本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
みなさん、こんにちは。関東郊外で夫と6歳になったばかりの小学1年生の娘と暮らしている、子育てママ投資家のみずきです。2020年1月に生まれた娘も、今年の4月に無事に小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、毎朝うるうるしてしまいます。子どもの成長って本当に早いですよね。
さて、足元の株式市場を見渡してみると、ものすごいことになっています。日本経済新聞のニュースでも報じられているように、日経平均株価が連日最高値を更新し、一時は7万円の大台に乗せるかという勢いを見せました(詳細な市場の動きについては、こちらの記事が参考になります:日経平均株価が連日最高値、6万9404円 一時7万円乗せも伸び悩む – 日本経済新聞)。
全体相場がこれだけ高くなってくると、「今から投資を始めても高値掴みになってしまうんじゃないか」と不安になりますよね。私も毎晩、夫とリビングで「これだけ株高だと、新しく買う銘柄を選ぶのが本当に難しいよね」と頭を悩ませています。でも、そんな相場だからこそ、私たちが注目したいのが「まだ市場から十分に評価されておらず、割安に放置されている高財務・高配当株」です。
今回は、パチンコ店向けのプリペイドカードシステムなどで圧倒的なシェアを誇りつつ、驚異的な財務基盤を持つ(株)マースグループホールディングス(6419)について、我が家の人生設計に照らし合わせながら、じっくりと分析していきたいと思います。
シナリオ設定:「我が家の3年後を見据えた人生設計」
高配当株投資をするときに、私が何よりも大切にしているのは「銘柄ありき」で考えないことです。まずは「我が家の人生設計において、いつ、いくらのお金が必要になるのか」という具体的な課題を設定し、そこから逆算して必要な配当額と投資額を決めていくのがみずき流の家計管理です。
我が家の現在の状況と、これからのライフプランを整理してみました。
- 我が家の現在地:私(会社員・営業企画職)、夫(会社員)、娘(6歳・小学1年生)。今のところ家計は安定していますが、これから教育費のピークがやってきます。
- 3年後の家計課題(小4の壁):娘が小学4年生になる3年後、本格的な学習塾への通塾や、本人がやりたがっている英語や音楽などの習い事の月謝が本格化します。この時期は「小4の壁」とも呼ばれ、教育費が一段と跳ね上がるタイミングです。
- 必要な配当額:3年後に、家計に影響を与えずに娘の教育費をサポートするため、月5,000円(年間60,000円)の現金流を配当金で作ることを目標にします。
月5,000円と聞くと小さな金額に思えるかもしれませんが、年間で6万円です。これが毎年自動的に口座に振り込まれる仕組みを作っておけば、塾の教材費や季節講習の足しにできて、家計の大きな安心材料になります。では、この「月5,000円の配当」をマースグループホールディングスで実現するには、具体的にいくらの資金が必要になるのか、逆算して計算してみましょう。
目標配当額の逆算計算
マースグループホールディングスの現在の指標を基に、目標である年間60,000円の配当金を得るために必要な投資額を計算してみます。現在の株価は2,973円、予想配当利回りは驚きの5.05%(1株当たり年間配当予想150円)です。
投資をする上で、税金の存在を忘れてはいけません。日本の配当金には通常20.315%の税金がかかりますが、新NISA(成長投資枠)を活用して非課税で運用する場合と、課税口座(特定口座)で運用する場合の2つのパターンでシミュレーションしてみます。
パターン1:新NISA(非課税口座)を活用する場合
非課税口座で運用すれば、受け取った配当金に税金がかかりません。そのため、利回りをそのまま計算に使うことができます。
必要投資額 = 目標年間配当額 60,000円 ÷ 配当利回り 5.05% = 約1,188,118円
現在の株価が2,973円ですので、単元株(100株単位)で換算すると、400株(投資額:1,189,200円)を保有すれば、年間60,000円の配当金が手に入ることになります。
パターン2:特定口座(課税口座)で運用する場合
もしNISA枠をすでに他のインデックス投資などで使い切っており、特定口座で保有する場合は、税引き後の実質利回りで計算する必要があります。
実質配当利回り = 5.05% × (1 - 0.20315) ≒ 4.024%
必要投資額 = 目標年間配当額 60,000円 ÷ 実質利回り 4.024% = 約1,491,053円
100株単位での購入を考えると、500株(投資額:1,486,500円)の保有が必要になります。これによって税引き後でも約60,000円の配当金を確保できます。
このように具体的な数字を出してみると、「我が家の貯蓄ペースなら、3年後までにNISA枠を使って約120万円をこの銘柄に振り分けることは現実的かな」とか、「いや、1つの銘柄に120万円を集中させるのはリスクが高いから、他の高配当株にも分散したほうがいいな」といった、我が家だけのリアルな投資戦略が見えてきますよね。
3年後の教育費を支えるライバル銘柄との比較紹介
投資の基本は分散です。マースグループホールディングスがいくら魅力的な利回りであっても、それ1本に絞るのは子育て世帯としてはリスクが高すぎます。そこで、同じように3年後の教育費(月5,000円)をサポートしてくれる優秀な候補銘柄たちと比較してみましょう。
今回比較するのは、安定運用の代表格であるアマノ(6436)、堅実な財務力を誇る千代田インテグレ(6826)、そしてITセクターから成長と配当の両方を狙えるベース株式会社(4481)です。
| 銘柄名(コード) | 株価(円) | 配当利回り | 自己資本比率 | PBR | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| マースグループHD(6419) | 2,973 | 5.05% | 91.0% | 0.64倍 | パチンコ周辺機器首位。超無借金経営で利回り5%超 |
| アマノ(6436) | 比較中 | 5.05% | 高水準 | 割安水準 | 就業管理・時間管理のパイオニア。安定感が抜群 |
| 千代田インテグレ(6826) | 比較中 | 5.09% | 80.0% | 割安水準 | OA機器等の特殊部品メーカー。強固な財務体制 |
| ベース株式会社(4481) | 比較中 | 6.00% | 高成長 | 成長企業 | システム開発。高い成長性と高配当を両立 |
それぞれの銘柄の詳細なブログ記事も書いていますので、気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね。例えば、就業管理の安定感が魅力的なアマノについてはこちら(アマノのブログ記事)、3年後の小4の壁を支えるディフェンシブな千代田インテグレについてはこちら(千代田インテグレのブログ記事)、圧倒的な成長力と高い利回りを誇るベース株式会社についてはこちら(ベース株式会社のブログ記事)で詳しく紹介しています。
では、主役であるマースグループホールディングスのビジネスについて、子どもの目線でもわかるようにかみ砕いて説明しますね。マースグループは、主に「パチンコやパチスロのお店」で使われる、ICカードの券売機や精算機、ホールの売上を管理するコンピュータシステムなどを作っている会社です。パチンコに行かない方には馴染みが薄いかもしれませんが、業界内では知らない人がいないほどのトップクラスのシェアを誇っています。
それだけではなく、最近ではホテル事業(新宿などの一等地に自社ホテルを保有)や、工場の物流を効率化するための自動認識システム(バーコードやRFIDタグの技術)など、別の分野にもビジネスを広げています。アミューズメント一本足打法からの脱却を図っている最中なんだよね、と夫に話したところ、「ビジネスの多角化が進めば、パチンコ業界の不況にも耐えられるようになっていいね」と納得していました。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の3年後のライフプランをベースに、マースグループホールディングスを3つの厳しい軸で評価してみました。辛口評価も含めて、リアルな視点でお伝えしますね。
A. 配当の持続性・成長性:評価「〇(まあ大丈夫)」
配当の持続性を図る上で、最も重要なのが財務の健全性と配当性向です。マースグループの自己資本比率はなんと91.0%!これは日本企業の中でもトップクラスの「超・鉄壁」な財務基盤です。ほぼ無借金経営で、会社の中に莫大な現金と不動産などの資産を蓄えています。そのため、業績が多少落ち込んだとしても、すぐに倒産したり配当を出せなくなったりするリスクは極めて低いと考えられます。
また、1株配当150円に対する予想EPS(1株当たり純利益)は363.18円。配当性向を計算すると約41.3%となり、一般的に無理のない水準とされる60%以下にしっかりと収まっています。ただ、アミューズメント業界自体がスマート遊技機の導入特需が一巡し、直近では収益性が悪化傾向にあるのが気になるところ。安定して増配を続ける「成長ストーリー」というよりは、「たっぷりある手元資金から、株主還元として安定した高配当を出し続けてくれるストーリー」と捉えるのが自然ですね。
B. 人生設計との適合性:評価「〇(悪くない)」
配当利回りが5%を超えているため、3年後の教育費をまかなうための投資効率としては非常に優秀です。もしNISA枠を使って約120万円を投資できれば、それだけで目標の年間60,000円の配当が達成できてしまいます。もし利回り3%の銘柄だったら200万円が必要になるので、この「資金効率の良さ」は大きな魅力です。
一方で、3年後という比較的近い将来に配当金を必要とする場合、パチンコ業界の規制変更などの急な外部要因で株価が大きく変動するリスクがあります。教育資金という絶対に減らしたくないお金のベースをこれだけで作るのは少し怖いので、他の業界(アマノの就業システムや、千代田インテグレの安定部材など)と組み合わせて、業界の偏りを防ぐ工夫が欠かせません。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△(やや緊張感あり)」
我が家はまだ娘が小さく、私と夫が共働きを続けているため、一定のリスクは取れる状況です。しかし、数年後に第二子の出産や、それに伴う育休などのライフイベントが発生した場合、家計の一時的な収入減少が考えられます。マースグループはビジネスモデルの特性上、景気の影響や業界特有の規制(出玉規制など)を強く受けやすいため、株価のボラティリティ(値動き)が比較的大きいです。
PBRが0.64倍と非常に割安なのは下値の支えになりますが、もし大きな不況や法改正が起きた際、心理的に「ハラハラして夜も眠れない」状態になってしまっては元も子もありません。ですので、我が家のポートフォリオにおいては、コア(主軸)ではなく、スパイスあるいは「サテライト(衛星)枠」として、全体の5〜10%程度の比率に抑えて保有するのが最適だと考えています。
みずきの総合評価+我が家の投資判断
すべての要素を総合的に考えると、マースグループホールディングスに対する私の判断は「サテライト枠として、一部を新NISAの成長投資枠で少額ずつ保有を検討したい銘柄」です。
自己資本比率91.0%という、まるで「銀行にお金を預けているより安心なのでは?」と思わせるほどの財務の固さは、高配当投資家としてものすごい安心感があります。PBRが0.64倍というのも、実質的な解散価値を大きく下回っているため、株価がここから半分になるような暴落は想定しにくいです。ただ、メインの市場であるアミューズメント業界の先細り懸念があるのも事実。ですから、これ1銘柄に頼り切るのではなく、以下のような「ハイブリッド戦略」を夫に提案しました。
「マースグループを100株(約30万円、年間配当1.5万円)購入し、残りの必要な配当金4.5万円分は、より業績の浮き沈みが少ないアマノや、オフィスビル特化リートなどの他のディフェンシブな高配当資産で補うというのはどうかな?」と相談したところ、夫も「それなら、業界特有のリスクを抑えつつ、5%超の美味しい配当をもらえるから安心だね」と賛成してくれました。
新NISAと配当控除を活用した賢い資産運用
ここがみずきブログの最も得意とする、知って得する「制度活用」のお話です。どんなに素晴らしい銘柄を選んでも、税金の払い方ひとつで手元に残るお金が大きく変わってしまいます。私たちはかしこい主婦として、制度をフル活用していきましょう。
1. 新NISA「成長投資枠」での運用
やはり第一選択は新NISAの成長投資枠です。ここで購入すれば、本来差し引かれるはずの約20%の税金が完全にゼロになります。今回のシミュレーションでも見たように、120万円の投資で得られる年間6万円の配当が丸々ポケットに入るのは、子育て世帯の家計にとって本当に大きなメリットです。
2. 特定口座で買うなら絶対に知っておきたい「配当控除」
もし新NISAの枠をすでにインデックス投資などで使い切ってしまっている場合、特定口座で保有することになります。その際、確定申告で「総合課税」を選択すると、なんと国から配当にかかった税金の一部が還付される「配当控除」という素晴らしい仕組みがあります。
課税所得が一定以下(目安として課税所得900万円以下、特に子育て中のママさんで時短勤務やパート勤務などで所得が低くなっている時期ならなおさら)であれば、源泉徴収された所得税が戻ってくるため、実質的な手取り配当金を増やすことができます。ただし、総合課税を選択すると住民税や国民健康保険料に影響が出る場合があるので、申告不要制度との組み合わせなど、ご自身の所得水準に合わせて事前にシミュレーションしておくことが大切です。
3. つみたて投資枠(インデックス)とのベストバランス
我が家では、毎月「つみたて投資枠」を使って、全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドをコツコツ積み立てています。これは20年後、30年後の老後資金や、娘の大学進学資金という「遠い未来のための資産」です。一方で、今回のマースグループのような個別高配当株は、「3年後の塾代」という「近い未来に使うためのお金」を生み出す役割を担っています。この2つのエンジンを両輪で回すことこそが、家計のキャッシュフローを健全に保つ最大のコツなんです。
投資の落とし穴:マースグループHDへの懸念点と失敗を避けるコツ
最後に、耳当たりの良い話ばかりではなく、リスクについても包み隠さずお話ししますね。投資に「完璧な100点満点」の銘柄は存在しません。マースグループを検討する上で、以下の3つのポイントは必ず頭に入れておいてください。
第一に、「スマート遊技機導入特需の反動による業績の伸び悩み」です。パチンコ業界では数年前に新しい規格のスマートパチンコ・パチスロが導入され、マースグループの製品は飛ぶように売れました。しかし、一通りお店への導入が終わった現在は、その反動で直近の利益率や売上が低下傾向にあります。財務の安定性(自己資本比率91%)はあるものの、ここからさらに業績が急成長していくのは難しい状況です。成長を期待するのではなく、あくまで「現状維持+高配当」と割り切る必要があります。
第二に、「業界の縮小リスク」です。日本の娯楽が多様化する中で、パチンコ・パチスロの遊技人口は長期的に減少傾向にあります。いくら周辺機器のシェアが高くても、市場全体が小さくなっていけば、長期的な売上減少は避けられません。ホテル事業やIT分野の自動認識システムといった新規事業が、どれだけ早く育ってくるかがこれからの命運を握っています。定期的に決算書を開いて、「アミューズメント以外の売上が伸びているかな?」とチェックすることが大切です。
第三に、「株価のボラティリティの高さ」です。年初来高値が3,340円、年初来安値が2,771円と、1年の中でも株価はそれなりに激しく上下します。買ってすぐに株価が下がってしまったときに、「あぁ、損をしてしまった!」と焦ってパニック売りをしてしまうのが一番の失敗パターンです。私たちは3年後に月5,000円の配当をもらうために投資をするのですから、日々の細かい株価の動きには一喜一憂せず、どっしりと構えて配当金を再投資し続ける心の余裕を持ちたいものですね。
完璧な銘柄を追い求めるのではなく、自分たちのリスク許容度と、子どもの成長タイムラインに合わせて、今できる最善の選択をしていく。それが、私たちが目指す「心豊かな子育て投資生活」への一番の近道だと思います。この記事が、みなさんのこれからの大切な家計管理と人生設計のヒントになれば嬉しいです。一緒に焦らず、できる範囲で少しずつ、豊かな未来を作っていきましょうね。


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