○(4714)リソー教育 : 5.29%配当で小1の壁の習い事費月5千円を支えるサテライト戦略

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。2026年の春、我が家の一人娘が無事に小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、毎朝うるっときている私です。でも、小学校に入学したと同時にやってきたのが、巷でよく言われる「小1の壁」でした。保育園の頃よりもお迎えの時間が早くなったり、長期休みの学童保育の費用がかさんだり、新しく始めた習い事の月謝が必要になったりと、家計へのインパクトをじわじわと感じています。

子育てって、本当にステージが変わるたびにお金の使い道が変わりますよね。そんな時、私の心を穏やかにしてくれるのが、毎月あるいは毎期、我が家の口座にそっと振り込まれる株からの「配当金」です。このブログ「みずきの家計簿+株」では、単に「この株が儲かる!」という話ではなく、私たちの人生設計において、その銘柄がいつ、どんな風に家計を助けてくれるのかという視点でお話ししています。

今回は、個別指導塾「TOMAS」などで知られる(株)リソー教育グループ(銘柄コード:9714)をピックアップします。子どもの教育費に直結する教育セクターの銘柄ですが、これが私たちの家庭でどのような役割を果たしてくれるのか、じっくり考えていきましょう。

1. シナリオ設定:3年後に月5,000円の「習い事・教育ゆとり費」を作る

まず、銘柄を見る前に我が家の「人生設計」からスタートします。ここが一番大切なポイントです。銘柄ありきで投資を始めると、株価の上下に一喜一憂して、結局何のために投資しているのか分からなくなってしまいますからね。

現在、娘は小学校1年生。今は地域の公立小学校に通いながら、民間の学童とスイミングスクールを利用しています。今のところ家計の範囲内でやりくりできていますが、私の頭にあるのは「3年後(小学4年生になる2029年春)」のことです。

小学4年生になると、周りでは中学受験を意識して本格的な進学塾に通い始める子がどっと増えます。我が家が私立中学を受験するかどうかはまだ決めていませんが、もし娘が「もっと勉強したい」「この塾に行ってみたい」と言い出したとき、お金を理由に諦めさせたくはありません。また、受験をしなくても、英語やプログラミングなど、より専門的な習い事にステップアップする時期でもあります。

そこで、3年後の家計課題を以下のように設定しました。

  • 我が家の現在地:関東郊外在住。共働きで日々の生活費は確保できているものの、教育費の本格的なインフレ期に備えて、今のうちから別枠のキャッシュフローを作りたい。
  • 3年後の家計課題:小学校高学年に向けた習い事の月謝アップ、または塾の費用として、毎月最低でも5,000円(年間60,000円)の上乗せ資金が必要になる。
  • 解決策としての目標配当額:3年後に「毎月5,000円(年間60,000円)」を配当金という不労所得で確実に受け取れる仕組みを整える。

毎月5,000円と聞くと、小さく感じるかもしれません。でも、この5,000円が「勝手に口座に入ってくる」状態を作れれば、毎月の給料から捻出する痛みが全くなくなります。この心のゆとりこそが、子育て中の親にとって何よりの特効薬になると思います。

2. 目標配当額の逆算計算

では、目標である「年間60,000円の配当金」を受け取るためには、具体的にいくらの投資資金が必要になるでしょうか。2026年6月1日時点のリソー教育の指標データから逆算してシミュレーションしてみます。

リソー教育の主なデータは以下の通りです(2026年6月1日現在)。

項目 数値・内容
株価(終値) 189円
配当利回り(会社予想) 5.29%
1株配当(会社予想) 10.00円
最低購入代金(100株) 18,900円

配当利回りが「5.29%」と、かなりの高配当ですね。この驚異的な利回りをベースに、必要な投資額を計算してみましょう。

【パターンA:新NISA(成長投資枠)を活用して非課税で受け取る場合】
NISA口座であれば、配当金にかかる約20%の税金が引かれません。そのため、額面通りの計算が可能です。
必要年間配当額:60,000円
必要投資額 = 60,000円 ÷ 5.29% = 約1,134,215円
株数に換算すると、60,000円 ÷ 10円 = 6,000株(投資額:1,134,000円)となります。

【パターンB:課税口座(特定口座)で受け取る場合】
もし特定口座で受け取る場合、20.315%の税金が引かれますので、手取りで60,000円を確保するには、税引き前で約75,296円の配当が必要です。
必要税引き前配当額:75,296円
必要投資額 = 75,296円 ÷ 5.29% = 約1,423,364円
株数に換算すると、約7,530株(投資額:约1,423,170円)が必要です。

この計算を見て、「えっ、110万円以上も一気に投資しなきゃいけないの?」と驚かれた方もいるかもしれません。でも、焦る必要は全くありません。リソー教育の強みは、なんと言っても「1株189円から買える」という抜群のハードルの低さです。100株単位(単元)でも18,900円。これなら、毎月の家計の残りや、お小遣いの余りから、少しずつ買い足していくドルコスト平均法がとても使いやすいですよね。3年かけてコツコツ買い進め、最終的に目標の株数に到達すれば良いわけですから、今すぐ大金を用意できなくても大丈夫です。

3. 教育セクターの高配当3銘柄を徹底比較!

さて、リソー教育は非常に魅力的な利回りですが、本当にこの銘柄だけで目標を追いかけるのが正解でしょうか。投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」と言われます。同じ目標配当を実現するために、他の教育系高配当銘柄と比較してみましょう。

今回は、同じ教育業界で高い配当利回りを誇る(5869)早稲田学習研究会と、(9733)ナガセの2社を比較対象に選びました。

銘柄名(コード) 株価(2026/06/01) 配当利回り 自己資本比率 ROE(実績) 最低投資金額
リソー教育 (9714) 189円 5.29% 53.8% 13.38% 18,900円
早稲田学習研究会 (5869) 965円(仮) 4.87% 70.2% 18.5% 96,500円
ナガセ (9733) 1,850円(仮) 5.19% 32.1% 12.8% 185,000円

※早稲田学習研究会とナガセの株価・指標は直近の傾向に合わせた参考値です。

この比較表を見ると、教育セクターは全体的に高配当な企業が多いことが分かりますね。少子化という逆風が吹く業界だからこそ、企業側も高い配当を出して投資家を引きつけようとしている側面もあります。

ここで少し、外部のニュースに目を向けてみましょう。トレーダーズ・ウェブで発表されたニュースに、人材育成や企業研修を手がけるインソース(6200)のKPIに関する話題がありました。
後場コメント No.3 リクルートHD、ALSOK、大塚商、菱地所、インソース、三菱総研(トレーダーズ・ウェブ) – Yahoo!ファイナンス

この記事によると、インソースの5月度の講師派遣型研修実施回数は前年同月比で0.7%増となり、もみ合いの株価展開を見せているとのことです。大人向けの研修サービスと、子ども向けの学習塾ではターゲットが異なりますが、「学びを提供するサービス」という本質は同じです。研修や指導のニーズそのものは非常に堅調である一方で、やはり「講師となる人材の確保」や「質の維持」にはどの企業も一定のコストと労力を割いていることが窺えます。教育業界へ投資する際は、この「人件費と人手不足」という課題を各社がどう乗り越えているかを見る必要があります。

それでは、各銘柄の特徴と、リソー教育の強み・弱みを深掘りしていきましょう。

まず、比較対象の早稲田学習研究会 (5869)は、群馬や栃木などの北関東を中心に「W早稲田ゼミ」を展開している企業です。過去の記事でも紹介した通り、財務の健全性(自己資本比率約70%)と高い収益性(ROE18.5%)が魅力的な銘柄です。詳しくは、こちらの記事でも詳しく分析していますので、合わせて参考にしてみてください。
◎(5869)早稲田学習研究会 : 4.87%配当で小1の壁月5千円を支える家計のサテライト枠

一方、ナガセ (9733)は、「東進ハイスクール」や「四谷大塚」を傘下に持つ、言わずと知れた教育業界の巨人です。大学受験や中学受験の最難関層に圧倒的な強みを持っています。こちらも5%を超える高い配当利回りを維持しており、親しみやすいビジネスモデルが魅力ですね。ナガセに関する考察は、こちらの過去記事にまとめてあります。
◎(9733)(株)ナガセ : 5.19%配当で習い事代を補い小1の壁を乗り越える教育業界の資産運用

これらに対して、今回の主役であるリソー教育 (9714)の最大の特徴は、完全1対1の個別指導塾「TOMAS(トーマス)」を首都圏中心に展開している点です。さらに、名門幼稚園・小学校受験で抜群の実績を誇る「伸芽会(しんがかい)」や、家庭教師派遣の「名門会」なども運営しています。つまり、「富裕層・教育熱心な世帯向けの、高単価な個別プレミアム教育」に特化しているわけです。集団塾に比べて生徒1人あたりの単価が非常に高いため、少子化が進む日本においても、「一人の子どもに教育費を惜しみなくかける親」の財布をしっかり掴んでいるのが強みです。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

我が家の3年後を見据えた人生設計において、リソー教育がどれくらいフィットしているのか、3つの軸で厳しく、かつリアルに評価していきます。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○(やや懸念はあるが、大手の後ろ盾で底堅い)」

リソー教育の配当方針は非常に株主還元に積極的で、業績連動を意識しつつも、安定した配当を出そうと努力しています。直近の1株配当は10.00円を予想しており、利回り5.29%は非常に魅力的です。
ただ、財務情報を精査すると、少しだけハラハラする部分もあります。直近の収益性は、売上高こそ微増傾向にあるものの、人件費の上昇や生徒獲得コストの増加などによって、営業利益率や純利益率といった収益性がやや低下(悪化)しています。EPS(1株当たり利益)は9.98円の予想となっており、1株配当10.00円に対して、配当性向がほぼ100%に達しています。これは「稼いだ利益をすべて配当に回している」状態ですので、業績がさらに落ち込んだ場合には減配のリスクが頭をよぎります。
しかし、心強い材料もあります。リソー教育は、駿台予備学校を運営する駿台グループ(学校法人駿河台学園)や、ヒューリックと資本業務提携を行っています。大手とのアライアンスによって、校舎開発の効率化や相互の生徒送客といったシナジーが期待できるため、完全に独り立ちして戦う教育ベンチャーに比べれば、経営の安定感や配当の持続性は一段高いと見ています。

B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり寄り添う、超少額フレキシブルさ)」

この点については満点をあげたいくらいです!何より、1株189円、最低投資金額18,900円から購入できる手軽さは、家計管理を預かる身として最高に扱いやすいです。
例えば、今月は家計に少しゆとりがあるから30株(約5,600円分)だけ買おうかな、とか、ボーナスが出たから100株(約18,900円分)買い増そう、といった風に、お財布事情に合わせた細やかな積立が可能です。3年後の「月5,000円の配当確保」に向けて、自分のペースで階段を上るように投資額を積み上げていけるため、我が家のタイムラインに完璧に適合しています。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(サテライト枠として最適なスパイス)」

我が家の資産形成のコア(土台)は、つみたてNISAやiDeCoを利用した世界株(オルカンなど)のインデックス投資です。これは20年以上の長期でじっくり増やすためのもので、日々の教育費として取り崩すことは考えていません。
リソー教育のような個別株は、あくまで我が家のポートフォリオにおける「サテライト(応用枠)」として位置づけています。配当性向の高さからくる減配リスクや株価の変動リスクは確かにありますが、最悪の場合に株価が下がっても、ポートフォリオ全体が揺らぐような金額を投資するわけではありません。「100点満点の完璧な安定株」ではないことを理解した上で、家計のキャッシュフローをブーストするための「良い意味でのスパイス」として、非常に整合性が取れていると感じています。

5. みずきの総合評価と我が家の投資判断

以上の分析を踏まえて、みずきとしての総合評価と、我が家が実際にどう動くかの判断をお伝えします。

結論として、「リソー教育は、我が家のサテライト枠として、毎月少額ずつコツコツ買い増していく候補として優秀」だと判断しました。

ただし、1つの銘柄に100万円以上を集中投資するのは、配当性向の高さや少子化リスクを考えると少し緊張感がありますよね。そこで私がおすすめしたいのが、「教育高配当ポートフォリオの組み合わせ戦略」です。

3年後に月5,000円(年間6万円)の配当を得るために、リソー教育だけで賄うのではなく、先ほど比較した他の教育銘柄とブレンドするのです。例えば、以下のような組み合わせはいかがでしょうか。

  • リソー教育 (9714):投資額 40万円(約2,100株) ⇒ 年間配当:約21,000円
  • 早稲田学習研究会 (5869):投資額 40万円(約400株) ⇒ 年間配当:約19,500円
  • ナガセ (9733):投資額 40万円(約210株) ⇒ 年間配当:約20,700円

このように教育セクター内で3つの異なる強み(富裕層向け個別指導、北関東のドミナント集団塾、最難関向け大学・中学受験)を持つ企業に分散投資をすることで、合計投資額は約120万円、得られる年間配当金は約61,200円となり、目標をきれいに達成できます。万が一、どこか1社が減配や業績不振に陥っても、他の2社がカバーしてくれるため、精神的な安定感がまったく違います。この「賢く散らす」アプローチが、子育て中の我が家には一番合っているなと感じています。

6. 賢くお金を残す!税金と制度の組み合わせ術

さて、ここからは「みずきブログ」ならではの、税金と制度をフル活用した賢い投資テクニックのお話です。いくら高い配当金をもらっても、税金でごっそり持っていかれてはもったいないですからね。

① 新NISA(成長投資枠)の活用

やはり第一選択肢は、新NISAの成長投資枠です。ここで購入すれば、リソー教育から得られる5.29%の配当金が、将来にわたって丸々非課税で受け取れます。我が家でも、新NISAのつみたて投資枠でインデックスを買いつつ、成長投資枠を使って、こうしたキラリと光る高配当の個別株を少しずつ買い付けています。

② ジュニアNISA(口座内の既保有分)での運用

新規の買付はもうできませんが、過去にジュニアNISA口座で買い付けた資産がある場合、子どもが18歳になるまで非課税で運用を続けられます。「子どもの将来の教育費のための株を、子どもの名義の口座で保有する」というのは、家族のお金の整理整頓としても非常に美しく、モチベーションが上がりますよね。

③ 課税口座で買う場合の秘密兵器「配当控除」

もしNISA枠を使い切ってしまって、特定口座(課税口座)でリソー教育の株を買うことになった場合でも、諦める必要はありません。日本の税制には「配当控除」という素晴らしい仕組みがあります。
配当控除とは、株の配当金にかかる税金を、確定申告(総合課税を選択)することで一部取り戻せる制度です。特に、課税所得(年収から様々な控除を引いた後の金額)が900万円以下のご家庭であれば、分離課税(約20%)で税金を払うよりも、総合課税を選んで配当控除を適用した方が、税金の還付を受けられて実質的な手取りが多くなるケースがほとんどです。
「確定申告なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、今はスマホから国税庁のサイトで簡単に作成できます。こうした国の「知っている人だけが得をする制度」は、子育て世代こそ積極的に勉強して活用していきたいですね。

7. 完璧な銘柄なんてない!リソー教育の弱点と私のモヤモヤ

ここまでリソー教育の良いところをたくさん書いてきましたが、やはり「完璧な投資先」はこの世に存在しません。私が感じている弱点や、投資を迷うポイントについても、包み隠さずお話ししますね。

一番のモヤモヤは、先ほども少し触れた「配当性向の高さと業績の伸び悩み」です。1株配当10.00円に対して、EPSが9.98円ということは、利益のほぼ100%を株主に配ってしまっていることになります。これは、裏を返せば「次の成長のための投資(新しい校舎の展開やIT教育への投資など)に回すお金が手元にあまり残らない」ということでもあります。
教育業界は、少子化という絶対的なトレンドの中で、生き残りをかけた激しい競争の真っ只中にあります。質の高い講師を確保するための人件費も高騰しています。「TOMAS」というプレミアムブランドがあるとはいえ、いつまでも高単価・高配当を維持できるかについては、常に疑いの目(=ウォッチし続ける姿勢)を持っておく必要があります。

だからこそ、「この株は利回りが5%超えだから、貯金を全部つぎ込もう!」といった極端な行動は絶対に避けてくださいね。投資はあくまで「最悪、減配されても笑っていられる範囲」で、余剰資金で行うのが鉄則です。

おわりに:一歩ずつ進む、私たちの家計防衛

今回は、(株)リソー教育グループの指標を基に、我が家の3年後の人生設計から逆算した投資シミュレーションをお届けしました。いかがでしたでしょうか。

「小1の壁」に直面し、これからどんどん教育費がかかる現実に少し不安になることもありますが、こうして「いつ、いくら必要なのか」を書き出し、それを補ってくれる銘柄をコツコツと育てていくプロセスそのものが、我が家の家計を、そして何より私の心を強くしてくれている気がします。

1株189円という優しさは、家計を預かるママ投資家にとって、本当に心強い味方です。完璧な投資判断なんてありません。100点を目指すのではなく、「我が家の家計にとっては、今のライフステージならこの選択肢が心地よいな」と思える、自分たちなりの「納得のいく投資」を一緒に続けていきましょうね。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!みずきでした。

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