本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:小1の壁を実感中。そして3年後の「小4の壁」を見据えて
こんにちは、みずきです。2020年1月に生まれた長女が、今年の4月に無事小学校に入学しました。毎日ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、少し頼もしく思う一方で、親としては「小1の壁」のバタバタをリアルに実感している今日この頃です。
仕事と育児の両立だけでもパズル状態なのに、宿題のチェックや、夏休みの学童のお弁当作りなど、想像以上にタスクが山積みですね。なんとか日々の生活を回していますが、頭の片隅でいつも考えているのがこれからの教育費と、放課後の過ごし方にかかるお金のことです。
実は、今の時点で一番の懸念材料になっているのが、3年後にやってくる「小4の壁」なんです。小学校高学年になると学童に入れなくなる地域も多く、放課後の居場所として塾や本格的な習い事を増やすご家庭が急増します。当然、月謝や教材費などの負担も一気に重くなりますよね。
「その時になって慌てて家計を切り詰めるのは避けたい。だったら、今から配当金という『自動で入ってくる現金流』を育てて、3年後の自分を助けてあげよう」
そう考えて、我が家では今から3年後を見据えた配当株選びを進めています。今回は、最低投資金額が約7万円とお手頃でありながら、5.66%という非常に高い予想配当利回りを提示している(株)Enjin(証券コード:7370)について、我が家の人生設計に当てはめながらじっくり考えてみました。
我が家の人生設計シナリオ:3年後に月5,000円の教育費サポートを作る
まず、我が家がこの銘柄を検討するにあたって、どのようなタイムラインと目標を設定しているかをお話ししますね。投資ありきではなく、「いつ、いくら必要なのか」という人生設計からの逆算が、みずき流の基本です。
我が家の現在地と、3年後に向けた家計の課題を以下のように整理してみました。
- 我が家の現在地:長女は小学1年生(6歳)。私は上場企業でフルタイム勤務を継続中。夫婦の給与からコツコツ貯蓄とつみたてNISAを実践していますが、日々の生活費や教育費のインフレを実感しています。
- 3年後の家計課題:長女が小学4年生になります。学童の退所に伴い、プログラミングや英語などの専門的な習い事を追加するか、あるいは進学塾に通い始める可能性が高いです。これにより、毎月の教育費が最低でも1.5万円〜2万円ほど上乗せされる見込みです。
- 課題解決のために必要な配当額:増える教育費のすべてを配当で賄うのは難しくても、その一部である「月5,000円(年間60,000円)」を配当金で補填できれば、家計の心理的負担は劇的に軽くなります。毎月5,000円あれば、教材費や毎月のドリル代、季節ごとのイベント費用をそこから支払うことができます。
この「3年後に月5,000円のキャッシュフローを作る」という具体的な目標を、今回の投資シナリオの主軸に据えています。
目標配当額の逆算計算:いくらの投資が必要?
では、3年後に「年間60,000円」の配当金を得るために、どれだけの投資元本が必要になるかを逆算してみましょう。税制優遇制度(新NISAの成長投資枠)を活用して、配当金を非課税で受け取ることを前提として計算します。
| 目標年間配当額 | 想定配当利回り(年) | 必要な投資元本 | (株)Enjinでの必要株数 |
|---|---|---|---|
| 60,000円 | 5.66%(Enjin想定) | 約1,060,070円 | 1,500株(15単元) |
| 60,000円 | 5.00%(一般的な高配当株) | 1,200,000円 | – |
| 60,000円 | 4.00%(堅実な大型高配当株) | 1,500,000円 | – |
Enjinの会社予想配当利回りは5.66%(株価708円、1株当たり年間配当金40円で計算)と非常に高いため、逆算すると約106万円の投資元本があれば、目標とする年間60,000円の配当を達成できる計算になります。
もし一般的な高配当株(利回り5.0%)で同じ額を準備しようとすると120万円、もう少し手堅い大型株(利回り4.0%)なら150万円が必要になります。こうして比較すると、Enjinの高い利回りは、必要資金を抑えて目標を達成するための「スピードセッター」として、とても魅力的に見えますね。
もちろん、106万円を全額Enjinという一銘柄に集中投資するのは、中小型株特有のリスクを考えると我が家のルール違反です。そのため、今回は「家計のサテライト(攻め)枠」として、ポートフォリオの一部に組み入れる価値があるかどうかを判断していきます。
同じ目標を目指す「複数銘柄」の比較紹介
投資先を決める時は、一つの銘柄だけを凝視するのではなく、同じような役割を果たしてくれそうな類似銘柄と比較することが欠かせません。今回は、同じ人材・サービス・PR分野で高配当を提供している銘柄と比較してみましょう。
比較対象として、過去に我が家でも検討した「キャリアデザインセンター(2410)」と「エン・ジャパン(4849)」を並べてみました。
| 項目 | (株)Enjin (7370) | キャリアデザインセンター (2410) | エン・ジャパン (4849) |
|---|---|---|---|
| 直近株価(最低投資金額) | 708円(70,800円) | 1,600円(160,000円)※参考値 | 2,400円(240,000円)※参考値 |
| 予想配当利回り | 5.66% | 5.53% | 5.93% |
| 1株配当(会社予想) | 40.00円 | 90.00円 | 142.40円 |
| 配当性向(予想) | 約139.9% | 約50% | 約90% |
| 自己資本比率 | 85.9% | 約50% | 約70% |
| ビジネスの特長 | 中小企業・医療機関向けPRプラットフォーム、インフルエンサー活用 | 転職サイト「type」運営、人材紹介。IT・エンジニアに強み | 「エン転職」運営。求人広告、人材紹介、採用ツール |
それぞれの銘柄には、家計における独自の役割があります。たとえば、キャリアデザインセンターは転職市場の波に乗りつつ、比較的バランスの取れた配当性向を維持しています。詳しくは、こちらの記事でも我が家の活用法をまとめています。
また、エン・ジャパンは知名度が高く、求職者向けの強力なブランド力を持っていますが、配当性向が高めで業績の変動を受けやすい特徴があります。こちらの検討プロセスも参考になりますよ。
これらと比較したときのEnjinの際立った特徴は、「圧倒的な自己資本比率(85.9%)」と「10万円以下で買える手軽さ」にあります。財務の健全性はピカイチですが、一方で「配当性向が100%を超えている(約140%)」という、インカム投資家としては見過ごせないハラハラするポイントも抱えています。この点について、さらに詳しく見ていきましょう。
相場の大荒れと中小型株への視点(外部ニュースの引用)
銘柄の個別分析に入る前に、今の株式市場全体の空気感についても触れておきたいと思います。実は、直近の株式市場は非常に不安定な動きを見せています。
こちらのニュースでも報じられている通り、日経平均株価が一時的に急落する局面があり、市場心理が大きく揺さぶられています。
いったいなにが起きているのか…日経平均、一時「4,000円超下落」の衝撃。その理由は?(トウシル)
このような全体相場の急落局面では、どんなに優良な個別銘柄であっても、市場全体の売りの波に巻き込まれて株価が下がってしまうことがよくあります。でも、子育て世代の長期投資家としては、これを「ただ怖がる時間」にするのではなく、「本当に財務が強くて、不況になっても潰れない会社をバーゲン価格で仕込むチャンス」と捉え直したいところです。
相場が荒れている時こそ、以下の2つの防衛策が効いてきます。
- 一気に買わず、時間を分散して少しずつ買うこと。
- 自己資本比率が高く、無借金に近い「筋肉質な財務」を持つ企業を選ぶこと。
この観点から見ると、Enjinの「自己資本比率85.9%」という数字は、嵐の中でも船が沈まないための極めて強固な盾になってくれると私は評価しています。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、我が家の3年後を見据えたロードマップに照らし合わせ、Enjinを3つの軸で厳しく、かつリアルに評価していきます。
A. 配当の持続性・成長性:評価「△」(やや懸念あり)
投資家としての第一歩は、その配当が「10年単位で続き、さらに増える余地があるか」を見極めることです。Enjinの配当方針をデータから読み解くと、少し慎重にならざるを得ない部分が見えてきます。
会社予想の1株当たり純利益(EPS)が28.59円であるのに対し、年間配当予想は40.00円。つまり、利益よりも多くの配当を出す計画になっており、配当性向は計算上約139.9%に達しています。一般的に配当性向の目安は60%以下が望ましいとされているため、100%超えはかなりの大盤振る舞い、悪く言えば「タコ足配当(身を削った配当)」の状態です。
もちろん、同社は自己資本比率が85.9%と非常に高く、手元キャッシュが潤沢であるため、一時的に利益を上回る配当を出してもすぐに資金ショートするような財務体制ではありません。株主還元を重視する経営陣のメッセージとも受け取れます。
しかし、本業の利益成長が追いついてこなければ、この5.66%という超高利回りを3年、5年と維持することは物理的に不可能です。ビジネスモデル自体は、中小企業や医療機関向けに特化したPR支援であり、ストック型のプラットフォーム要素もあるため利益率は高いのですが、競合との差別化や新規顧客の開拓スピードをしっかり見極める必要があります。「この配当がずっと続く」と盲信するのではなく、「どこかで減配されるリスクもある」と身構えておくのが現実的なスタンスだと思います。
B. 人生設計との適合性:評価「○」(悪くない)
次に、「我が家の人生設計シナリオにおいて役に立つか」という適合性の評価です。
最低購入代金が約70,700円(株価708円として計算)というのは、家計にとってものすごく使い勝手が良いですね。毎月のやりくりから生まれるちょっとした余剰金や、私のボーナスの一部から、スポットで「100株ずつ買い足す」というアプローチが非常にやりやすいです。一度に数十万円を投資するのは勇気がいりますが、7万円前後なら、家計へのダメージを最小限に抑えながら打診買いをスタートできます。
また、3年後に長女が小学4年生になるタイミングまでに、少しずつ買い増していくという「時間分散のタイムテーブル」にもぴったり合致します。一括で1500株を買うのではなく、年に400株〜500株ずつ、相場の安い時期を見計らって拾っていくことで、平均購入単価を抑えつつ、3年後に「毎月5,000円の教育費サポート」という形を整えることができます。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○」(まあ大丈夫、ただしサテライト限定)
我が家は現在、夫と私のダブルインカムで家計を支えており、iDeCoや世界株インデックス(NISA)という「絶対に崩さない超長期の土台」がすでに確立しています。そのため、少し尖ったリスクを持つ中小型の高配当株を、ポートフォリオの5%〜10%程度の「サテライト枠」として保有する余裕があります。
Enjinは時価総額約51億円と非常に小さな中小型株ですので、流動性が低く、株価の乱高下が激しいという特徴を持っています。もし、我が家の総資産の半分をここに投じるようなことがあれば、毎日の株価変動で心が落ち着かなくなってしまうでしょう。しかし、「あくまでサテライト、減配リスクも織り込み済み」と割り切れる範囲での投資であれば、私のリスク許容度の内側に十分収まります。
みずきの総合評価+判断:我が家ならこう向き合う
ここまでの分析を踏まえ、我が家におけるEnjinの総合評価は「小4の壁をサポートする、ハイリスク・ハイリターンのスパイス枠」となりました。
正直なところ、配当性向100%超えという数字は、インカムゲインの安定性を最重視するママ投資家としては警戒レベルです。ですが、それを補って余りある「財務のピカイチさ(自己資本比率85.9%)」があるのも事実。不況が来ても、すぐに会社がどうこうなるリスクは極めて低いと言えます。
ですので、我が家の最終判断としては以下のような付き合い方を考えています。
- 一括投資は絶対にしない。まずは、日経平均の急落などで市場全体が冷え込んでいるタイミングを狙って、最小単位の「100株(約7万円)」を打診買いしてみる。
- 業績の進捗を四半期ごとにチェックする。PRプラットフォームの顧客数が増えているか、売上高や営業利益が会社予想通りに推移しているかを確認し、本業の稼ぐ力が戻ってくるのを見守る。
- ポートフォリオ内での上限を決める。我が家の場合、Enjinへの投資総額はどれだけ増えても「30万円(約400株)」までとし、それ以上はキャリアデザインセンターや他の財務安定株に分散する。
このように、銘柄の「弱点」を理解した上で、保有ルールを厳格に決めて付き合うことが、大火傷を避けて果実を得るためのコツだと思います。
差別化ポイント:新NISAと配当控除の使い分け戦略
さて、ここからは「みずきブログ」ならではの、税制優遇制度を賢く使った組み合わせ方について解説します。個別株投資の効果を最大化するためには、どの口座で保有するかが極めて重要です。
1. 新NISA(成長投資枠)の活用
Enjinのような高配当株を保有する場合、ファーストチョイスはやはり新NISAの成長投資枠です。通常、配当金には約20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で受け取ればこれが完全に非課税になります。
たとえば、100株保有して年間4,000円の配当をもらう場合:
- 課税口座(特定口座):手取りは約3,187円(約813円が税金として引かれます)
- NISA口座:手取りは4,000円まるまる
この差は、長期で積み重なると非常に大きくなります。子供の新しい参考書が1冊余分に買えるレベルの違いですね。まずはNISA枠の範囲内で投資を行うのが基本戦略になります。
2. 課税口座で買う場合の「配当控除」の裏ワザ
もし将来的にNISA枠を使い切ってしまったり、別の投資信託で埋めている場合は、特定口座(課税口座)で高配当株を買う選択肢も出てきます。その際に知っておきたいのが「配当控除」という仕組みです。
日本の税制では、国内の個別株から得た配当金について、確定申告で「総合課税」を選択すると、所得税から配当額の原則10%(住民税は別途課税)が税額控除されます。特に、専業主婦(主夫)の方や、時短勤務などで課税所得が一定以下(目安として課税所得900万円以下)のご家庭の場合、総合課税で確定申告した方が、源泉徴収(約20%)されるよりも実質的な税率を低く抑えられるケースが多いのです。
「確定申告なんて面倒くさそう…」と思われるかもしれませんが、スマホから国税庁のサイトにアクセスすれば、今は驚くほど簡単に作成できます。こうした制度を面倒がらずに使いこなすことが、限られた家計の資金を効率よく増やすための武器になります。
失敗・迷い・懸念も素直に共有します
ここまで前向きな話もしてきましたが、やっぱり投資に「絶対安全」はありません。最後に、私がEnjinを検討する上でリアルに迷っているポイントを吐露させてください。
一番の迷いは、「本当にこのビジネスモデルが、変化の激しいPR業界で勝ち残り続けられるか?」という点です。近年、SNSやインフルエンサーマーケティングのプレイヤーは星の数ほど増えています。大企業だけでなく、中小企業も自分でSNSを運用する時代になりつつあります。その中で、Enjinが提供するプラットフォームが他社に真似されて陳腐化しないか、という懸念は常にあります。
もしビジネスの魅力が薄れて業績がずるずると下がってしまえば、自慢の健全財務もいつかはすり減ってしまいます。「高利回りだから」という理由だけで深く考えずに買い進めると、株価下落と減配のダブルパンチ(いわゆる『高配当の罠』)を食らってしまうかもしれません。
だからこそ、私は「一歩引いた目線」を忘れないようにしています。「3年後に月5,000円」という目標は、何もEnjin一銘柄に背負わせる必要はありません。相場が崩れている今こそ、視野を広く持って、他の高配当株や、時にはディフェンシブなリート(不動産投資信託)なども組み合わせながら、我が家にとって最適な「小4の壁対策ポートフォリオ」をのんびり作っていこうと思っています。
完璧な銘柄を追い求めるのではなく、自分たちの人生設計のタイムラインに寄り添ってくれる「適度な選択肢」を、無理のない範囲で選んでいく。そんな等身大の投資を、これからも続けていきたいですね。皆さんのご家庭の人生設計には、どんな銘柄がフィットしそうでしょうか? 一緒に一歩ずつ、進んでいきましょう!


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