○(3004)神栄 : 5.06%配当で小1の壁の習い事代を補う家計のスパイス戦略

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。2020年1月生まれの娘は、この春ついに小学校に入学しました。いわゆる「小1の壁」というものを、仕事と育児のスケジュールの両面でひしひしと感じている今日この頃です。保育園の頃とは違って、放課後の過ごし方や長期休みの預け先、そして何より本人が「やりたい!」と言い出した新しい習い事(英語とスイミング)の月謝など、家計から出ていくお金のフェーズが確実に変わってきたなと実感しています。

そんな変化の激しい時期だからこそ、私は投資を単なる「将来の貯蓄」としてだけではなく、「今の暮らしをリアルタイムで支えてくれる仕組み」として活用したいと考えているんです。今回は、我が家の人生設計から逆算して、高配当な個別株を家計にどう組み込んでいくか、その具体的なプロセスをご紹介しますね。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計と小1の壁」

まずは、我が家の現在地と、これからの人生設計について整理してみます。

我が家には現在、小学1年生になったばかりの娘がいます。まだ具体的な時期は決めていませんが、将来的には第二子も授かれたらいいなと考えているところです。つみたてNISAやiDeCoを活用したインデックス投資は、15年後や20年後の「大学進学資金」や「自分たちの老後資金」として、毎月淡々と積み立てています。これはこれで、我が家の資産形成の揺るぎない「コア(土台)」です。

一方で、今直面しているのが「現在の家計のキャッシュフローをどう豊かにするか」という課題です。娘が小学校に上がってから、放課後の学童の費用や、本人の希望で始めた習い事の月謝などで、毎月だいたい5,000円ほどの教育費の上乗せが必要になってきました。さらに3年後、娘が4年生になる頃(いわゆる小4の壁)には、塾通いや本格的なスポーツ系の習い事などで、この負担はさらに増えることが予想されます。

そこで今回の人生設計シナリオは、「小1の壁で発生した、月5,000円(年間60,000円)の習い事費を、配当金という不労所得でそっくりカバーする」という目標に設定しました。日々の給料から切り崩すのではなく、自動的に入ってくる配当金で月謝を支払うことができれば、精神的なゆとりが全く違いますよね。

2. 目標配当額からの逆算計算

「月5,000円の配当金」という目標が決まったら、次にやるべきことは「それを実現するために、いくらの投資資金が必要か」という逆算です。

新NISAの成長投資枠を活用すれば、配当にかかる約20%の税金は非課税になります。そのため、額面の配当金がそのまま手元に残るという、個人投資家にとって本当にありがたい制度設計になっています。今回は、この非課税枠をフルに活用する前提で計算してみますね。

今回、家計のスパイス枠として注目している「神栄(株)(3004)」の配当利回りは、なんと約5.06%(2026年6月26日時点の会社予想ベース)という非常に高い水準です。この利回りを基準に、必要な投資額を逆算してみましょう。

目標年間配当額:60,000円
候補銘柄の想定配当利回り:5.0%
必要な投資総額 = 60,000円 ÷ 5.0% = 1,200,000円(120万円)

つまり、利回り5%のポートフォリオを120万円分作ることができれば、目標とする「月5,000円の習い事代」が完成するというわけです。120万円という金額は、我が家の年間の貯蓄可能額から見ても、十分に現実的な目標です。ただし、特定の1銘柄に120万円を集中投資するのは、万が一の減配や株価急落のリスクを考えると、子育て世帯としては少し怖いですよね。そこで、いくつかの有力な高配当株を組み合わせて、分散しながらこの目標を達成するアプローチを考えていきます。

3. 複数銘柄の比較紹介

ここで、投資を検討するにあたって、2026年6月現在の株式市場の地合いにも少し目を向けてみましょう。最近の市場はなかなか荒れた値動きを見せています。例えば、以下のニュースにもあるように、日経平均が一時的に大きく急反落する場面もありました。

日経平均 大引け| 急反落、AI・半導体関連株が軒並み安 (6月26日) | 市況 – 株探ニュース

このようなAIや半導体といったハイテク株主導の急落局面では、市場全体がリスクオフのムードに包まれます。しかし、私たちのような「日々の暮らしを配当で支えたい」と考える長期のライフプラン投資家にとっては、実はこうした市場の動揺こそ、実需に支えられたディフェンシブな高配当株を、手頃な株価(=高い利回り)で仕込むチャンスになり得るんですよね。

そこで、今回の主役である「神栄(3004)」と、同じく5%前後の高い配当利回りを誇り、我が家のサテライト枠として比較対象になる「学究社(9769)」、「明和産業(8103)」の3銘柄を並べて比較してみました。

項目 神栄(3004) 学究社(9769) 明和産業(8103)
ビジネス概要 食品(冷凍食品)、電子機器、繊維等の商社 東京中心の進学塾「ena」等の教育事業 化学品、樹脂、住設資材等の専門商社
株価目安(単元100株) 217,600円(2,176円) 約200,000円(2,000円) 約70,000円(700円)
予想配当利回り 5.06% 5.06% 5.48%
1株配当(会社予想) 110.00円 101.00円 38.00円
配当性向(目安) 約34.5%(EPS 319.08円) 約60%前後 約50〜70%前後
自己資本比率 36.9% 約45% 約55%
ROE(実績) 13.7% 約20% 約8%

それぞれの銘柄について、もう少し詳しく私の視点で分析してみますね。

■ 神栄(3004)

神栄は、冷凍食品の輸入販売をはじめ、衣料品、さらには湿度・温度センサーなどの電子機器まで手がける、多角的な商社です。私たちの食生活に欠かせない冷凍野菜や中国産食材のパイオニアとしての顔を持っており、ビジネスとしては非常に身近で、子どもにも「この冷凍食品の原料を運んでいる会社なんだよ」と説明しやすいのが素敵だなと思います。

直近の指標を見ると、配当利回りが5.06%と非常に高いのに対し、配当性向は34.5%と、かなり無理のない水準に抑えられています。収益性を示すROEも13.7%と優秀で、最近は不採算事業の整理や、電子機器部門のセンサー需要の持ち直しによって、業績は拡大傾向にあります。ただ、時価総額が約90億円と小ぶりで、1日の出来高(取引量)が少ないため、株価の乱高下に巻き込まれやすいという中小型株特有の「やんちゃさ」があります。

■ 学究社(9769)

学究社は、東京を中心に小中学生向けの進学塾「ena」を展開している企業です。子育て世代にとっては非常になじみ深く、ビジネスモデルの理解も容易ですね。少子化の中でも、都立中高一貫校への合格実績を武器に、高いブランド力と安定した集客力を維持しています。学究社(9769)の紹介記事でも触れましたが、高いROEと5%を超える安定した配当は、教育費を準備するという人生設計の目的に、心理的にも非常にマッチしやすいのが大きな強みです。

■ 明和産業(8103)

明和産業は、東証プライムに上場している化学品中心の商社です。中国ビジネスに強みがあり、配当利回りは5.48%と3社の中で最も高いのが魅力です。明和産業(8103)の紹介記事で詳しく書いた通り、株主還元への姿勢が非常に積極的で、家計のインカムゲイン(配当金)を最大化する上での強力なパートナーになってくれます。ただ、化学品セクターは世界景気や中国経済の影響を直接受けるため、景気後退局面での業績ブレには注意が必要です。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

さて、ここからは、今回特に注目している「神栄(3004)」について、私の3つの評価軸に当てはめて、我が家の家計にどう役立つかを深掘りしていきます。

A. 配当の持続性・成長性

評価:○(まあ大丈夫だが、景気感応度に注意)

利回り5.06%に対して、配当性向が34.5%というのは非常に健全な数値です。一般的に高配当株を調べる際、配当性向が70%や80%を超えていると「無理をして配当を出しているな、業績が悪化したらすぐに減配されるかも」と警戒しますが、神栄の場合はまだ十分に余力を残しています。収益性やキャッシュフローも改善傾向が続いており、すぐに配当が脅かされる可能性は低いと考えています。

ただ、繊維や電子機器事業は景気の波を受けやすいため、食品事業がどれだけ下支えできるかが鍵になります。また、商社という業態の性質上、為替(円安・円高)や原材料価格の急激な変動が利益を左右する点も、持続性を評価する上では頭に入れておく必要がありますね。

B. 人生設計との適合性

評価:◎(少額から始められる、ちょうどいいサイズ感)

最低購入代金が約21万7,000円と、20万円台前半で100株を保有できるのは、子育て世帯の家計にとって非常に使い勝手が良いです。一度に100万円以上を投資するのは勇気がいりますが、この金額感であれば、「今月100株買って、また数ヶ月後に様子を見て買い足す」といった、時間の分散投資がとてもやりやすいですね。

年間11,000円の配当金は、娘の新しい習い事(月謝約5,000円)の約2ヶ月分をそっくりカバーしてくれます。こうして具体的な支出と配当を結びつけることで、「我が家の生活が株主還元によって直接助けられている」という実感が湧き、投資を長く続けるモチベーションにもつながります。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:○(サテライト枠として、ポートフォリオの数パーセントなら歓迎)

我が家は、投資資金の大半を全世界株のインデックスファンド(オルカン)で運用しており、そこは「守りの資産」として一切手をつけません。今回の神栄のような個別株は、あくまで家計に潤いをもたらす「攻め兼スパイスのサテライト枠」です。

神栄は時価総額が約90億円と小さく、流動性(取引の活発さ)が低いため、株価が急に上下することがあります。もし、これが我が家の総資産の半分を占めていたら、夜も眠れなくなってしまいますが(笑)、ポートフォリオ全体の3〜5%程度に抑えるのであれば、この程度のボラティリティ(値動きの荒さ)は全く問題ありません。むしろ、市場全体が動揺した時に安く拾えるチャンスとして、前向きに付き合えるリスク水準です。

5. みずきの総合評価+判断

ここまでの分析を踏まえて、みずきとしての総合評価と、我が家の判断をお伝えします。

神栄(3004)は、「配当性向の低さに裏打ちされた高利回りと、生活に身近なビジネスモデルを兼ね備えた、我が家のサテライト枠として非常に魅力的な銘柄」だと評価しています。

ただ、先ほども触れたように、中小型株特有の値動きの荒さや、流動性の低さという弱点もあります。そこで、我が家の「月5,000円の配当金作り(投資総額120万円)」の戦略としては、神栄だけに120万円を突っ込むのではなく、以下のような「高配当3本の矢ポートフォリオ」を組むのがベストだと考えています。

  • 神栄(3004): 40万円(約200株)。食品という生活必需分野の底堅さと、配当余力の高さを評価。
  • 学究社(9769): 40万円(約200株)。子育て世帯に馴染み深い教育セクターのディフェンシブさをプラス。
  • 明和産業(8103): 40万円(約500株※株価が低いため)。さらに利回りを高めるためのブースターとして。

このように異なるセクター(食品・電子、教育、化学品商社)に40万円ずつ分散して投資することで、1つの業界が不況に見舞われても、他の業界の配当がカバーしてくれる体制を整えることができます。これなら、娘が小学校を卒業するまでの6年間、そしてその先の塾代がかさむ中学校時代まで、安定して家計に貢献し続けてくれると期待できますよね。

6. 制度活用との組み合わせ:みずき流・スマートな税効率化

私が投資で何より大切にしているのが、「国が用意してくれているお得な税制優遇制度を、とことん使い倒すこと」です。せっかく5.06%という高い利回りがあっても、そこから約20%の税金が引かれてしまったら、実質の利回りは約4%にまで落ち込んでしまいます。月5,000円の配当が、税引き後には約4,000円になってしまうのは、主婦感覚としては非常にもったいないですよね。

そこで、この「高配当3本の矢ポートフォリオ」は、必ず新NISAの「成長投資枠」で購入することを徹底します。これにより、以下の3つの大きなメリットを享受できます。

第一に、配当金が永久に非課税になります。神栄から得られる年間11,000円(100株保有時)の配当金が、税金を一円も引かれることなく、そのまま丸ごと我が家の教育費サイフに入ってきます。これは家計にとって最大のブースターです。

第二に、iDeCoやつみたてNISAとの「役割の切り分け」ができる点です。我が家では、iDeCoとつみたてNISAで米国株(S&P500)や全世界株のインデックスを毎日(または毎月)自動で買い付けています。これらは「引き出せない(または引き出さない)未来の資産」です。一方で、新NISAの成長投資枠で買う高配当株は、「今すぐ使って日々の生活を豊かにするための、キャッシュアウト重視の資産」と位置付けています。この「遠い未来の備え」と「現在のゆとり」を両立できるのが、新NISA制度の本当に素晴らしいところだと思います。

もし、将来的にNISA枠を使い切って特定口座で高配当株を保有するようになった場合は、確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を適用することで、課税された税金の一部を取り戻す方法もあります。課税所得が一定以下の世帯であれば、この配当控除を活用することで、源泉徴収された所得税や住民税を実質的に下げることができるため、知識として持っておくだけで、将来の選択肢がぐっと広がりますよ。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に告白します

ここまで良い面を中心に書いてきましたが、投資に「絶対安全な100点満点」はありません。私が神栄を検討する上で、ちょっと迷っていることや、リスクだと感じている点も包み隠さず共有しますね。

一番の懸念は、やはり「市場が冷え込んだ時の株価の下げ幅の大きさ」です。時価総額が小さい企業は、大企業に比べて買い手と売り手の数が少ないため、何か悪いニュースが出た時や、市場全体が急落した時に、想定以上に株価がドスンと下がってしまうことがあります。購入した後に「含み損」が膨らんでいくのを見るのは、いくら長期保有が目的と分かっていても、精神的にあまり良い気持ちはしませんよね。

また、冷凍食品事業は、為替が急激に円安に振れたり、輸入コストが上がったりした際に、一時的に利益を大きく圧迫されるリスクがあります。神栄の配当は「業績連動」の色彩もそれなりにあるため、もし利益が急減した場合には、現在提示されている110円の配当が、あっさり減額されてしまう可能性もゼロではありません。

こうした懸念があるからこそ、私は「一括で買わないこと」を自分に義務づけています。まずは20万円台で100株だけお試しで買ってみて、数ヶ月間、その値動きや決算発表を自分の目で確かめます。そこで「我が家の家計ポートフォリオの一員として、うまく馴染んでくれそうだな」と思えたら、さらにもう100株を買い増す、というように、少しずつ慎重に進めていくのが、失敗を防ぐ最大のコツだと思っています。

子育てに追われる毎日は本当に忙しくて、投資の難しいチャートやニュースを毎日追いかける時間はありません。だからこそ、こうした「多少の嵐が来ても、ほったらかしで月5,000円を運んできてくれる、頑丈でシンプルな仕組み」を、NISA口座の中にコツコツと作っていきたいですね。

みなさんのご家庭の人生設計や、現在のライフステージなら、この利回り5%超の銘柄をどう評価しますか?少しでも我が家の思考プロセスが、みなさんの家計管理と投資の参考になれば嬉しいです。お互い、無理のない範囲で、できることから一歩ずつ進めていきましょうね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました