注意事項
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。株価や配当利回りなどのデータは、2026年5月29日時点のものをベースにしています。
はじめに:小1の壁と増える教育費に立ち向かう
みなさん、こんにちは。子育てママの個人投資家、みずきです。関東の郊外で、夫と6歳の娘と3人で暮らしています。この2026年4月に娘が無事に小学校に入学しまして、我が家もついに「小1の壁」と呼ばれる時期に突入しました。
保育園の頃とは違って、放課後の過ごし方に頭を悩ませることが本当に増えました。民間学童を利用したり、新しい習い事を検討したりしているうちに、ジワジワと家計にのしかかってくるのが「教育費の増加」ですよね。英語やスイミング、そろばんなど、娘が「やってみたい!」と言うことにはできる限り応えてあげたい。でも、すべてを夫婦の毎月の給与だけでやりくりしようとすると、家計の貯蓄ペースが落ちてしまって、なんだか心の余裕まで削られていく気がしませんか?
そんな時、私の心を支えてくれるのが株式投資から得られる「配当金」という不労所得です。今回は、我が家が直面している小1の壁を乗り越えるために、配当金をどう活用していくか、そして大正時代から続く歴史ある企業「日本フイルコン(5942)」を我が家の人生設計にどう組み込めるか、リアルな目線でじっくり考えてみました。
1. シナリオ設定:我が家の人生設計と3年後の課題
投資を始める前に、まずは「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という人生設計(シナリオ)を立てることが何よりも大切です。銘柄ありきで投資を始めてしまうと、株価の上下に一喜一憂して、せっかくの長期投資がブレてしまいますからね。
我が家の「現在地」と、これからのロードマップを整理してみました。
- 我が家の現在地:夫、私(41歳・会社員)、娘(6歳・小学1年生)。つみたてNISAやiDeCoでインデックス投資をコアにしつつ、2021年から高配当株投資をスタート。
- 3年後の家計課題:娘が小学校4年生になる3年後(2029年)には、本格的な塾通いや高学年向けの習い事がスタートし、教育費がさらに月1万〜2万円ほど膨らむ見込みです。また、民間学童の費用なども含め、低学年のうちから教育関連の支出は高止まりします。
- 課題を解決するための目標配当額:まずはこの教育費の増加分の一部を補填するため、「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を、今から3年後までに確実に、安定して得られる仕組みを構築することを目指します。
「月5,000円」と聞くと、もしかしたら「えっ、それだけでいいの?」と思われるかもしれません。でも、毎月自動的に5,000円が口座に振り込まれる仕組みがあれば、娘の新しいドリルを買ったり、ちょっとしたお出かけの交通費にしたり、家計の「ちょっとした潤い」として絶大な効果を発揮してくれるんです。完璧を目指さず、まずは手が届く目標からクリアしていくのが、みずき流の家計管理です。
2. 目標配当額からの逆算シミュレーション
では、3年後に「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を手に入れるためには、一体いくらの投資資金が必要なのでしょうか?
今回注目する日本フイルコン(5942)のデータを使って、具体的な数字を計算してみましょう。
2026年5月29日時点の日本フイルコンの株価は585円、1株当たりの年間配当予想は28.00円です。ここから配当利回りを計算すると、4.91%という非常に魅力的な高利回りになります。最低購入金額は1単元(100株)で57,000円(手数料別)と、主婦のお小遣いや家計の余剰資金からでも手が届きやすいサイズ感なのが嬉しいポイントですね。
この利回りを使って、目標額から必要投資額を逆算してみます。
【逆算計算シート】
- 目標年間配当額:60,000円(月5,000円)
- 想定配当利回り:4.91%(日本フイルコンの会社予想ベース)
- 必要な投資総額:60,000円 ÷ 4.91% = 約1,221,996円
- 必要な保有株式数:約1,222,000円 ÷ 585円 = 約2,089株(端数を切り上げて2,100株、21単元)
日本フイルコンだけで「月5,000円」をすべてカバーしようとすると、約122万円の投資資金が必要になります。「122万円を一気に1銘柄に投じるのは、ちょっと怖いな……」というのが、正直な私の感想です。家計のリスク管理という観点からも、1つの銘柄に資金を集中させるのは避けたいところ。
そこで、この「月5,000円」という目標を達成するために、日本フイルコンをポートフォリオの一部(サテライト枠)として位置づけ、他の優秀な高配当株と組み合わせていく戦略が現実的だと思います。
3. 複数銘柄の比較紹介:同じ目標を達成するための選択肢
「月5,000円の配当金システム」を作るにあたり、日本フイルコンと同じように「小1の壁」を支えてくれる候補となる他の高配当銘柄と比較してみましょう。
今回は、過去のブログでもご紹介した、非常に財務が安定している優良株の2銘柄を比較対象として並べてみました。それぞれの特徴を見比べて、我が家の人生設計にどれがフィットするかを検討します。
| 銘柄名(コード) | 株価(5/29終値) | 最低購入代金 | 配当利回り | PBR(実績) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本フイルコン (5942) | 585円 | 57,000円 | 4.91% | 0.48倍 | 51.6% |
| サンゲツ (8130) | 約3,000円前後 | 約300,000円 | 5.33% | 約1.2倍 | 約60% |
| 立川ブラインド工業 (7989) | 約1,500円前後 | 約150,000円 | 4.86% | 約0.7倍 | 83.0% |
それぞれの銘柄について、私の目線での特徴を整理してみました。
日本フイルコン(5942)
産業用の「網(ワイヤー)」のパイオニア企業です。特に製紙用網では国内トップシェアを誇っています。近年は半導体や電子部品向けの精密フィルター、さらにはワインの輸入販売や不動産賃貸など、手堅い多角化を進めています。
一番の特徴は、PBR 0.48倍という極めて割安な水準に放置されている点と、57,000円から買える投資の手軽さです。ただ、直近のROEがマイナス3.23%と収益性に課題を残しており、利益面ではまだ安定途上にあります。
サンゲツ(8130)
インテリア商社の国内最大手で、配当利回り5.33%と非常に強力なインカムゲインを提供してくれます。詳しくは過去の記事「サンゲツ (8130) : 5.33%配当で2026年小1の壁月5千円を支える家計の準コア資産」でも書きましたが、ブランド力も財務も安定しており、我が家の「準コア資産」として非常に頼りになる存在です。ただし、最低投資金額が約30万円とやや高いため、少しずつ買い足すにはハードルがあります。
立川ブラインド工業(7989)
ヨコ型ブラインドなどの窓装飾で圧倒的なシェアを持つ企業です。「立川ブラインド工業 (7989) : 4.86%配当と83%の財務で2026年小1の壁月5千円を支える家計の守備の要」で紹介したように、自己資本比率83%という驚異的な鉄壁財務を誇っています。絶対に減配されたくない、守りの要として優秀な銘柄です。
これらの強力なライバルたちと比較したとき、日本フイルコンの最大の武器は「1株あたり500円台という安さで、4.9%台の配当がもらえるという圧倒的な小回りの利きやすさ」ですね。
4. 「創業年の古い会社」というお宝視点と、日本フイルコンの歴史
ここで、少し面白いニュースに注目してみましょう。ダイヤモンド・オンラインに掲載されていたこちらの記事です。
参考ニュース:なぜ「創業年の古い会社」の株を狙うの?“お宝銘柄”を発掘する最強のステップ
この記事では、個人投資家が「創業年が古い会社」を狙うべき理由として、長年の歴史の中で蓄積された「隠れ資産」(含み益のある不動産や優良な取引先、特許など)が、帳簿上の数字(PBRなど)に反映されずに眠っている可能性が高いことを解説しています。いわゆる「ネットネット株」や割安株を見つけ出す手法ですね。
日本フイルコンの創業は、なんと大正5年(1916年)。すでに創業110年を超える、超が付くほどの老舗企業です。長年の製紙業界での絶対的なポジションはもちろん、実は渋谷区など都心の一等地に賃貸用の不動産を保有しており、そこから安定した賃貸収入(不動産事業)を得ています。これが本業の業績が落ち込んだときでも、配当を支える強力な下支え(バッファ)になっているわけです。
PBRが0.48倍ということは、会社が持っている純資産の価値(BPS 1,189.55円)の半分以下で株が取引されているということ。まさに、このニュースで言及されているような「お宝が眠っているかもしれない、歴史ある割安企業」に該当するのではないでしょうか。
とはいえ、良い面ばかりではありません。次に、子育てママの厳しい目線で「人生設計マッチ度」を評価していきます。
5. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の3年後の課題「月5,000円の教育費補填」に対して、日本フイルコンがどれくらい貢献してくれるか、3つの軸で厳しく採点してみました。
A. 配当の持続性・成長性:評価【△】
企業の財務安定性を示す「自己資本比率」は51.6%と、一般的に健全とされる30%を大きく超えており、倒産などのリスクは極めて低いと言えます。ただ、気になるのは収益性の部分です。
直近の会社予想EPS(1株当たり利益)は23.27円。それに対して配当予想は28.00円となっています。つまり、稼ぎ出す利益以上に配当金を出すことになり、配当性向が100%を超えてしまっている(約120%)状態です。これは少し無理をして配当を出している、あるいは安定配当を維持するために内部留保を取り崩していることを意味します。
もちろん、先ほど述べた「不動産などの隠れ資産」や十分な自己資本があるため、すぐに大減配になる可能性は低いかもしれませんが、業績の改善が追いつかなければ、長期的には減配のリスクも無視できません。そのため、持続性・成長性としての評価は「△」とせざるを得ません。
B. 人生設計との適合性:評価【○】
一方で、我が家の人生設計への適合性は「○」です。なんと言っても、1単元あたり約57,000円というハードルの低さは魅力的。例えば、「今月は家計簿をがんばってやりくりして、2万円浮いたからミニ株(単元未満株)で少しずつ買い足そうかな」といった、子育て中のタイトな家計でも無理のない「ちりつも投資」が可能です。
娘が小学校高学年になって教育費がピークを迎えるまでの数年間、少しずつ買い増して配当を積み上げていくパートナーとしては、この軽快さは大きな強みになります。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価【○】
現在の我が家は、つみたてNISAやiDeCoで世界株(オルカン等)へのインデックス投資をガチガチに固めています。ベースとなる老後資金や教育費の基本部分はインデックス投資で複利運用しているため、個別株投資に回す資金は「最悪、一時的に値下がりしても生活に影響が出ない範囲」に限定されています。
このように、家計のコア(中心)がしっかり守られているからこそ、日本フイルコンのような「高利回りだけど業績にやや波がある、PBR 0.4倍台の超ディープバリュー株」をサテライト(周辺)として保有するリスクは、十分に許容できると判断しています。もしこれが「学費のために絶対に減らしてはいけない資金」だったら、評価は【×】にしていたと思います。
6. 制度活用との組み合わせ:みずきの裏技テクニック
高配当株投資をするときに絶対に忘れてはいけないのが、「税制優遇制度をどう組み合わせるか」です。税金をいかに引かれないようにするかで、手元に残る現金の量が劇的に変わってきますからね。
日本フイルコンに投資する場合、我が家なら以下のように制度を使い分けます。
① 新NISAの「成長投資枠」で非課税に
まずは基本中の基本ですね。成長投資枠を使って保有すれば、4.91%の配当金にかかる約20.315%の税金が完全にゼロになります。年間6万円の配当をもらう場合、課税口座だと約12,000円も税金で引かれてしまい、手元には48,000円しか残りません。でもNISA口座なら、まるまる6万円が手元に入ります。この差は、マックのハッピーセット何回分にもなる大金ですよね!
② あえて「課税口座(特定口座)」で保有して「配当控除」を使う手も
「新NISAの枠は、もっと成長期待の高い別の投資信託や優良個別株で埋まってしまっている!」という場合、特定口座などの課税口座で日本フイルコンを買うことになります。その際、確定申告で「総合課税」を選択することで、配当控除を適用させることができます。
配当控除を活用すると、日本の課税所得が900万円以下の世帯であれば、配当金にかかる税金を所得税・住民税を合わせて約10%程度まで抑えることができる場合があります(※配当控除の税効果はご自身の所得や控除の状況によって異なりますので、必ずご自身でご確認くださいね)。「NISA枠が足りないから高配当株はあきらめる」のではなく、こういった税金の仕組みを知っておくことで、投資の選択肢がぐっと広がります。
7. 懸念点と、完璧を求めない我が家の判断
ここまで日本フイルコンの魅力や老舗企業としての強みを語ってきましたが、もちろん「完璧な銘柄」など存在しません。私が感じるリアルな懸念点も隠さずにお伝えします。
- 利益の回復が最優先課題:直近のROEがマイナスであるように、本業の儲けを増やす構造改革が進んでいる最中です。売上高は前年比で微増、EPSもプラス転換してきている(改善傾向)とはいえ、まだ業績が完全に回復したとは言えません。
- 配当の維持力が未知数:「大正時代からの老舗」「不動産収入あり」という盾があるものの、配当性向100%超えが何年も続くと、いずれ「減配」の決断を迫られる時期が来るかもしれません。
では、これらの懸念を踏まえて、我が家はどうするか?
結論としては、「メインの主軸としては買わないけれど、月5,000円の配当システムを構成する『サテライト枠(スパイス)』として、100株〜300株程度をコツコツ打診買いしてみるのはアリ」だと考えています。
たとえば、配当金システムのポートフォリオを以下のように組むイメージです。
- コア資産:立川ブラインド(7989)などをメインに据えて、抜群の財務力でベースの配当をディフェンシブに守る。
- サテライト資産:日本フイルコン(5942)を少しだけ混ぜて、4.9%という高利回りでポートフォリオ全体の利回りをグッと底上げする。
このように、それぞれの銘柄の「長所」と「短所」を組み合わせることで、家計のリスクを抑えながら目標の配当金を目指すことができます。一つの銘柄で100点満点を求めるのではなく、複数の銘柄をチームとして組み合わせて「自分たちの人生設計に合った、合格点(80点)の仕組み」を作ればいいわけです。そう考えると、少し投資へのハードルが下がり、心が楽になりませんか?
まとめ:お金は人生の自由度を高めるツール
子どもが育っていく中で、これからも色々な「壁」や、予期せぬ支出が私たちの前に立ちはだかると思います。でも、投資という武器を使って、一歩ずつ家計のキャッシュフローを整えていけば、どんな局面でも「まあ、なんとかなるでしょ!」と笑って向き合える心の余白が生まれます。
日本フイルコンのような、歴史がありながらも現在とても割安で放置されている株を、自分たちのリスク許容度の範囲内で少しだけ取り入れてみる。そんな「等身大のゆるっとした高配当株投資」が、忙しい子育て世代のママやパパにはちょうどいいのかもしれません。
今日の記事が、皆さんのこれからの人生設計や家計管理、そして銘柄選びのちょっとしたヒントになれば嬉しいです。大変な「小1の壁」ですが、子どもと一緒に楽しみながら、賢くお金を働かせて一緒に乗り越えていきましょうね!


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