△(6618)ダイヤモンドエレクトリックホールディングス : 5.29%配当で小1の壁の習い事費を支える家計のスパイス枠

銘柄紹介

はじめに

こんにちは、みずきです。いつもブログ「みずきの家計簿+株」に遊びに来ていただき、ありがとうございます。私のブログでは、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行っていただきますよう、お願いいたしますね。

さて、2026年6月中旬の株式市場、本当にすごいことになっていますね。ニュースを見てびっくりされた方も多いのではないでしょうか。例えば、時事ドットコムのニュース「東京株、初の6万9000円台 米イラン合意、一時3600円超高」でも報じられているように、日経平均株価が一時3,600円以上も値上がりし、ついに6万9,000円台に乗せるという歴史的なお祭り騒ぎになっています。トランプ米大統領のSNS投稿をきっかけに、米国とイランが戦闘終結に合意したとの報道が流れ、市場の不透明感が一気に吹き飛んだ形です。

これだけ株価が上がると、「今から株を始めても遅いんじゃないか」「ハイテク株やAI関連株に乗るべきなのか」と心がざわざわしてしまいますよね。でも、私たちのように日々子育てや家計管理に追われているママ投資家がやるべきことは、市場のお祭り騒ぎに振り回されることではありません。どんなに全体の地合いが良くても悪くても、私たちの目的はただ一つ、「我が家の人生設計に合わせた、確実なキャッシュフロー(配当金)を積み上げること」です。

今回は、そんな株高の局面だからこそ、1株400円台という非常に手頃な株価でありながら、会社予想の配当利回りが5.29パーセントという驚異的な数値を誇るダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6618)について、我が家の人生設計に照らし合わせながら、本音でじっくり分析してみたいと思います。市場全体が高騰する中で、PBR(株価純資産倍率)が0.35倍という超割安水準で放置されているこの銘柄は、果たして子育て世帯の家計を助ける盾になってくれるのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

シナリオ設定:「我が家の人生設計と小1の壁」

まずは、私が個別株を検討する際に最も大切にしている「人生設計のシナリオ」からお話ししますね。銘柄ありきで投資を始めてしまうと、株価の下落に耐えられなくなったり、何のために投資をしているのか分からなくなったりします。だからこそ、「いつ、いくらの配当金が必要なのか」という逆算が欠かせません。

我が家の現在地と、これからのライフプランを整理してみました。

  • 我が家の現在地:私(41歳、会社員)、夫、娘(6歳、2020年1月生まれ)の3人家族。関東郊外のマンション暮らし。
  • 直近の家計課題:娘が2026年4月に無事、小学校に入学しました。待ち受けていたのは、噂に聞いていた「小1の壁」です。保育園時代に比べて預かり時間が短くなり、民間の放課後クラブや、娘がやりたいと言い出した英語とスイミングの習い事をスタートしたことで、家計に毎月5,000円(年間60,000円)の新たな固定支出が発生することになりました。
  • 必要な配当額:この「月5,000円」の教育費・習い事代の増加分を、私の毎月の給料や生活費から捻出するのではなく、保有している株式からの配当金だけで綺麗に相殺したいと考えています。

子どもが小学校を卒業するまでの6年間、この「月5,000円」の教育サポート資金を配当金で補填し続けることができれば、家計の貯蓄ペースを落とすことなく、娘に豊かな経験をさせてあげることができますよね。これが、今の我が家が目指す明確なゴールです。

目標配当額の逆算計算

目標となる「年間60,000円(税引後)」の配当金を得るために、どれくらいの投資資金が必要になるのかを逆算してみましょう。

ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6618)の現在の指標データをベースに計算します。

  • 直近株価:472.5円(最低購入代金:47,300円 / 100株単位)
  • 1株配当(会社予想):25.00円(2027年3月期予想)
  • 配当利回り(会社予想):5.29パーセント

もし、税金がかからない新NISAの成長投資枠を使ってこの銘柄を保有すると仮定します。税引前の利回り5.29パーセントがそのまま手に入るとすると、計算は以下のようになります。

必要投資額 = 目標年間配当額 60,000円 ÷ 0.0529 ≒ 1,134,215円

つまり、約114万円分(およそ2,400株)を保有すれば、新NISA口座であれば年間6万円の配当金が非課税で手に入り、毎月の習い事代5,000円を完全にカバーできる計算になります。現在の株価が472.5円ですので、2,400株を購入するための資金は約113万4,000円ですね。

「114万円の投資で月5,000円の教育費が一生浮く」と考えると、非常に魅力的に見えますよね。ただ、一つの個別株に100万円以上を集中投資するのは、リスク管理の観点から絶対に避けなければいけません。そこで、他の高配当銘柄と比較しながら、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスの位置づけを客観的に評価していく必要があります。

複数銘柄の比較紹介

ここで、同じように「月5,000円(年間60,000円)の配当金」を目指すための選択肢として、毛色の違う3つの銘柄を比較してみましょう。今回は、我が家が教育費のサポート役として注目している、安定感抜群の教育関連株である学究社(9769)と、医療用検査薬を手がけ財務の硬いミズホメディー(4595)、そして今回の主役であるダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6618)を並べてみます。

項目 ダイヤモンドエレクトリック(6618) 学究社(9769) ミズホメディー(4595)
主なビジネス 自動車用点火コイル、電子機器製造 都立高受験向け進学塾「ena」運営 感染症等の迅速診断システム開発
直近株価 472.5円 1,900円前後 3,000円前後
最低投資金額 47,250円(100株) 190,000円(100株) 300,000円(100株)
配当利回り(予想) 5.29パーセント 5.06パーセント 6.00パーセント
PBR(実績) 0.35倍 2.1倍前後 1.5倍前後
自己資本比率 17.3パーセント 50パーセント台 80パーセント以上
配当の性格 業績回復に伴う高利回り(変動あり) 安定配当・増配志向 業績連動・高還元

それぞれの銘柄について、私の過去の分析記事もぜひ参考にしてみてくださいね。より深い企業体質が見えてくると思います。

こうして比較してみると、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスの際立った特徴が見えてきますね。まず、100株あたりの最低投資金額が4万円台と圧倒的に低いこと。そして、PBRが0.35倍という異常なほどの割安水準にあることです。解散価値と言われる1.0倍を大きく下回っており、現在の株価は資産価値から見ても極めて割安な状態です。

その一方で、自己資本比率が17.3パーセントと低く、有利子負債が高水準であることなど、安定性の面では他の2銘柄に比べて見劣りする部分があります。この「高利回りだけど、少しハラハラする財務内容」をどう解釈するかが、投資判断の分かれ道になりますね。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

それでは、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスについて、私の投資哲学である「3つの軸」から厳しく、かつ現実的に評価してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性:評価「△」

この配当が、これから娘が小学校を卒業するまでの6年間、あるいはその先の10年単位で維持され、増えていくかどうかという視点です。

ダイヤモンドエレクトリックのビジネスは、自動車向けの点火コイル(イグニッションコイル)が主力です。近年、世界的なハイブリッド車(HEV)の需要拡大や、ガソリン車の効率化ニーズを背景に、売上高は前年同期比で拡大基調にあり、成長性は続いています。収益性もマイナス期からの回復が進んでおり、営業利益率や純利益率は改善傾向にあります。

しかし、中長期的なリスクとして「EV(電気自動車)化の流れ」があります。100パーセント電気で走るEVにはイグニッションコイルが必要ありません。もちろん、ハイブリッド車はエンジンを搭載しているため同社の部品が必要ですが、20年という超長期スパンで見ると、主力製品の需要シフトという大きな壁に直面しています。

また、財務面において、自己資本比率17.3パーセントという低さは懸念材料です。有利子負債が多く、金利上昇局面においては利払い負担が増すリスクもあります。EPS(1株当たり純利益)もマイナスからプラスへ回復してきてはいるものの、四半期ごとのブレが大きく、配当性向の安定性にはやや不安が残ります。現在の予想配当25円を将来にわたって絶対に維持し続けられるかというと、業績の波によって減配されるリスクは低くないと言わざるを得ません。

B. 人生設計との適合性:評価「○(条件付き)」

我が家の「小1の壁」による月5,000円の習い事費をサポートするという目的において、この銘柄が適しているかどうかです。

魅力的なのは、なんといっても5.29パーセントという高利回りです。もし業績がこのまま安定して推移すれば、少ない元手で効率よく年間60,000円の配当金を作ることができます。また、100株あたり4万円台という少額から購入できるため、「今月はちょっとお小遣いが余ったから100株買い足そうかな」といった、忙しい子育て期でも家計に無理のない柔軟な積み立てが可能です。

ただ、教育費や習い事代というのは「今月は配当が減ったから、スイミングスクールを休ませよう」というわけにはいかない、非常に硬直的な支出です。減配リスクがある銘柄の配当金だけに、毎月の絶対に必要な支出を依存するのは、家計管理のセオリーとしては少し危険ですね。そのため、「この銘柄だけで月5,000円を目指す」のではなく、他の安定したディフェンシブ株と組み合わせることを前提とするなら、十分に役立つ存在だと考えます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(サテライト枠限定)」

現在の我が家のリスク許容度に対して、この銘柄をどれくらい保有できるかという判断です。

私は現在、つみたてNISAやiDeCoを利用して、世界株(オルカン)などのインデックス投資を「家計のコア(中心)」として毎月コツコツ積み立てています。これは20年後の老後資金や、娘の本格的な大学進学資金(10年以上先)のための、絶対に手を触れない神聖な資産です。

それとは別に、日々の生活を豊かにするための「サテライト(サテライト戦略)」として、高配当の個別株を保有しています。ダイヤモンドエレクトリックは、そのサテライトの中でも、さらに「スパイス枠(値上がり益も少し期待しつつ、高利回りを楽しむ枠)」として位置づけるのが、我が家のリスク許容度にはぴったり合致しています。

最低投資金額が約4万7,000円と非常に小さいため、もし万が一、一時的な減配や株価の下落があったとしても、我が家の家計全体が揺らぐような致命傷にはなり得ません。この「失敗しても痛くない規模で、高いリターンを狙いに行く」という割り切った姿勢で持てるのであれば、精神的なゆとりを保ちながら保有することができますね。

みずきの総合評価+判断

これらを踏まえた、我が家におけるダイヤモンドエレクトリックホールディングスの総合判断は、「教育費のメインの盾にはできないけれど、少額でポートフォリオの平均利回りを底上げする『優秀なスパイス枠』として100株から保有を検討したい銘柄」です。

もし、月5,000円(年間60,000円)の配当金をすべてこの銘柄に頼ろうとすると、前述の通り約114万円の投資が必要になり、万が一の減配の際に家計のライフプランが崩れてしまいます。しかし、以下のような「ハイブリッド型」のポートフォリオを組むとしたらどうでしょうか。

  • 主力(教育費の盾):学究社(9769)などの安定したディフェンシブ株を200株(約38万円分)保有し、年間約19,000円の配当を確実に得る。
  • 準主力(キャッシュエンジン):財務が硬く利回りの高いミズホメディー(4595)を100株(約30万円分)保有し、年間約18,000円の配当を狙う。
  • スパイス枠(利回りブースター):ダイヤモンドエレクトリック(6618)を200株(約9.4万円分)保有し、年間10,000円の配当をプラスする。

このように複数の銘柄に分散させることで、全体の投資額を抑えつつ、目標とする年間60,000円の配当ポートフォリオを安全に構築することができます。ダイヤモンドエレクトリックの「4万円台で買える高配当」という強みを活かし、ポートフォリオ全体の平均利回りを引き上げる役割を持たせるのが、我が家にとって最も賢い活用法だと考えています。

制度活用との組み合わせ

私たち個人投資家が、プロや機関投資家と対等に、あるいはそれ以上に有利に資産運用を行うための最大の武器が「税制優遇制度の徹底活用」です。みずきブログのこだわりポイントでもある、制度活用とダイヤモンドエレクトリックの組み合わせについて解説しますね。

1. 新NISA(成長投資枠)での保有メリット

個別株で高配当を狙う場合、通常であれば配当金に対して20.315パーセントの税金が課されます。つまり、25円の配当金をもらっても、手元に残るのは約20円になってしまうわけです。これは非常にもったいないですよね。

ダイヤモンドエレクトリックのような利回り5パーセントを超える銘柄こそ、新NISAの「成長投資枠」で保有する価値があります。非課税であれば、25円の配当がそのまま丸ごと我が家の教育費(習い事代)として口座に入ってきます。特に最低購入代金が4万円台と少額なので、成長投資枠の年間投資枠(240万円)をほとんど圧迫することなく、スキマ予算で非課税高配当ポートフォリオを構築できるのが素晴らしいメリットです。

2. 特定口座での保有と「配当控除」の活用

もし、新NISAの枠をすでにインデックス投資などで使い切っている場合は、特定口座(課税口座)での保有になります。この場合にぜひ知っておいていただきたいのが「配当控除」という仕組みです。

これは、確定申告の際に「総合課税」を選択することで、支払った税金の一部が所得税や住民税から控除され、還付される制度です。特に、私たち子育て世帯で、課税所得が一定金額以下(例えば課税総所得が900万円以下)の場合、総合課税で申告した方が、源泉徴収されている20.315パーセントよりも税率が低くなるため、払いすぎた税金が手元に戻ってくる可能性が高くなります。

「確定申告なんて難しそう、時間がない!」と思われるかもしれませんが、最近はスマホとマイナンバーカードを使えば、国税庁のホームページから本当に数分で作成できるようになっています。こうした小さな制度の活用が、年間数千円、数万円の家計のゆとりを生む「塵も積もれば山となる」の原動力になるんですよ。

失敗・迷い・懸念も素直に述べる

ここまで良い面を中心に書いてきましたが、皆さんに嘘はつきたくないので、私の「迷い」や「過去の失敗談」も素直にシェアさせてくださいね。

実は私、投資を始めたばかりの2021年頃に、「配当利回り6パーセント超!」という言葉だけに釣られて、財務内容がボロボロの地方の製造業の株を買ったことがあるんです。当時は「安く買って、高い配当をもらえるなんて最高!」と思っていたのですが、購入後わずか半年で業績が悪化し、無配(配当ゼロ)に転落。株価も半値近くまで暴落して、泣く泣く大赤字で損切りした苦い経験があります。あの時のショックと、夫に言えなかった申し訳なさは、今でも胸がキリキリ痛む思い出です。

ダイヤモンドエレクトリックホールディングスの指標を眺めていると、当時の記憶が少し蘇る部分があります。自己資本比率17.3パーセントという数字や、PBR0.35倍という「誰も買っていないから安い」状態は、裏を返せばそれだけ市場から「業績の先行きや財務の安全性にリスクがある」と見なされている証拠でもあるのです。

現在のPER(株価収益率)が500倍を超えているのも、一過性の業績悪化によって1株当たりの純利益(EPS)が一時的に極めて小さくなっていることが原因です。これから業績がV字回復していく途上にあるとはいえ、まだその足元は決して盤石とは言えません。

さらに、先ほども触れた「自動車業界のEVシフト」というマクロ環境の変化は、一主婦投資家の目から見ても、非常に大きな長期リスクだと感じます。イグニッションコイルで世界的なシェアを持っていても、エンジン車そのものが縮小していけば、会社の存在意義に関わります。同社は現在、電気を変換するパワコン(パワーコンディショナ)などの新分野や、エネルギーソリューション事業への転換を急いでいますが、これが完全に実を結ぶかどうかは、まだ誰にも分かりません。

だからこそ、私はこの銘柄を「我が家の運命を共にするパートナー」として大きく買い越すことはしません。あくまで「もし予想通りに業績が回復してくれたら嬉しいな」という、ちょっとしたワクワク感を持ったサテライトのポジションとして、家計に支障のない範囲で、静かに100株だけ見守るような投資スタイルが、今の私には一番合っているなと感じています。

皆さんも、高利回りの数字だけに目を奪われることなく、ご自身の「我が家が許容できるリスクの大きさ」と、毎日ぐっすり眠れる心の平穏のバランスを大切にしながら、投資を楽しんでくださいね。

日経平均が7万円を伺うような、歴史的な大相場だからこそ、お財布の紐を締め直して、自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。今回の記事が、皆さんのこれからの人生設計や、銘柄選びの少しでも参考になれば嬉しいです。それでは、また次回のブログでお会いしましょうね!

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