◎(8070)東京産業 : 4.78%配当で3年後の小4の壁の習い事費を支えるサテライト枠

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

みなさん、こんにちは!子育てママ投資家のみずきです。当ブログ「みずきの家計簿+株」にお越しいただき、ありがとうございます。

我が家では、2020年1月に生まれた娘が今年2026年4月に無事小学校に入学しました。ピカピカのランドセルを背負って元気に登校する姿を見ていると親として胸が熱くなる一方で、日々の暮らしや将来の教育費について、頭の中で電卓を叩く回数が格段に増えたと感じています。

投資を続けていると、時にはヒヤッとするニュースに遭遇することもありますよね。例えば、最近でも日経平均株価、反落 午前終値は2884円安の6万2046円 – 日本経済新聞というような、株式市場が大きく乱高下する相場ニュースが報じられました。株価が一気に3,000円近くも急落する場面を目にすると、「我が家の資産は大丈夫かな…」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

ですが、私が2021年からつみたてNISAやiDeCo、そして個別株投資を実践する中でたどり着いた結論は、「相場の短期的な波に一喜一憂するのではなく、我が家の人生設計から逆算して必要な現金フローを作る」という姿勢です。目先の株価の上限・下限にとらわれるのではなく、「〇年後の我が家の家計に、この配当金がどう貢献してくれるのか」という軸をしっかり持っていれば、大きな相場変動の渦中でも落ち着いて投資を続けることができます。

今回は、配当利回り4.78%(会社予想)と魅力的な高配当水準にある東京産業株式会社(8021)を取り上げます。我が家の人生設計のタイムラインと照らし合わせながら、「いつ、どのように家計を支えてくれる存在になり得るのか」を具体的に検証してみました。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

まずは、銘柄分析に入る前に「我が家がなぜ今、新しい高配当株を検討しているのか」という人生設計のシナリオからお話しさせてくださいね。

我が家の現在地と数年後の家計課題

我が家は現在、30代後半の夫婦共働きで、6歳になったばかりの娘が1人います。2026年4月に小学校に入学したばかりで、今は学校生活に慣れることで精一杯ですが、子育ての先輩ママたちからよく耳にするのが「小4の壁」というキーワードです。

子どもが小学校4年生(我が家の場合は3年後の2029年4月)になると、学童保育の預かり時間が短くなったり、退室を余儀なくされるケースが増えてきます。また、習い事が本格化したり、進学塾に通い始めたりと、教育費の単価が一気に跳ね上がる時期でもあるんですよね。

我が家の教育費・生活費の計画を立ててみたところ、3年後には今よりも「毎月1万円(年間12万円)」の現金余裕を家計にプラスしておきたいという課題が浮き彫りになりました。毎月の給与から切り崩すのではなく、安定した配当金という「第2の収入の柱」から月1万円を補うことができれば、親としての精神的な安心感は全く違ってきます。

目標配当額の設定

今回の目標は、3年後の「小4の壁」に向けた教育費のサポートとして、「月1万円(年間12万円)」の配当収入を作ることです。これをすべて単一の銘柄で賄うのか、それとも複数の銘柄に分散してサテライト枠として組み上げるのか、逆算の計算を行いながら考えてみましょう。

2. 目標配当額の逆算計算

目標とする年間配当額「120,000円」を実現するためには、東京産業(株)にどれくらいの投資額が必要になるのか、具体的な数字で計算してみます。

東京産業(株)の主要な指標データは以下の通りです。

・株価(最低購入単価近辺):約836円〜848円(100株=約8.36万円〜8.48万円)
・予想1株配当:40.00円
・配当利回り(会社予想):4.78%

もし、目標である年間12万円の配当金をすべて東京産業(株)だけで賄うと仮定した場合の必要投資額を試算してみます(※新NISAなどの非課税制度を活用する前提で計算します)。

必要投資額 = 目標年間配当額(120,000円) ÷ 配当利回り(4.78%) = 約2,510,460円

約251万円(約3,000株)を東京産業1銘柄に投じる計算になりますね。しかし、家計管理とリスク管理の観点から考えると、特定の1銘柄に250万円以上を集中投資するのは、万が一の減配リスクを考慮すると少しリスクが高すぎます。

そこで我が家では、「東京産業では目標の半分である月5,000円(年間60,000円)」を目指し、残りの月5,000円は他の高配当銘柄と組み合わせるサテライト戦略を採用することにしました。

月5,000円(年間6万円)の配当を得るための必要投資額は以下のようになります。

必要投資額 = 60,000円 ÷ 4.78% = 約1,255,230円(約1,500株 / 約125.5万円)

約125.5万円であれば、我が家の余剰資金から3年間かけて少しずつ買い足していく計画として、十分に現実的な数字になってきます。

3. 複数銘柄の比較紹介

単一の銘柄だけに頼るのではなく、同じく高配当で我が家の「小4の壁」対策の候補となる銘柄と比較してみましょう。今回は、我が家のサテライト枠候補として検討している3つの銘柄を並べてみます。

候補1:東京産業株式会社(8021)

東京産業は、三菱グループに属する機械専門商社です。電力会社向けの発電設備や変電設備、官公庁・自治体向けの防災・環境設備、さらには各種産業機械やエネルギー関連設備などを幅広く扱っています。インフラに直結したビジネスが多いため、景気の波を受けつつも需要がゼロになりにくい強みを持っています。

指標面を見ると、PERは12.85倍、PBRは0.87倍と解散価値を下回るPBR1倍割れの水準です。ROEは10.87%と一般的に望ましいとされる8〜10%を超えており、収益性の改善傾向が見られます。一方で、自己資本比率が24.7%と30%を下回っており、安定性の面ではやや注視が必要な状況です。予想1株配当40円に対し、予想EPSは65.08円ですので、配当性向は約61.5%となっています。

候補2:神鋼商事株式会社(8075)

神鋼商事も同じく素材・鉄鋼分野に強い専門商社です。配当利回りは5.30%前後と非常に高い火力を誇ります。我が家の家計でもサテライト枠として過去に検討した経緯があり、高い利回りで現金フローを急速に拡大したい時に魅力的な選択肢となります。(詳細な過去の分析については、こちらの神鋼商事の紹介記事もあわせてご覧ください)。

候補3:株式会社サンゲツ(8130)

サンゲツは、インテリアや壁紙、床材などの商社兼開発企業です。配当利回りは5.16%水準で、住宅や店舗のリフォーム・新築需要に支えられた非常に安定したビジネスを展開しています。財務基盤が強固で配当の持続性が高い点が、子育て家計にとって大きな安心感につながります。(サンゲツの人生設計への組み込みについては、こちらのサンゲツの紹介記事で詳しくまとめています)。

3銘柄の比較表

銘柄名(コード) 株価目安 配当利回り(予想) ROE(実績) 自己資本比率 特徴・家計での役割
東京産業(8021) 約836〜848円 4.78% 10.87% 24.7% 三菱系機械商社。最低購入額が安く小回り効くサテライト枠
神鋼商事(8075) 約5,800円前後 5.30% 11.2% 32.5% 高利回り・高火力で一気に配当金を底上げする攻めの枠
サンゲツ(8130) 約3,000円前後 5.16% 12.1% 54.2% 強固な財務と生活密着型ビジネスで足元を固める枠

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

比較検討を踏まえて、我が家の人生設計における東京産業(株)の評価を、3つの独自の軸でチェックしてみます。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○(まあ大丈夫・要観察)」

収益性に関しては改善傾向にあり、営業利益率や純利益率の持ち直しが進んでいます。ROEも10.87%と効率よく資本を活用できている点は評価できます。売上高も拡大傾向にあり、フリーキャッシュフローも改善の流れにあるため、事業としての稼ぐ力はしっかりと復調してきています。

ただし、配当性向が約61.5%(EPS 65.08円に対し配当40円)と、一般的な目安である30〜50%と比較するとやや高めです。また、自己資本比率が24.7%と30%を下回る水準で推移しているため、将来的な業績悪化時に減配リスクがゼロとは言えません。そのため、持続性・成長性の評価は「○」とし、定期的な決算チェックを欠かさない前提とします。

B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり)」

我が家の人生設計における最大のメリットは、「最低購入代金が約8.36万円(100株単位)」という小回りの良さです。

子育て世帯の家計管理では、毎月決まった大金を一度に投資に回すのは難しいことがありますよね。急な医療費や季節ごとの出費(ランドセル代、制服代、イベント費など)が発生するためです。その点、1単元8万〜9万円程度で買える東京産業は、毎月の家計の余剰資金やボーナスの一部から「今月は1単元追加しよう」「ポイントや端数資金で買おう」という調整が非常にやりやすい銘柄です。3年後の小4の壁に向けた時間軸とも見事にフィットします。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(サテライト枠として好相性)」

自己資本比率の低さや景気敏感な商社という業態を考慮すると、我が家の資産全体の「コア(主力)」としてポートフォリオの過半数を委ねるには少し緊張感があります。

ですが、我が家のリスク許容度に基づき、全体の資産の10〜15%程度にとどめる「サテライト枠(アクセント枠)」として保有するのであれば、非常に優れた配当ブースターになってくれます。三菱グループという強固な取引基盤や産業インフラを支えるビジネスモデルは、子どもに「世の中の電気や工場を支えている会社なんだよ」と説明するのにもぴったりです。

5. みずきの総合評価+判断

以上の分析を総合して、我が家における東京産業(株)の最終的な判断は以下のようになります。

「3年後の小4の壁に向けた教育費補填として、家計の余剰資金から小分けにしてコツコツ買い足すサテライト銘柄」

目標配当額(月1万円)のうち、半分にあたる月5,000円(年間6万円)を東京産業でカバーするため、約1,25万円(1,500株)を目標上限として設定します。一度に125万円分を購入するのではなく、株価の下落局面や家計に余裕が出たタイミングで100株(約8.4万円)ずつ買い増していく戦略です。

残りの月5,000円分は、財務がより堅固な銘柄(サンゲツや他の連続増配株など)と組み合わせることで、 портフォリオ全体の安全性を保ちながら高利回りを享受する設計にします。

6. 制度活用との組み合わせ

投資効率を極限まで高めるためには、日本の税制優遇制度を賢く組み合わせることが不可欠です。我が家で実践している制度活用の視点を整理してみましょう。

新NISA(成長投資枠)の活用

東京産業のような配当利回り4.78%の高配当株は、新NISAの「成長投資枠」で購入するのが最も効果的です。通常、株式の配当金には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で保有していれば配当金は全額非課税で手元に入ってきます。

例えば、年間60,000円の配当金を得る場合、課税口座だと約12,189円が税金として差し引かれ、手取りは約47,811円に減ってしまいます。新NISAを活用すれば60,000円が丸々家計の口座に入ってくるため、年間で約1.2万円、10年間で約12万円もの差が生まれます。この差額だけで、子どもの習い事のテキスト代や夏期の特別講習代が払えてしまいますよね。

インデックス投資との役割分担

我が家では、新NISAの「つみたて投資枠」や「iDeCo」を利用して、全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドを毎月定額で積立投資しています。これらは「15年〜20年後の大学進学資金や、自分たちの老後資金」を作るための長期資産形成(コア)です。

一方で、今回ご紹介している東京産業のような個別高配当株(サテライト)は、「3年後〜10年後の近い将来に必要な現金フロー」を作るためのものです。遠い将来の資産(インデックス)と、近い将来の家計を助ける現金(高配当株)を明確に役割分担させることで、家計管理のバランスが非常に良くなります。

課税口座で保有する場合の「配当控除」

もしNISA枠をすでにインデックス投資等で使い切っており、特定口座(課税口座)で東京産業を購入する場合でも、諦める必要はありません。会社員で総合課税を選択して確定申告を行えば、「配当控除」という制度を利用して所得税や住民税の負担を軽減できる可能性があります(※年収や課税所得によります)。税制の仕組みを知っておくことで、どんな口座で保有しても手残り率を高める工夫が可能です。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

どんなに魅力的に見える銘柄でも、完璧な投資先というものは存在しません。我が家が東京産業を検討する上で、正直に感じている迷いや懸念点も共有しておきますね。

自己資本比率24.7%に対する不安

我が家が個別株を選ぶ際、基本的には「自己資本比率40%以上」の財務が鉄壁な企業を好む傾向があります。その点、東京産業の24.7%という数字は、我が家の理想基準からするとやや低めです。商社という業態上、仕入れや案件ごとの流動負債が大きくなりやすい特徴はあるものの、万が一の大規模な景気後退期に財務が圧迫されないかという懸念は残ります。

配当性向60%超と業績の波

現在の予想EPS 65.08円に対して配当40円という設定は、配当性向約61.5%となります。もし今後、主要顧客である電力業界や産業界の設備投資が落ち込み、純利益が減少した場合、配当性向が80%や100%へと跳ね上がり、減配を余儀なくされるリスクがあります。

我が家の結論としての向き合い方

こうしたリスクがあるからこそ、我が家では「東京産業1銘柄に家計の運命をかけない」というルールを徹底します。100株(約8.4万円)単位で購入できる強みを活かし、一括購入は絶対に避け、決算発表での自己資本比率やEPSの推移を観察しながら、数ヶ月〜1年以上の時間をかけてゆっくりとポジションを作っていく予定です。

「完璧な銘柄を探す」のではなく、「欠点やリスクを理解した上で、自分たちの家計に合ったサイズ感で付き合っていく」。これが、子育てをしながらストレスなく投資を続けるための、みずき流の答えです。

みなさんのご家庭では、数年後の教育費やイベントに向けてどのような準備をされていますか?この記事が、ご自身の人生設計と投資戦略を振り返るきっかけになればとても嬉しいです。これからも、子育てと資産形成を両立しながら、一歩ずつ前に進んでいきましょうね!

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