金でスマートに相殺する戦略について考えてみました。注目したのは、学校教育や保健福祉の現場を支えるヤガミ(7488)という、非常に堅実なビジネスを展開している企業です。この銘柄が我が家の人生設計にどう貢献してくれるのか、具体的な数字を交えながら深掘りしていきます。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

まずは、今回なぜこの銘柄を検討するに至ったのか、我が家の具体的なライフプランと家計の状況を整理してみました。同じように子育てと教育費の捻出に悩むパパやママにとって、一つのシミュレーションとして参考にしていただければ嬉しいです。

我が家の現在地と直面している課題

2020年1月生まれの長女は、現在6歳で小学1年生になりました。これまでは保育園の延長保育でなんとか乗り切っていましたが、小学校に入ると放課後の過ごし方が一変します。平日の放課後、週に数回は民間の預かり型スクール(英語学童など)を利用することになり、さらに本人の希望でスイミングスクールも始めました。これにより、保育園時代に比べて毎月約5,000円(年間60,000円)の固定費が純増することになったのです。

この課題を解決するために必要な配当額

この「月5,000円」という負担は、毎月の給与から捻出することも不可能ではありません。しかし、これから子どもが大きくなるにつれて、教育費の本格的な負担(高校・大学など)が控えています。できれば、今増えた分の支出は、家計の貯蓄を切り崩すのではなく保有している資産が勝手に生み出してくれる配当金でスマートにカバーしたいと考えました。目標は、子どもが小学校を卒業するまでの6年間、毎年安定して60,000円(税引前)の配当金を受け取り続けることです。

2. 目標配当額の逆算計算

年間60,000円の配当金を得るために、一体いくらの投資資金が必要になるのでしょうか。配当利回りごとに、必要な投資額を逆算して表にまとめてみました。

想定配当利回り(税引前) 目標年間配当額 必要な投資額 我が家での位置づけ
3.0% 60,000円 2,000,000円 少し投資額が大きくなり、資金効率が低め
4.0% 60,000円 1,500,000円 現実的で、財務健全な優良株で狙えるライン
5.0% 60,000円 1,200,000円 高配当銘柄を組み合わせることで達成可能

この計算から、配当利回りが4.0%前後の手堅いディフェンシブ銘柄であれば、約150万円の投資で目標を達成できることが分かります。我が家の場合、一度に150万円を1銘柄に投入するのはリスク管理の観点から避けたいため、複数の安定配当株に分散して、トータルでこのキャッシュフローを構築することを目指しています。

3. 複数銘柄の比較紹介

今回は、子どもたちの教育や命を守る社会インフラに関連し、かつ財務が極めて健全なディフェンシブ銘柄の中から、ヤガミ(7488)を含む3つの候補を比較検討してみました。

候補銘柄のスペック比較

コード・銘柄名 株価(直近目安) 最低投資金額 配当利回り 自己資本比率 配当方針・特徴
7488 ヤガミ 2,650円 265,000円 3.77% 78.5% 安定配当重視、実質無借金経営
7914 共同印刷 3,650円 365,000円 5.20% 58.2% 配当維持・増配志向、教科書・セキュリティ印刷
6809 TOA 1,150円 115,000円 5.40% 76.1% 業績連動+安定配当、学校の放送設備トップ

各銘柄の特徴とポートフォリオ上の位置づけ

1. ヤガミ(7488)

ヤガミは、理科の実験器具や、保健室の備品、医療実習用のシミュレーターなどを扱う専門商社です。さらに、命を救う装置であるAED(自動体外式除細動器)の販売・レンタルで非常に高いシェアを持っています。学校や公共施設にAEDを設置し、その後の消耗品(パッドやバッテリー)の定期交換をサポートする「ストックビジネス」としての側面もあり、業績の底堅さはピカイチです。景気に左右されにくいため、ポートフォリオの最も頑丈な土台になってくれる存在だと考えています。

2. 共同印刷(7914)

共同印刷は、日本の印刷業界の大手であり、教科書や通販カタログ、さらには個人情報を扱うセキュリティ印刷に強みを持っています。子どもたちの教育に欠かせない教科書印刷という確固たる基盤があり、配当利回りも5%を超えていて非常に魅力的です。詳しい分析については、こちらの過去記事でも紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

共同印刷(7914)の個別分析記事はこちら

3. TOA(6809)

TOAは、学校のチャイムや非常放送設備、防犯カメラなどの音響・映像機器の専門メーカーです。子どもたちが毎日耳にするあの校内放送システムは、多くがTOAの製品なんですね。こちらも極めて強固な財務体質(自己資本比率76%超)を誇り、かつ5%を超える高い配当利回りが家計に力強いゆとりを与えてくれます。詳細なリスク・リターンの分析は、以下の記事にまとめています。

TOA(6809)の個別分析記事はこちら

国際情勢と市場環境から見る「割安ディフェンシブ株」の価値

投資を考える上では、マクロ経済の動きにも少し目を向ける必要がありますよね。2026年6月12日付の日本経済新聞のニュースにおいて、米イラン交渉の進展による地政学リスクの緩和や為替の動きに関する報道がありました。

米イラン交渉進展 株「割安銘柄に期待」円「159円50銭まで上昇余地」 – 日本経済新聞

為替が大きく動いたり、原油価格や国際情勢が目まぐるしく変化する昨今、グローバルに広く展開する輸出企業やハイテク株は株価のボラティリティ(値動きの荒さ)が非常に大きくなりがちです。一方で、同ニュースでも指摘されている通り、市場の関心は「地に足のついた、割安で放置されている実力派銘柄」にも集まっています。

ヤガミのような、日本の学校教育や地域医療といった「景気に左右されず、常に一定の需要がある内需ビジネス」を展開し、さらに実質無借金で豊富なキャッシュを保有している割安な企業は、まさにこうした不安定なマクロ環境における避難先(セーフヘイブン)として非常に頼もしい存在です。為替や原油価格に一喜一憂することなく、毎晩枕を高くして眠れる安心感は、子育てで忙しい日々を送る私たちにとって、何物にも代えがたい価値があると思います。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

我が家の「小1の壁」に伴う習い事費用を補完するというミッションに対して、ヤガミ(7488)がどれだけフィットしているか、みずき独自の3つの軸で評価してみました。

A. 配当の持続性・成長性

評価:◎(強く信頼できる)

ヤガミの最大の強みは、その財務の圧倒的な堅実さにあります。自己資本比率は78%を超えており、実質無借金経営です。手元資金が非常に潤沢なため、多少の不況や経済危機が訪れたとしても、配当がバッサリとカット(無配や大幅減配)されるリスクは極めて低いと考えられます。また、AEDのレンタル事業は契約期間中に安定した手数料収入をもたらすため、売上の急激な減少が起きにくいビジネスモデルです。10年単位でじっくり保有して配当を受け取り続けるには、これ以上ない安心感がありますね。

B. 人生設計との適合性

評価:○(悪くない)

最低投資金額が20万円台後半(100株あたり)と、個別株としては少しハードルが高く感じるかもしれませんが、我が家の「年間60,000円の配当を作る」という目標に対して、100株保有するだけで約10,000円(税引前)の配当が手に入ります。これをポートフォリオの核(コア)として配置し、残りの50,000円分を、先ほど紹介した共同印刷やTOAなどの高配当銘柄で補完することで、バランスの良い「小1の壁突破ポートフォリオ」が完成します。必要な時期に、確実に現金を運んでくれる役割としてぴったりです。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:◎(安心して持てる)

私は上場企業で働く会社員ですが、子どもの成長に合わせて時短勤務を選択したり、将来的に教育費がピークを迎えた時には、一時的に家計のキャッシュフローが引き締まる可能性があります。そのため、リスクの高い成長株や、業績のブレが激しい素材・市況関連株ではなく、ヤガミのような「どんな時も社会から必要とされる、倒産確率が極めて低い企業」に大切な資金を預ける方が、精神的な安定につながります。今の我が家のリスク許容度に非常にマッチしていると感じます。

5. みずきの総合評価+判断

ヤガミに対する我が家の総合評価は「派手さはないけれど、家計の防衛力を最大化してくれる無名の実力者」です。

株式市場では、AI関連株や半導体銘柄のような、短期間で株価が何倍にもなる派手な銘柄が注目を集めがちですよね。でも、私たちが求めているのは「一攫千金」ではなく、「子どもが怪我なく健やかに育ち、やりたい習い事に通わせてあげられる、穏やかで確実な生活」です。ヤガミが提供する理化学機器やAEDは、まさに子どもたちの学びと命を支えるインフラそのもの。ビジネスモデルが非常に分かりやすく、将来娘が大きくなった時に、「この会社はね、学校の理科室にある道具や、命を助けるAEDを届けている素晴らしい会社なんだよ。我が家はここの株主として応援させてもらっているんだよ」と、自信を持って説明できる点も気に入っています。

具体的な戦略としては、ヤガミを単体でドカンと買うのではなく、利回りがより高い共同印刷やTOAといった教育関連の優良株と組み合わせることで、平均配当利回りを4.5%付近に調整しつつ、合計130万円程度の分散投資ポートフォリオを構築するのが我が家の人生設計における最適解だと考えています。これにより、特定の1社に万が一のことがあっても、毎月5,000円の習い事代というキャッシュフローは途絶えることなく維持されます。

6. 制度活用との組み合わせ

こうした高配当株投資の効果を何倍にも高めてくれるのが、国が用意してくれている素晴らしい税制優遇制度です。みずきブログのこだわりとして、ここもしっかり整理しておきますね。

新NISA(成長投資枠)の最大活用

ヤガミや比較対象の個別株を購入する際は、必ず新NISAの「成長投資枠」を活用します。通常、株式の配当金には約20.315%の税金がかかります。例えば、ヤガミから年間10,000円の配当が出たとしても、課税口座だと手元に残るのは約8,000円に減ってしまいます。しかし、NISAを活用すればこの2,000円分の税金が丸々非課税になり、10,000円がそのまま家計に届きます。この差は10年、20年と長期で積み重なると、家族旅行が1回行けるくらいの大差になりますから、使わない手はありません!

配当控除という裏ワザ(特定口座で保有する場合)

もしNISA枠をすでに使い切っている場合や、他の投資信託で枠が埋まっている場合は、特定口座(課税口座)で保有することになります。その際、知っておきたいのが配当控除(総合課税を選択した確定申告)です。課税される所得金額が一定以下(一般的に課税所得900万円以下)の会社員世帯の場合、確定申告で「総合課税」を選択することで、源泉徴収された税金の一部が還付され、実質的な税率を大幅に下げることができます。「確定申告なんて難しそう」と思われるかもしれませんが、スマホで簡単に手続きできるようになっていますので、億劫がらずに賢く税金を取り戻しましょうね。

iDeCoやつみたてNISAとの補完関係

我が家では、老後の資金づくりとしてiDeCoを活用し、世界全体の経済成長に乗るために「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などを新NISAのつみたて投資枠で毎月コツコツ積み立てています。これらは「数十年後に大きく増えていることを期待する資産」です。一方で、ヤガミのような個別高配当株は「今、そして数年後の家計をリアルに助けてくれる、即戦力の現金精製マシン」です。老後の備え(インデックス投資)と、今現在の教育費のサポート(高配当株投資)を両輪で走らせることで、未来への不安をなくしつつ、現在の生活の質もしっかり向上させることができます。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

ここまでヤガミの魅力ばかりをお伝えしてきましたが、投資に「100点満点、リスクゼロ」の完璧な銘柄は存在しません。私が感じている懸念点や迷いも、正直に共有しておきますね。

1. 出来高が少なく、流動性が低い(売りたい時に売りにくい)

ヤガミは東証スタンダード市場に上場していますが、1日の取引量が非常に少ない、いわゆる「薄商い」の銘柄です。これが何を意味するかというと、もし我が家の急な出費で「どうしても今すぐ株を売って現金化したい!」となった時に、希望する価格で買い手が見つからず、想定より安い価格で売る羽目になるリスク(流動性リスク)があります。そのため、ヤガミに投資する資金は、本当に当面使う予定のない完全な余剰資金であることが大前提になります。

2. 株価の大幅な値上がり(キャピタルゲイン)は期待できない

同社が手がける教育・保健分野の市場は、日本の少子化の影響を長期的に受けることになります。急激な市場の拡大は見込めないため、テック系企業のように「株価が2倍、3倍になる」といった成長のワクワク感はありません。あくまで「毎年決まった配当金を淡々と届けてくれる、静かな自動販売機」のようなものと割り切って付き合う必要があります。

3. 国内の教育予算や介護報酬改定の影響を受ける

顧客の多くが学校などの公的機関や福祉施設であるため、国の教育予算の削減や、医療・介護制度の改定によって、短期的に業績が圧迫される局面があります。直近の業績は安定していますが、国の方針転換が間接的に業績にインパクトを与える可能性があることは、頭の片隅に置いておくべきリスクですね。

こうした弱点もありますが、それらを補って余りある財務の健全性とビジネスの粘り強さがヤガミにはあると私は信じています。皆さんも、ご自身の家計状況や「いつ、いくらの現金が必要なのか」という時間軸に合わせて、こうしたディフェンシブ株の導入を検討してみてはいかがでしょうか。小1の壁を笑顔で乗り越えるために、今できることからコツコツ、一緒に資産の土台を整えていきましょうね!

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