○(8230)はせがわ : 4.89%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計のサテライト戦略

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。関東郊外で夫と、2020年1月生まれの6歳の娘と暮らしながら、平日は上場企業で営業や企画の仕事をしています。早いもので、娘がこの春に小学校に入学してから3ヶ月が経ちました。毎日のランドセル姿にもすっかり慣れて、お友達の話を嬉しそうにしてくれる姿に、親としての成長の喜びを感じる日々です。でも、小学生になると同時にやってくるのが、これからの教育費のリアルな問題ですよね。

最近の株式市場は、半導体やAI関連のハイテク株が大きく揺れ動く展開が続いています。そんな中、先日のニュースでも「内需株買いなどで切り返す」という動きが報じられていました。こちらの記事「内需株買いなどで切り返す【クロージング】 | 財経新聞」にあるように、市場全体が不安定なときこそ、私たちの生活に身近なディフェンシブな内需株に資金が戻ってくる局面があります。私たちの家計管理や人生設計においても、流行り廃りの激しい成長株だけでなく、地に足の着いたビジネスを展開する企業を味方につけることは、とても大切な戦略だと感じています。

今回は、そんな生活に密着した内需株の中でも、特におなじみの企業である(株)はせがわ(7578)について取り上げてみたいと思います。「おててのしわとしわをあわせて、しあわせ」というCMフレーズで、子育て世代の私たちにも馴染みが深いですよね。このおなじみの企業が、我が家のこれからの人生設計、そして家計にどのように貢献してくれる可能性があるのか、リアルな計算とともにお話ししていきます。

我が家の人生設計:3年後の「小4の壁」に向けて月5,000円の教育費を準備する

投資を始めるとき、私は「この株は値上がりしそうだから」という理由だけで買うことはしません。我が家の場合は、必ず「この投資は、家族のどのライフイベントのために行うのか」という人生設計から逆算して考えるようにしています。

今の我が家の最大のテーマは、娘が小学校高学年になる時期の教育費の準備です。現在は小学1年生で、まだ公立の小学校に通いながら放課後に少し習い事をする程度ですが、先輩ママたちからよく聞くのが「小4の壁」という言葉です。4年生になると、学習塾の費用が本格化したり、スポーツや音楽などの習い事の月謝が上がったりして、教育費が一気に跳ね上がる傾向があります。

娘が小学4年生になるのは、今から3年後の2029年4月です。この時期までに、家計の負担を少しでも和らげるために、「毎月5,000円(年間60,000円)」の配当収入を得られる仕組みを作っておきたいと考えています。毎月の給料からその都度ひねり出すのは大変ですが、3年間の準備期間を設けて、配当金を支払ってくれる「お金のなる木」を育てておけば、心に大きなゆとりが生まれますよね。

目標配当額からの逆算計算:いくら投資が必要?

では、3年後に「毎月5,000円(年間60,000円)」の配当金を、税引き後の実質的な手取りとして受け取るためには、一体いくらの投資資金が必要になるでしょうか。具体的な数字で逆算してみましょう。

今回は、投資の利益が非課税になる「新NISA(成長投資枠)」などを活用することを前提とします。そうすれば、配当金にかかる約20%の税金を気にせず、丸々受け取ることができます。想定する配当利回りごとに、必要な投資額を計算した結果がこちらです。

配当利回りが4.0%の場合、必要な投資額は150万円です(60,000円 ÷ 0.04)。

配当利回りが4.5%の場合、必要な投資額は約133万3,000円になります(60,000円 ÷ 0.045)。

配当利回りが5.0%の場合、必要な投資額は120万円で済みます(60,000円 ÷ 0.05)。

このように、利回りが高ければ高いほど、目標を達成するために必要な元手は少なくて済みます。今回注目するはせがわは、会社予想の配当利回りが4.89%(2026年6月時点)と非常に高い水準にあります。この高い利回りを活かせば、およそ123万円の投資額で「月5,000円」の配当金が実現できる計算になります。

「3年で123万円」と聞くと、一見大きな金額に思えるかもしれませんが、これを36ヶ月に分割すると毎月約3.4万円です。日々の固定費を見直したり、ボーナスの一部を充てたりすることで、子育て世代の家計でも十分に現実的な目標になってくるのではないでしょうか。

複数銘柄の比較紹介:はせがわ、学究社、イマジニア

目標を達成するためのアプローチは一つではありません。同じように高い利回りを持ち、私たちの生活や教育に関わりの深い複数の銘柄を並べて、どれが我が家の人生設計に一番フィットするのかを比較してみましょう。今回は、はせがわの他に、教育事業を手がける「学究社」と、キャラクター展開で知られる「イマジニア」の3社を比較候補に挙げてみます。

項目 (株)はせがわ(7578) (株)学究社(9769) (株)イマジニア(4644)
特徴 お仏壇・お墓の業界最大手。新規事業を模索中。 都内を中心に進学塾「ena」を展開。 知育ゲームやキャラクターライセンス。無借金経営。
最低投資金額 30,700円(100株) 約10万〜20万円前後 約10万円前後
配当利回り(予想) 4.89% 5.06% 5.87%
自己資本比率 60.2% 約50%前後 92.0%
PBR(実績) 0.44倍 約2倍台 約1倍前後
みずきの過去記事リンク (本記事にて初解説) 学究社紹介記事 イマジニア紹介記事

この表を眺めてみると、それぞれの強みと弱みが見えてきますね。学究社は、同じ教育関連のビジネスなので、親としては「子どもが通う塾の費用を、塾の配当金で補う」という非常に美しいストーリーが描けます。イマジニアは驚異的な財務の健全性(自己資本比率92%)と高い利回りが魅力です。

その中で「はせがわ」が圧倒的に輝いているのは、最低投資金額が約3万円と、圧倒的にハードルが低い点です。これなら、一度に大きなお金を動かせない家計であっても、「今月は1万円余ったから端株で少し買おう」「ボーナスが出たから1単元(100株)だけ買おう」といった、柔軟なコツコツ投資が可能です。

各銘柄の詳細と「はせがわ」のビジネス分析

それでは、今回メインで検討する「はせがわ」のビジネスについて、もう少し深く掘り下げてみましょう。私たちは普段、「仏壇や墓石なんて、今の若い世代は買わないのでは?」と考えがちですよね。確かに、その感覚は業績データにも現れています。

現在のはせがわの収益性は、やや悪化傾向にあります。純利益率は前年同期比で低下しており、営業利益率も同様に弱含みです。ROEは2.30%と、一般的に望ましいとされる8〜10%を大きく下回っています。この背景には、都市部への人口移動に伴う家族形態の変化(核家族化)や、お仏壇を家に置かない家庭が増えているという、ライフスタイルの大きな変化があります。

しかし、はせがわもただ手をこまねいているわけではありません。最近では、リビングに置いても違和感のないコンパクトでモダンなデザインのお仏壇を提案したり、お墓の管理が難しい世帯向けに「屋内墓地」の紹介受託ビジネスを拡大したりと、時代の変化に合わせた新しい供養の形を提供しようと挑戦を続けています。高齢化社会自体はこれからも進むため、供養に対する本質的な需要が完全になくなることはありません。

財務面を見てみると、自己資本比率は60.2%と、30%が目安とされる水準を大きく上回っており、一定の安定性を持っています。ただし、近年は有利子負債が増加傾向にあり、フリーキャッシュフローの増減も激しいため、かつてほどの絶対的な安心感は揺らいでいるというのが、正直なファクトチェックの結果です。

一方で、市場からの評価という点では、PBRが0.44倍という、極めて割安な水準に放置されている点に注目しています。これは、企業の持つ純資産価値の半分以下で株価が評価されている状態(解散価値割れ)です。東証が進める「PBR1倍割れ改善」のプレッシャーもあり、今後は企業価値向上や株主還元(配当や自社株買い)に、より前向きな姿勢を見せるのではないかという期待感もあります。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

さて、この「はせがわ」を、我が家の人生設計に照らし合わせて3つの軸で評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○〜△」

1株あたりの会社予想配当金は15円、これに対する予想EPS(1株当たり利益)は30.79円です。配当性向を計算すると約48.7%となります。一般的に、配当性向が60%以下であれば、無理のない範囲で配当を支払っていると判断できますので、現在の配当水準自体は維持しやすいと考えられます。しかし、ビジネスモデル自体が急成長する分野ではないため、今後の増配トレンドはあまり期待できません。現状の「高配当を維持してもらう」というのが現実的な期待値になります。

B. 人生設計との適合性:評価「◎」

娘が小学校に入学した今から、3年後の小4進級までのロードマップを考えると、約3万円という少額から投資できるはせがわは非常に使い勝手が良いです。例えば、毎月の家計簿の残しやポイント投資を活用して、少しずつお財布を痛めずに買い集めることができます。もし仮に減配などのトラブルがあったとしても、投資額が小さいため、家計全体への致命傷を避けられるという点でも、現在の我が家の人生設計にぴったり適合していると言えます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○」

現在、我が家は共働きで、つみたてNISAやiDeCoといった「王道のインデックス投資」をベース(コア)としてしっかり運用しています。そのため、はせがわのような個別株投資は、ポートフォリオに彩りを加える「サテライト(アクセント枠)」として位置づけています。万が一、株価が一時的に下がったり、業績が伸び悩んだりしても、日々の生活や娘の将来の大学資金に直接影響が出ない範囲で運用できるため、十分にリスクを許容できる範囲内です。

新NISA・配当控除など「制度活用」の戦略

みずきブログでいつも大切にしているのが、税金の最適化、つまり「国が用意してくれた制度を、いかに使い倒すか」というお話です。今回、はせがわの株式を保有する場合、どの制度を組み合わせるのが最も効率的でしょうか。

一番の王道は、やはり「新NISAの成長投資枠」での保有です。通常、株式の配当金には約20.315%の税金がかかります。はせがわの4.89%という高い利回りも、課税口座(特定口座)では実質3.9%程度にまで目減りしてしまいます。これを新NISA口座で受け取るだけで、非課税となり、利回り丸々が手元に残るわけですから、これを使わない手はありません。

一方で、もし将来的にNISA枠を他のインデックス投資などで使い切ってしまい、特定口座で保有することになった場合でも、諦める必要はありません。会社員であっても確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を適用すれば、課税所得(年収から各種控除を引いた額)が一定以下(目安として約900万円以下)の場合、所得税や住民税を合わせた税率を、通常の源泉徴収(約20%)よりも低く抑えることができます。

我が家では、まずは夫婦の新NISAの成長投資枠に少しずつ組み入れる方向で考えています。かつてのジュニアNISAのような非課税期間が限定された制度とは異なり、新NISAは一生涯非課税で保有し続けられるため、「娘が大人になるまでずっと保有して、配当金を教育費に充て続ける」という長期のタイムテーブルを、自信を持って描くことができます。

みずきの総合評価と判断、そして迷い

今回の分析を通じて、我が家における(株)はせがわの評価をまとめると、「少額から高配当の仕組みを作れる、優秀な教育費サポーター候補。ただし、ポートフォリオの主役ではなく、サテライトとして慎重に買い増す枠」という結論になりました。

お仏壇や墓石というビジネスは、私たちの生活から決して消えることのない「心のインフラ」です。しかし同時に、大都市圏での「お墓離れ」やマンション暮らしの増加による「仏壇スリム化」は、避けて通れない時代の流れでもあります。業績が少し悪化しているという事実は、投資家として冷静に見つめる必要があります。

完璧な株なんて、この世には存在しません。だからこそ、一つの銘柄にすべてを賭けるのではなく、異なる強みを持つ銘柄と組み合わせることが大切です。例えば、無借金で財務が鉄壁なイマジニアや、これから娘もお世話になるかもしれない塾を展開する学究社など、複数の「高配当×内需株」をバランスよくポートフォリオに散りばめることで、どこか一社が苦しい時期を迎えても、他の企業がカバーしてくれる「家計の潤いエンジン」が完成します。

夫ともよく話すのですが、投資は「競争」ではなく、自分たちの家族が「どれだけ安心して、毎日を笑顔で暮らせるか」のための手段に過ぎません。娘が3年後に笑顔で新しい習い事の扉を開くとき、この配当金たちがそっと家計を支えてくれている姿を想像しながら、これからも完璧を目指さず、今できる範囲でコツコツと資産形成を続けていきたいと思います。

皆さんのご家庭の人生設計には、どんな銘柄がフィットしそうでしょうか。この記事が、少しでも皆さんの家計と投資のヒントになれば嬉しいです。それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

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