はじめに
注意事項:本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。2020年1月に生まれた娘が、今年の4月に無事、小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見るたびに、胸がじんと熱くなります。でも、親にとって小学校入学は、感動と同時に大きな現実との戦いの始まりでもあります。そう、いわゆる小1の壁ですね。
保育園の頃とは違って、学童保育の預かり時間が短くなったり、夏休みなどの長期休暇中の預け先に頭を悩ませたり。我が家でも、民間の預かりサービスや、娘がやりたいと言い出した英語やスイミングの習い事など、想定外の出費が増えつつあります。家計を預かる身としては、この毎月の教育費やサポート費用の負担をどうスマートに解決するかが、今の最大のテーマです。
世間では今、AIブームや半導体関連のニュースで持ちきりですね。先日も日本経済新聞で、キオクシアの時価総額が一時45兆円を超えて国内2位に浮上し、トヨタ自動車を上回ったという華やかな話題が報じられていました。こうした最先端の成長企業に投資するのも夢がありますが、私たち子育て世帯の足元を見つめ直すと、本当に必要なのは日々の生活を確実に、そして静かに支えてくれる安定した現金流だったりします。
そこで今回は、派手さはないものの、人々の暮らしに絶対に欠かせない「葬儀」という社会インフラビジネスを手がける株式会社ティア(2485)に注目してみました。我が家の人生設計において、この地道な高配当株がどのように役立つのか、リアルな計算とともにお話ししていきますね。
1. シナリオ設定:我が家の人生設計と「小1の壁」
まずは、今回の投資を検討する背景となる、我が家の現在地と人生設計のシナリオを整理してみます。
娘が小学校に入学したことで、我が家の生活リズムは一変しました。私は上場企業の営業・企画職として働いていますが、残業を極力減らし、定時で退社して娘を学童へ迎えに行く日々を送っています。仕事のペースを少し落とした分、残業代が減る一方で、以下のような新しい出費が発生しています。
- 学童保育の延長利用料:月額約2,000円
- 長期休暇(夏休みなど)の特別預かり費用:年間約12,000円(月換算で1,000円)
- 新しい習い事(英語教室)の月謝補填:月額約2,000円
これらを合計すると、毎月約5,000円(年間60,000円)の出費増になります。「たかが5,000円」と思うかもしれませんが、これが6年間、さらに中学校、高校へと進学していくプロセスを考えると、家計の固定費としてじわじわと重くのしかかってきます。この負担を、自分の労働時間を増やしてカバーするのは、時間的にも体力的にも今の私には不可能です。
そこで、お金に働いてもらい、この月5,000円の負担を相殺するという戦略を立てました。子どもが小学校を卒業するまでの6年間、毎月5,000円の配当金が自動的に口座に振り込まれる仕組みを作ることができれば、精神的なゆとりが全く違ってきますよね。これが今回の「我が家の人生設計シナリオ」です。
2. 目標配当額の逆算計算
では、この「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を手に入れるためには、具体的にいくらの投資資金が必要なのでしょうか。今回注目している、ティアの指標データをもとに逆算してみましょう。
ティアの予想配当利回りは5.15%(株価443円、1株当たり予想配当金23円)となっています。非常に魅力的な高利回りですね。この数字を使って、まずは税引前の必要投資額を計算してみます。
目標年間配当額:60,000円
必要投資額 = 60,000円 ÷ 5.15% ≒ 1,165,048円
約117万円の投資資金があれば、理論上は年間60,000円の配当が得られる計算になります。これを単元株数(100株単位)に当てはめて、より現実的な購入計画に落とし込んでみます。
ティアの1株当たり予想配当金は23円ですので、目標を達成するために必要な株数は以下の通りです。
必要株数 = 60,000円 ÷ 23円 = 2,608.6株 → 切り上げて2,700株
実際の購入代金を、直近株価の443円で計算してみましょう。
実際の投資金額 = 2,700株 × 443円 = 1,196,100円
得られる年間配当金 = 2,700株 × 23円 = 62,100円
約120万円を投資して2,700株を保有すれば、年間62,100円、月額平均で5,175円の配当金を受け取ることができます。これで、娘の学童や習い事の費用をきれいにカバーできる計算になりますね。
ただ、ここで大切なのが「税金」の存在です。課税口座(特定口座)で受け取る場合、配当金には20.315%の税金がかかるため、手元に残る金額は約49,484円に減ってしまいます。そのため、新NISAの「成長投資枠」をフル活用して非課税で受け取るか、あるいは課税口座で保有した上で「配当控除」を利用して税金を取り戻すといった税制上の工夫が不可欠になってきます。このあたりは、後半の制度活用のセクションで詳しくお話ししますね。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標とする「月5,000円の配当」を実現するために、ティア1銘柄だけに資金を集中させるのはリスクがありますよね。同じように「小1の壁」を乗り越えるための高配当サポーターとして、過去に私が検討したいくつかの優秀な銘柄と比較してみましょう。
今回は、それぞれのビジネスモデルや利回り、安全性を俯瞰できるように、以下の4銘柄を並べてみました。
| 銘柄名(コード) | 株価 | 最低投資金額 | 予想配当利回り | 配当性向 | 自己資本比率 | ビジネスの特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ティア(2485) | 443円 | 44,700円 | 5.15% | 49.3% | 30.9% | 中部地盤の葬儀専門会社。高齢化社会で需要は安定。 |
| リソー教育(4714) | 290円 | 29,000円 | 5.29% | 約90% | 55.0% | 個別指導塾「TOMAS」展開。教育関連で子育て世帯に身近。 |
| パーソルHD(2181) | 250円 | 25,000円 | 5.39% | 約50% | 45.0% | 総合人材サービス大手。人手不足が続く日本で底堅い需要。 |
| AOKI HD(8214) | 1,200円 | 120,000円 | 5.34% | 約40% | 60.0% | 紳士服に加え、シェアリング事業(快活CLUBなど)が好調。 |
それぞれの銘柄について、我が家の人生設計というフィルターを通して特徴を見ていきますね。
まず、教育業界の代表格であるリソー教育(4714)は、配当利回りが5.29%と非常に高く、最低投資金額も約3万円以下と手軽です。しかし、配当性向が90%近くに達している点に少し緊張感があります。業績が少しブレただけで減配されるリスクがあるため、我が家の主戦力として長期で依存するのは少し怖いかな、という印象です。
次に、人材大手のパーソルホールディングス(2181)。利回りは5.39%とトップクラスで、自己資本比率も45.0%と良好、配当性向も約50%と適正水準です。労働人口が減少する日本において、転職・人材派遣ビジネスは今後も必要とされ続けるため、非常に優秀な候補です。ただ、景気の波(企業が採用を抑制する局面)をダイレクトに受けやすい「景気敏感株」としての性質があるため、不況期にも安定した配当を出し続けられるかという点では、少し注意が必要です。
そして、快活CLUBの運営でもお馴染みのAOKIホールディングス(8214)。利回り5.34%で財務の健全性も高く、非常に魅力的ですが、最低投資金額が約12万円と他の銘柄に比べて少し高めです。子どもの成長に合わせて、毎月の貯蓄から細かく買い足していくサテライト枠としては、少し小回りが利きにくい面があります。
これらと比較したとき、今回のティア(2485)は、以下のような独自の強みを持っています。
- 圧倒的なディフェンシブ性:「葬儀」というビジネスは、景気が良かろうが悪かろうが、必ず発生するものです。景気の波に左右されにくいという点では、インフラ株に近い安心感があります。
- 小回りの利く最低投資金額:1単元あたり約4.5万円(株価443円)で買えるため、家計に負担をかけずに、毎月少しずつ買い足して「自分だけの高配当ポートフォリオ」を育てていくのに最適です。
- 適正な配当性向:会社予想EPS 46.66円に対し、配当は23円。配当性向は約49.3%と、無理のない範囲で配当を出していることが分かります。残りの利益は、新しい葬儀会館の建設など、将来の成長投資へ回されています。
ちなみに、ティアは過去に実施していたお米券の株主優待を、2021年に廃止しています。優待好きのママ投資家としては少し寂しい気もしますが、優待を廃止した分、配当金による直接的な利益還元へ舵を切ってくれたことは、長期的な配当の持続性を考えると、むしろプラスの経営判断だったと評価しています。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、私のみずきブログでお馴染みの「3つの軸」を使って、ティアが我が家の人生設計にどれくらいマッチしているかを厳しく評価していきますね。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○(まあ大丈夫)」
日本の人口動態を考えれば、多死社会の進展に伴い、葬儀ビジネスの市場規模そのものは中長期的に維持、あるいは緩やかに拡大していくと考えられます。ティアの自己資本比率は30.9%と、一般的に望ましいとされる30%をなんとかクリアしている水準。有利子負債も直近では減少方向にあり、財務の健全性は保たれています。
一方で、気になるのは「単価の下落」です。最近は、大人数を呼ばない「家族葬」や、式を行わない「直葬」が主流になってきていますよね。ティアの収益性データを見ても、「純利益率は前年同期比で低下傾向が目立ち、売上高も増加局面と鈍化局面が混在している」とあり、成長性については少し伸び悩んでいる印象です。したがって、劇的な増配(毎年配当が増えていくこと)は期待しづらいですが、5.15%という高い配当水準を、今後も維持し続ける底力は十分に備わっていると判断し、「○」としました。
B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり)」
我が家の目標は「娘が小学校を卒業するまでの6年間、月5,000円(年間60,000円)の追加出費を支えること」です。これには、ティアの「株価が安く、小分けに買いやすい」という特徴が完璧にフィットします。
一気に120万円を投資するのは家計にとって大きなイベントですが、例えば「毎月、家計の余剰資金から5万円をティアの買い増しに充て、2年かけて2,700株を集める」というプランなら、日々の生活を脅かすことなく、着実に目標へ近づくことができます。必要な時期(今まさに直面している小1の壁)に合わせて、自分のペースで配当マシーンを組み立てられる利便性は、子育て世帯にとって「◎」以外の何物でもありません。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(安心して持てる)」
現在、私は会社員として働きながら育児をしていますが、将来的には第二子の妊娠や、それに伴う育児休業などで、一時的に世帯収入が減少するリスクも考えておかなければなりません。そんな時、景気動向の影響を受けやすいハイテク株や不動産株ばかりを保有していると、不況と育休が重なった時に「減配&株価急落」のダブルパンチを受ける恐れがあります。
その点、ティアのような景気耐性の強いディフェンシブ株は、世の中が不況にあえいでいる時でも、毎月決まった配当金を家計に送り届けてくれる「盾」になってくれます。我が家のポートフォリオにおいて、攻めの資産(インデックス投信など)を支えるための、守りのサテライト枠として非常に優秀な整合性を持っていると思います。
5. みずきの総合評価+判断
ここまで分析してきた結果、我が家の人生設計におけるティア(2485)の総合評価は、「小1の壁を乗り越えるための、堅実な積立型サテライト銘柄」に決定しました。
私は普段、資産形成のコア(中核)として、世界経済の成長に乗る全世界株式(オルカン)などのインデックス投資を「つみたてNISA」や「iDeCo」で毎月コツコツ積み立てています。これは20年後、娘が大人になった時や、私たちの老後資金のための「未来の資産」です。
しかし、未来の資産だけを増やしていても、今まさに目の前にある「今月の学童代5,000円」という現実の課題は解決できません。そこで、コア資産とは別に、今を生き抜くための「今使えるキャッシュ」を作るためのサテライト枠が必要になるわけです。
ティアは、まさにそのサテライト枠を埋めるのに最適なピースです。株価が400円台と手頃なため、毎月の家計簿を締め、残った予算(今月は3万円余ったな、など)を使って、ミニ株(単元未満株)や100株単位で少しずつティアを買い足していく。そうして、数年かけて目標の2,700株に達したとき、我が家には「月5,000円の学童サポート手当」が永続的に支給される仕組みが完成します。こうした「少しずつ我が家の固定費を不労所得で相殺していくプロセス」を可視化できるのが、個別株投資の最大の醍醐味だと私は思うんです。
6. 制度活用との組み合わせ
さて、みずきブログのこだわりポイントである「税金と制度の活用」について、ここで深掘りしておきましょう。高配当株投資をする上で、この制度活用を怠ると、せっかくの配当効率が大きく落ちてしまいます。
ティアを保有するにあたり、我が家で検討しているアプローチは主に2つあります。
方法①:新NISAの「成長投資枠」で購入する
最もシンプルで強力な方法ですね。通常なら約20.315%引かれてしまう税金が、NISA口座なら完全にゼロになります。ティアを2,700株保有して得られる年間62,100円の配当金が、1円も引かれることなく、そのまま丸々娘の習い事代や延長学童代として使えるわけです。この「非課税枠」の威力は、特に利回り5%を超えるような高配当株において、劇的な差となって現れます。
方法②:あえて特定口座(課税)で買い、「配当控除」を活用する
もし、夫や私のNISA枠が、すでにインデックス投信の積み立てなどで埋まってしまっている場合、あえて特定口座でティアを購入する方法も考えられます。この場合に武器となるのが「配当控除(総合課税選択)」です。
配当控除とは、確定申告で配当金を「総合課税」として申告することで、所得税や住民税の一部の控除を受けられる制度です。夫婦のうち、所得が比較的低い側(例えば時短勤務中や、パート等で103万円・115万円の壁を意識して働いている側、あるいは育休中で課税所得が下がっている時期の私など)の名義で保有し、総合課税で申告すると、配当金にかかる実質的な税率が、特定口座の20%よりも大幅に低くなる(場合によってはほぼ非課税、あるいは住民税の5%程度で済む)という裏ワザ的なメリットがあります。
「確定申告なんて難しそうだし、時間がない」と思われるかもしれませんが、今はスマホからマイナポータルを使って5分程度で連携申請ができる時代です。子育てで1円でも多く手元にお金を残したい今だからこそ、こうした最新の税制を活用して、効率よく家計を守っていきたいですね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に告白します
ここまでティアの魅力をお伝えしてきましたが、投資に「完璧な選択」はありません。私がティアへの投資を迷っている、あるいは懸念しているポイントも、包み隠さず共有しておきますね。
最大の迷いは、やはり「家族葬の定着による単価下落と、それによる売上高の伸び悩み」です。どんなに葬儀の「件数」が増えたとしても、1件あたりの売上単価が下がってしまっては、会社全体の利益は増えません。指標データでも「成長性は伸び悩んでいる」「EPSは増減を繰り返し停滞気味」と指摘されている通り、これが将来の減配リスクに繋がらないか、という懸念は常にあります。
また、もう一つの懸念は、ティアの「自己資本比率が30.9%」という点。リソー教育ほどではないにせよ、財務のクッションはそれほど厚くありません。もし、同社が急激な出店競争に巻き込まれたり、大規模な設備投資で有利子負債を増やしてしまったりすると、配当を維持できなくなる可能性があります。そのため、「これ1銘柄に120万円を全て預ける」というのは、我が家のリスク許容度からすると、少し冒険が過ぎるかなと思っています。
そこで、我が家の現実的な落としどころとしては、「ティアに50万円(約1,100株)、パーソルHDに40万円、AOKIに30万円」というように、ディフェンシブ株、人材株、シェアリング事業と、セクターやビジネスモデルの異なる複数の高配当株に分散して投資することです。こうすることで、万が一ティアが減配するような局面があっても、他の銘柄がカバーし、全体として「月5,000円」の配当金を死守することができます。この「自分だけのミニ・高配当ファンド」を作るプロセスこそが、忙しいママでも無理なく続けられる、一番楽しい投資のやり方だと感じています。
みなさんのご家庭では、この「小1の壁」の出費、どうやって乗り越えようとしていますか?それぞれのライフステージや働き方、そしてリスク許容度によって、選ぶ銘柄も、投資のタイムテーブルも全く変わってくると思います。完璧を目指さず、まずは自分たちの人生設計を最優先にして、一歩ずつ進んでいきましょうね。この記事が、みなさんの家計とこれからの未来を少しでも明るく照らすヒントになれば、とても嬉しいです。


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