△(9827)リリカラ : 5年後、月8千円の教育費を5.40%配当で賄う現実と、配当性向98%の懸念

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:5年後の娘の「好き」を伸ばすための家計設計

こんにちは、みずきです!現在2026年、うちの娘は5歳、年長さんです。来年小学校入学を控えていて、そろそろ教育費の本格的なシミュレーションを始める時期だなと感じています。

つみたてNISAやiDeCoで老後資金は積み立てていますが、子育て世代にとって一番難しいのが、「今必要なお金」と「将来必要なお金」のバランスですよね。

特に私が注目しているのは、5年後、娘が小学校高学年になった頃の習い事費の増額です。小学校に入ると、プログラミング教室や個別指導、専門的なスポーツなど、「本当にやりたいこと」が見つかって、それなりにお金がかかることが増えてくると思うんです。

今日は、その「5年後の習い事費」を、今から仕込んでおく高配当株で賄えないか、という視点で「リリカラ(9827)」という銘柄を徹底分析してみたいと思います。この銘柄、利回りは高いんですが、正直リスクも高いので、慎重な検討が必要です。

ニュースでも、リリカラは中小型株の中で注目されているようですね。関連銘柄として名前が挙がっています。
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景気敏感な中小型株が注目されやすい時期なのかもしれませんが、私たち子育てママ投資家としては、利回りだけでなく「安定性」をしっかり見極めたいところです。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」と目標配当額

我が家の現在地と5年後の家計課題

  • 現在: 娘5歳(年長)。毎月の習い事費は月5,000円程度(ピアノ、体操)。
  • 目標時期: 5年後(娘10歳、小学校高学年)。
  • 家計課題: 娘が本格的な塾や専門的な習い事を始め、現在の習い事費にプラスで月8,000円(年間96,000円)の追加支出が発生すると想定。
  • 解決策: この月8,000円を、税制優遇制度を使った高配当株投資の配当金でカバーしたい。もちろん、娘のための資金なのでジュニアNISAを活用します。

目標配当額の逆算計算

目標は年間96,000円の配当金を、5年後から受け取ることです。

候補銘柄であるリリカラ(9827)の会社予想配当利回りは5.40%(2026年1月16日時点)です。ただし、今回はジュニアNISAを活用するため、配当金には税金がかからない前提で計算します(通常は約20%課税されます)。

目標配当額96,000円を利回り5.40%で得るために必要な投資元本:

96,000円 ÷ 5.40% ≒ 1,777,777円

約178万円をリリカラに投資できれば、5年後には月8,000円の習い事代が配当金で賄える、という計算になります。

リリカラの最低購入代金は約6.7万円(667円×100株)なので、約26単元(2,600株)必要になりますね。これは、私たちの子育て世帯にとっては、決して小さな金額ではありません。だからこそ、この銘柄がその大金を預けるに値するかどうか、慎重に判断する必要があります。

2. 複数銘柄の比較紹介:リリカラ(9827)の立ち位置

リリカラは、壁紙、カーテン、床材などのインテリア商品を扱う専門商社です。景気に左右されやすい建設・不動産関連のビジネスモデルですね。利回りだけ見ると非常に魅力的ですが、その裏側にあるリスクを理解するために、他の候補と比較してみましょう。

銘柄 リリカラ (9827) 比較候補A(安定型) 比較候補B(堅実成長型)
業種 インテリア専門商社 J-REIT(オフィス・商業施設) 精密部品メーカー
株価(01/16) 667円
最低投資金額(目安) 約6.7万円 約18万円 約30万円
配当利回り(予想) 5.40% 5.5%程度 5.30% (エーワン精密参考)
配当性向(予想) 約98.5% 90%以上(REITは収益のほとんどを分配) 40%〜50%
収益の安定性 △(景気敏感で不安定) ◎(賃料収入で安定) ○(ニッチな分野で安定)
直近の財務状況 △(収益性悪化、ROE 0.72%) ◎(LTVで評価) ◎(自己資本比率高)
この銘柄の役割 高利回り、景気回復期待枠 コア資産、減配リスク低 コア資産、増配期待枠

リリカラ(9827)の分析:高利回りの裏側

リリカラの最大の魅力は、もちろん5.40%という高い利回りです。約6.7万円という少額から投資できるのも、まとまった資金がない私たちには嬉しいですよね。

しかし、目を覆いたくなるのが配当性向の高さです。会社予想のEPS(一株あたり利益)36.53円に対し、予想配当金が36.00円。つまり、利益の約98.5%を配当に回している計算になります。

これは、みずき基準ではかなり危険水準です。配当性向が高いということは、稼いだ利益のほとんどを株主に還元しているため、少しでも業績が悪化すれば、すぐに減配につながるということです。企業の内部留保や成長投資に回す余裕がほぼありません。

実際、収益性を見ても、ROE(株主資本利益率)はわずか0.72%と非常に低く、企業の稼ぐ力が弱い状態です。景気敏感なインテリア業界において、この高い配当を維持し続けるのは、綱渡りの経営だと感じざるを得ません。

3. みずきの「人生設計マッチ度」評価

リリカラの情報を踏まえて、我が家の「5年後の習い事費をジュニアNISAで賄う」という人生設計にどれくらいマッチするか、3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:評価 △(やや懸念あり)

持続性については、強く懸念があります。配当性向がほぼ100%ということは、現在の配当利回りが「見せかけ」になるリスクが高いからです。私たちのシナリオでは、5年後から配当金が必要になりますが、もし途中で景気後退期に入ってしまえば、減配によって目標の月8,000円に届かなくなる可能性が高いです。

増配トレンドも期待しにくいです。利益のほとんどを配当に回している状況で、さらに配当を増やしていくには、劇的な業績改善が必要です。安定して増配を期待する銘柄としては不向きだと判断します。

B. 人生設計との適合性:評価 △(微妙)

目標額(約178万円)は、5年間で積み立て可能ではありますが、その資金を投入する先として、リリカラは適合性が低いです。

私たちが必要としているのは、5年後から確実に月8,000円を生み出してくれる「安定した収入源」です。リリカラのような高配当性向で景気敏感な銘柄は、収入のタイミングが読みにくい。もし、娘が小学校高学年になり、一番お金がかかる時期に減配されてしまうと、その穴埋めを家計の貯蓄から行う必要が出てきて、精神的なプレッシャーが大きくなります。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価 △(やや緊張感ある)

現在、私は娘5歳で、第二子も検討中です。これからしばらくは、家計に余裕がなく、投資元本を守りながら、安定した配当収入を得たい時期です。

リリカラは株価が比較的安い(667円)ため、少額で試す「サテライト枠」としては検討できますが、目標額である178万円もの大金を投入するには、リスクが高すぎます。この資金は、減配リスクが低いJ-REIT(不動産投資信託)や、財務が鉄壁な高配当企業(例:エーワン精密など)に回すべきだと思います。

4. みずきの総合評価+判断:リスクをどう管理するか

3つの評価軸すべてで「△」がついてしまいましたね。リリカラは、利回りの高さに比べて、家計の安定化という目的から見ると、リスクが高すぎるという結論になりました。

【みずきの結論】コア資産としては不採用、少額のサテライト枠で検討

我が家の5年後の習い事費用96,000円(月8,000円)を賄うための「コア資産」としては、リリカラは採用しない判断をします。

約180万円という目標投資額は、やはり財務安定性が高く、配当性向が50%以下のディフェンシブな銘柄か、賃料収入で安定しているREITなどに振り向けるべきです。例えば、過去記事でも紹介した積水ハウス・リートのような安定した資産は、ジュニアNISAで長期保有するのに向いています。

もしリリカラに魅力を感じるなら、それはあくまで「株価が安い今のうちに仕込み、景気回復期に株価上昇と配当維持を期待する」という成長・投機的な枠に入れるべきでしょう。

  • 投資するなら:目標額の10%未満(約10〜20万円)に留め、少額で高配当を享受しつつ、業績の推移をしっかり見張る。
  • 役割:ポートフォリオの「ハイリスク・ハイリターン」枠に配置し、もし減配・株価下落があっても家計に影響が出ない範囲で運用する。

高い利回りに釣られて大きな資金を投入し、いざ必要な時期に減配されてしまうというシナリオは、子育て中の私たちにとって最大の「失敗」になりかねませんからね。

5. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAでリスクを軽減

リリカラをもし購入する場合でも、絶対に活用したいのがジュニアNISAです。これが、リリカラのような高利回り銘柄のリスクを和らげる鍵になります。

ジュニアNISA活用の最大のメリット

リリカラの予想配当金は36.00円です。もし課税口座で持っていると、この約20%(7.2円)が税金として引かれます。年間で約1,800円/単元(100株)が引かれる計算です。

しかし、娘のジュニアNISA口座で保有すれば、この配当金36.00円が全額、非課税で受け取れます

特に配当性向が高く、利益に比べて配当が多い銘柄ほど、非課税メリットは大きくなります。利益が少ない(ROE 0.72%)のに高配当を出しているリリカラこそ、税金を引かれないジュニアNISAで持つべき、と言えるかもしれません。

ただし、大前提として「減配されない」ことが必要です。非課税になるのは嬉しいですが、36円の配当が18円に減ったら、元も子もありません。

だからこそ、リリカラをジュニアNISAで使う場合は、「短期集中投資枠」と割り切るか、あるいは、他の銘柄でしっかり配当の安定性を確保した上で、お試しで少額だけ入れるのが賢明です。

私たち子育て世代は、つみたてNISAでS&P500などのインデックスに広く分散しつつ、個別株やREITで「家計を助ける現金流」を作るのが理想です。高配当株は魅力的ですが、税制優遇制度と組み合わせることで初めて、高リスクを低リスクに変えることができる、ということを忘れないようにしたいですね。

6. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直に言うと、リリカラ(9827)の株価667円という水準は、PBR(株価純資産倍率)1.06倍とほぼ同じです。つまり、会社が持っている純資産価値と株価がほぼ同等ということ。

これは一見割安に見えますが、収益性が極めて低く(ROE 0.72%)、将来の成長に投資できていない(配当性向98.5%)状況を考えると、「安いのには理由がある」と考えるべきかもしれません。

私自身、高配当株を探していると、どうしても利回りの高い銘柄に目が行きがちです。でも、いざ人生設計に組み込むとなると、やっぱり「配当性向が50%以下」で、不況が来ても減配しない体力がある銘柄を選びたくなります。

リリカラのビジネス(内装材)は、リフォーム需要などもあり、ゼロになることはないと思いますが、現在の業績の悪化傾向(収益性の評価が悪化)と、有利子負債が増加傾向にある安定性の低下を見ると、「この会社に10年後も高い配当を期待できるか」という問いには、自信を持って「YES」とは言えません。

もし、リリカラに投資を検討するなら、株価が安くてもすぐに飛びつかず、決算短信を読み込み、「配当性向を少しずつでも下げて、安定配当にコミットする」という会社の姿勢が見えてから、少額投資を始めるのがベストだと思います。

高配当銘柄は、利回りだけでなく、その配当が「持続可能か」をチェックすることが、子育て世代の家計を守る上で最も重要なポイントだと改めて感じました。

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