本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
みなさん、こんにちは。子育てママ投資家のみずきです。2020年1月生まれの娘が、この春ついに小学校に入学しました。保育園の卒園式では大号泣してしまいましたが、今では黄色いランドセルを背負って元気に登校する姿に、日々成長を感じています。
ですが、小学生になると同時にやってくるのが、噂に聞いていた「小1の壁」です。保育園時代よりもお迎えの時間が早くなり、私の働き方も少し見直さざるを得なくなりました。さらに、お友達の影響で「英語とプログラミングを習いたい!」と言い出すなど、教育費や習い事費用の負担がじわじわと増え始めています。
子育てにかかる時間とお金、この両方が最も必要とされる大切な時期だからこそ、私は「配当金」という不労所得で家計を賢くサポートしたいと考えています。今回は、都立中高一貫校の受験で圧倒的な強みを持つ(株)学究社(9769)を取り上げ、我が家の人生設計にどう貢献してくれるのか、リアルな視点から徹底的に分析してみました。
我が家の人生設計シナリオ:小1の壁と月5,000円の習い事問題
まずは、今回の投資を検討する背景にある、我が家のライフプランをお話ししますね。
娘が小学校に入学したことで、放課後の過ごし方が課題になりました。学童に預ける日もありますが、週に1〜2回は習い事を入れて、本人の興味を広げてあげたいと思っています。娘が今やりたがっている英語教室は、月謝が約5,000円です。年間で見ると、これだけで6万円の固定費増になります。
家計の給与所得だけでこの習い事費をすべて賄おうとすると、私の時短勤務による収入減もあって、家計の貯蓄ペースが落ちてしまいます。そこで、「この月5,000円(年間60,000円)の習い事代を、高配当株からの配当金で丸ごとカバーする」というシナリオを描きました。
子どもが小学校を卒業するまでの6年間、この月5,000円のキャッシュフローが自動的に口座に入ってくれば、家計の貯蓄に手を付けることなく、娘のやりたいことを応援してあげられます。教育に必要な資金を、教育に携わる企業の配当から得るというのは、ママ投資家としてもすごく納得感があるんですよね。
目標配当額からの逆算シミュレーション
では、目標とする「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を、今回注目する学究社の株で実現するには、どれくらいの投資資金が必要になるでしょうか。具体的な数字で逆算してみましょう。
学究社の2026年6月15日時点の株価は2,516円です。会社が予想している1株当たりの年間配当金は127.00円(2027年3月期予想)となっています。ここから配当利回りを計算すると、なんと5.06%という非常に魅力的な水準になります。
この高い利回りを利用して、必要な投資金額をシミュレーションしてみます。税引き後の配当金で目標を達成する場合と、NISA制度を活用して非課税で受け取る場合の両方を見てみましょう。
| 項目 | 課税口座(税率20.315%を考慮) | NISA口座(非課税) |
|---|---|---|
| 目標年間配当額 | 60,000円 | 60,000円 |
| 必要となる額面の配当金 | 約75,300円 | 60,000円 |
| 1株あたりの予想配当 | 127.00円 | 127.00円 |
| 必要な保有株式数 | 600株(593株から切り上げ) | 500株(473株から切り上げ) |
| 株価(2,516円で計算) | 2,516円 | 2,516円 |
| 必要な投資総額 | 1,509,600円 | 1,258,000円 |
非課税となるNISA口座を活用すれば、約126万円の投資で目標の「月5,000円」を達成できる計算になります。学究社の最低購入単位は100株(約25.1万円)ですので、500株を揃えることで、年間63,500円(税引き前)の配当が手に入ります。これなら、英語教室の月謝を十分にカバーできますね。
我が家の今の貯蓄ペースや保有キャッシュから見ると、一度に126万円を教育関連の個別株に集中させるのは少しリスクが高いため、他の教育関連銘柄とも比較しながら、少しずつ買い進めるのが現実的かなと考えています。
教育関連の高配当株3社を徹底比較
同じ「月5,000円の教育費支援」という目的を達成するために、学究社と同じ学習塾・教育セクターで、高配当な魅力を持つ他の銘柄とも比較してみましょう。今回は、我が家でも注目している早稲田学習研究会(5869)とリソー教育(4714)を比較対象に選びました。
| 指標・項目 | (株)学究社(9769) | 早稲田学習研究会(5869) | リソー教育(4714) |
|---|---|---|---|
| 直近株価(目安) | 2,516円 | 1,000円前後 | 250円前後 |
| 最低投資金額 | 251,100円 | 約10万円 | 約2.5万円 |
| 配当利回り(会社予想) | 5.06% | 4.87% | 5.29% |
| 1株年間配当(会社予想) | 127.00円 | 48円前後 | 13円前後 |
| 自己資本比率 | 65.0% | 高水準 | 安定水準 |
| ROE(実績) | 23.83% | 高水準 | 高水準 |
| PBR(実績) | 3.34倍 | 割高感あり | 割高感あり |
| 主な特徴 | 都立中高一貫校受験のパイオニア「ena」を運営。東京都内で強いブランド。 | 群馬・栃木などの北関東を中心に「W早稲田ゼミ」を展開。地域密着型。 | 首都圏で個別指導塾「TOMAS」を運営。富裕層向けで単価が高い。 |
このように並べてみると、教育セクターには高い配当利回りを誇る企業が意外と多いことが分かります。少子化という逆風があるからこそ、各社ともに高い株主還元姿勢を打ち出し、投資家を惹きつけようとしているのですね。
ここで、株探ニュースの特集記事「還元強化ラッシュ続く! 中長期で狙える『高配当バリュー』6銘柄厳選」に注目してみましょう。この記事では、東証プライム市場に上場する多くの企業が、株主還元の強化に向けて増配を計画している現状が解説されています。市場全体で「株主を大切にし、利益を配当や自社株買いで還元する」というバリュー株への見直しが進んでいるわけです。
学究社もまさにその流れに乗っている一社と言えます。配当利回りが5.06%と非常に高く、しかも自己資本比率が65.0%と、財務の健全性がきわめて高いのが特徴です。ただ利回りが高いだけでなく、企業の土台がしっかりしているのは、私たち子育て世代が長期で保有する上で外せないポイントになりますね。
比較対象とした他社へのリンクも貼っておきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
同じ教育セクターの銘柄として、早稲田学習研究会(5869)の分析記事はこちら、個別指導で強みを持つリソー教育(4714)の分析記事はこちらからご覧いただけます。それぞれの地域戦略や指導スタイルの違いが分かって面白いですよ。
(株)学究社(9769)の特徴と魅力
学究社の最大の強みは、なんと言っても東京都内における「都立中高一貫校受験」での圧倒的な合格実績です。同社が展開する学習塾「ena(エナ)」は、都立中に進学したい親子にとっては定番中の定番となっています。
近年、私立中学の学費が高騰する一方で、質の高い教育を比較的リーズナブルに受けられる「都立中高一貫校」の人気は衰えを知りません。学究社はこの都立中受験の対策に特化したノウハウを持っており、他社の追随を許さない高い合格シェアを維持しています。これは東京都という人口が集中し、かつ教育熱心なエリアにおいて、非常に強固なビジネスモデルを築いていることを意味します。
また、財務・収益の面でも驚くほど優秀な数字を出しています。指標データをじっくり見てみましょう。
- ROE(自己資本利益率):23.83%
企業が株主から集めたお金をどれだけ効率よく使って利益を出しているかを示す指標です。一般的に10%を超えれば優秀とされる中、23.83%という数字は驚異的です。無駄な資産を持たず、効率的に稼ぐ仕組みができている証拠ですね。
- 自己資本比率:65.0%
会社の安全性を示す指標で、こちらも60%を超えており鉄壁の財務体制です。有利子負債も減少傾向にあり、金利が上昇する局面でもビクともしない強さを持っています。
- EPS(1株当たり利益)の成長
会社予想で201.14円となっており、直近の収益性や成長性も改善・拡大傾向にあります。稼ぐ力が毎年しっかり伸びているからこそ、1株当たり127円という高い配当予想を出せるわけです。
子どもを通わせる塾としても魅力的ですが、ビジネスを運営する主体として見たときにも、これだけ「高収益で筋肉質な経営」ができている点には、一投資家として素直に感心してしまいます。まさに「教育界の優等生」ですね。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、我が家の人生設計に照らし合わせて、学究社を3つの軸で厳しく評価してみます。
A. 配当の持続性・成長性:評価【 〇 】
配当性向を計算してみましょう。1株利益(予想EPS)が201.14円に対し、予想配当が127円ですので、配当性向は約63.1%となります。一般的に健全とされる60%以下をわずかに上回っていますが、塾ビジネスは工場などの大規模な設備投資が必要ないため、利益の多くを株主に還元しやすい特性があります。自己資本比率も65%と非常に高いため、現在の配当水準が急に崩れるリスクは低いと見ています。ただ、これ以上の無理な増配は難しいため、評価は「〇」としました。
B. 人生設計との適合性:評価【 ◎ 】
娘の「小学校6年間の習い事費(月5,000円)」というタイムラインに完璧に合致します。都立中・高校受験というビジネスは、景気が多少悪化しても「子どもの教育費だけは削りたくない」という親心が働くため、景気耐性が非常に強いのが特徴です。リーマンショックのような不況が来ても、配当がバッサリ切られる可能性は低いと考えられ、安心して日々の生活費の足しにできます。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価【 〇 】
最低投資金額が約25万円と、我が家のポートフォリオの中では「サテライト(準主役)枠」としてちょうど良いサイズ感です。ただ、東京都という一極集中のエリアに依存しているため、万が一東京の教育制度が劇的に変わったり、競合他社にシェアを奪われたりした際の影響を直接受けるリスクがあります。そのため、ポートフォリオの主役にするのではなく、全体の1割程度に抑えて保有するのが我が家のリスク許容度には合っていると感じます。
制度活用との組み合わせ戦略
みずきブログのこだわりである「税制優遇制度の活用」の視点から、学究社をどのように保有するのがベストか考えてみました。
私の一押しは、新NISAの成長投資枠を活用して非課税で受け取ることです。先ほどのシミュレーションの通り、課税口座だと約150万円の資金が必要ですが、NISAを使えば約126万円で同じ「月5,000円」の現金収入が作れます。この24万円の資金差は、子育て世帯にとって非常に大きいです。非課税で浮いた分のお金は、世界株の投資信託を買い増す資金(つみたて投資枠)に回すことで、複利の効果をさらに高められます。
また、もう一つの選択肢として配当控除(総合課税での確定申告)の活用も考えられます。もし、時短勤務などで私の年間所得が低くなり、所得税率が5%や10%の枠に収まるようであれば、あえて課税口座(特定口座)で配当を受け取り、翌年に確定申告をして配当控除を適用することで、源泉徴収された20.315%の税金の一部を取り戻すことができます。自分の働き方やその年の所得に合わせて、NISAで保有するか、特定口座で保有して確定申告するかを柔軟に選べる知識を持っておくことが大切ですね。
教育セクターへの投資で感じる迷いと弱点
ここまで学究社の良いところばかりを挙げてきましたが、投資に「完璧な銘柄」は存在しません。私が懸念している弱点や、購入を迷うポイントも正直にお話ししますね。
最も大きなリスクは、やはり「少子化」の加速です。子どもの数が減れば、学習塾のターゲットとなる市場そのものが縮小していきます。学究社は「個別指導」や「少人数指導」へのシフト、さらには「インターナショナルスクール」の運営や「大人の学び直し(リスキリング)」など、新たな領域へ手を広げていますが、これらが少子化のスピードを補うほどの成長柱になれるかは、まだ未知数です。
また、合格実績がビジネスの命であるため、優秀な講師の採用・育成が欠かせません。昨今の深刻な人手不足の中で、質の高い講師を確保するために人件費が高騰すれば、利益率が圧迫される懸念もあります。さらに、もし「都立中合格実績のトップ」というブランドが崩れるようなことがあれば、生徒数が一気に他社へ流れてしまうスリリングな側面もあります。
このように、塾業界は見た目の高利回りに反して、中長期的な競争が激しい業界であることは頭に入れておく必要があります。だからこそ、一つの塾に全財産を賭けるようなことはせず、あくまで家計を彩る「スパイス」として、全体のバランスを見ながら保有することが求められます。
まとめと我が家の決断
今回は、高い収益性と鉄壁の財務を誇る(株)学究社(9769)をご紹介しました。都立受験という確固たる強みを持つこの会社は、我が家の「小1の壁」に伴う教育費問題を解決するための強力な味方になってくれそうです。
我が家としての判断は、「新NISAの成長投資枠を使って、株価が少し下がったタイミングを狙って100株ずつ、まずは200〜300株を目安に買い進めてみたい」と考えています。一気に500株(126万円)を買うのは、少子化リスクやセクターの偏りを考えると少し勇気がいりますが、まずは半分ほど保有して月2,500円程度の配当を得つつ、残りは他のディフェンシブな高配当株と組み合わせて、目標の「月5,000円」の習い事ポートフォリオを完成させるのが、我が家らしい「マイルドで現実的な投資プラン」だなと思っています。
投資のやり方に正解はありません。みなさんも、ご自身のご家庭のライフステージや、お子さんの教育方針に合わせて、「我が家にとって最適な投資額とタイムテーブル」をぜひ描いてみてくださいね。一緒に一歩ずつ、自由で安心できる家計を作っていきましょう!


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