本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:高利回り4.57%のニッピ。コラーゲンと革の老舗が、我が家の「小1の壁」にどう役立つか
こんにちは、みずきです。2026年2月。娘が小学校に入学するまであとわずか2ヶ月となりました。保育園生活が終わり、私も「小1の壁」の具体的な対策を急いでいるところです。
今日は、歴史ある化学品・食品素材メーカーの(株)ニッピ(7932)を見ていきます。実はこの銘柄、利回りが4.57%と非常に魅力的で、財務も鉄壁なんですよね。ただ、一つ大きな課題があります。それは「最低購入代金」が高いこと。
我が家の目標である「教育費の補填」という観点から、このニッピが私たち子育て世帯の家計に現実的に組み込めるのか、じっくり考えてみたいと思います。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
投資は、私たち家族の人生設計を支えるツールです。まず、ニッピのような高配当銘柄を検討するに至った、我が家の具体的な家計課題を共有しますね。
我が家の現在地と家計課題(2026年2月時点)
現在、第一子(娘)は5歳で、4月に小学校に入学します。夫と私の共働き体制は維持しますが、「小1の壁」による支出増は避けられません。
- 学童保育(公設/民設)の費用
- 小学校入学に伴う新しい習い事の費用(英語、プログラミングなど)
- 長期休み中の追加出費
ざっと試算したところ、これらの固定費増と、送迎時間の調整による私の時短勤務の可能性を考えると、月あたり1.5万円(年間18万円)の家計サポートが必要だと見積もっています。
目標配当額:年間18万円の「守りの配当」
この年間18万円を、毎月の給与以外の「第二の現金流」でまかなうのが、この2〜3年の私の最大の目標です。特に、ニッピのような安定企業に投資することで、景気変動に左右されにくい「守りの資産」として機能させたいと考えています。
2. 目標配当額の逆算計算
目標配当額(年間18万円)を達成するために、ニッピにいくら投資する必要があるか、具体的に逆算してみましょう。
まず、ニッピの基本情報は以下の通りです(執筆時点の会社予想ベース)。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 予想配当利回り | 4.57% |
| 予想1株配当 | 633.00円 |
| 最低購入代金(100株) | 1,400,000円 |
私たちが必要とする年間配当額180,000円を、配当利回り4.57%で逆算すると、必要な投資元本は以下のようになります。
必要投資元本 = 180,000円 ÷ 0.0457 ≒ 3,938,730円
約394万円の投資元本が必要になりますね。これは、単元株の最低購入代金が約140万円であることを考えると、最低でも3単元(300株)近くを保有しなければ、目標の月1.5万円は達成できないという計算になります。
ニッピは非常に安定した企業ですが、最低投資金額が約140万円というのは、私のような子育て中の投資家にとって、少しハードルが高いと感じてしまいます。この金額をポンと出せるなら分散投資を優先したい、というのが正直なところです。
3. 複数銘柄の比較紹介:高単価ニッピvs分散しやすい銘柄
(株)ニッピ(7932)は、皮革材料、ゼラチン・コラーゲン、化成品事業を柱とする老舗企業です。特に医療用や美容分野でも使われるコラーゲン素材は将来性がありますが、株価の絶対値が高いのが特徴です。今回は、ニッピを「高単価・高財務」な守りのコア候補として捉え、同じく安定性と高配当を兼ね備え、もう少し分散しやすい銘柄と比較してみます。
| 銘柄 | (7932)ニッピ | (5445)東京鐵鋼 | (8076)カノークス |
|---|---|---|---|
| 事業内容 | 皮革、コラーゲン、ゼラチン製造 | 電炉メーカー(鉄筋棒鋼など) | 鉄鋼専門商社 |
| 予想利回り | 4.57% | 4.86% | 4.99% |
| 最低購入代金(約) | 140万円 | 31万円 | 32万円 |
| PER(予想) | 15.32倍 | 13.68倍 (参考) | 9.82倍 (参考) |
| PBR(実績) | 1.00倍 | 0.89倍 (参考) | 0.79倍 (参考) |
| 自己資本比率 | 56.8% | 55.7% (参考) | 62.8% (参考) |
| 配当方針 | 安定配当重視 | DOE(純資産配当率)目標あり | 安定配当+業績連動 |
(7932) ニッピの強み:コラーゲンという成長性のある分野を持ちつつ、財務基盤が非常に安定している点です。自己資本比率56.8%は安心感があります。PBRもちょうど1.0倍で、市場が適正に評価し始めている段階だと思います。
ニッピの課題:やはり単価の高さです。140万円を1銘柄に投じるには、私たち子育て世帯は慎重にならざるを得ません。もし株価が下がった場合の影響も大きくなります。
比較した東京鐵鋼やカノークスも、どちらもPBR1倍割れを意識されやすく、財務も安定しています。特に最低購入代金が30万円程度なので、ニッピ1単元分の予算で、これら3銘柄に分散投資することも可能です。より柔軟に「小1の壁」の資金を準備できますね。
参考:2026年小1の壁・月8千円を4.86%配当で家計の守備固めに(東京鐵鋼の記事)
参考:2026年小1の壁・月8,000円を4.99%配当で人生設計サポート(カノークスの記事)
外部ニュースを見てみましょう。本日(2月2日)の市場ではストップ高/安銘柄が多数出ていますね。
(本日の【ストップ高/ストップ安】 引け S高= 19 銘柄 S安= 6 銘柄 (2月2日)より)
ニッピ自体がストップ高になったわけではありませんが、市場全体が活況でボラティリティが高まっている時期に、ニッピのような地味ですが安定性の高い銘柄が、私たち長期投資家にとっての「心の安定剤」になると思っています。短期で大きく動く銘柄に惑わされることなく、粛々と配当を生み出してくれる企業を選びたいですね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
ニッピについて、我が家の人生設計にどれくらいマッチしているか、3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性
ニッピは安定性が非常に高いです。配当性向のデータが直近で取得できませんでしたが、EPS(1株あたり利益)904.15円に対し、配当633円なので、配当性向は70%程度だと推測されます。これはやや高めではありますが、収益性が安定しているため、極端な減配リスクは低いと評価できます。また、PBRが1.0倍であるため、今後は株主還元をさらに意識した経営が期待できる点もプラスです。
評価:○(まあ大丈夫)
B. 人生設計との適合性
目標の月1.5万円(年間18万円)の配当を得るためには、約394万円の投資が必要です。単元株の購入に140万円もかかるため、資金を分けて少しずつ買い増す「ドルコスト平均法」が取りにくいのが難点です。私たちはまとまった資金を特定の銘柄に集中させたくないので、小1の壁という期限が迫っている中で、現実に適合しているかというと疑問が残ります。
評価:△(微妙)
C. 我が家のリスク許容度との整合性
財務安定性が高く、業界もニッチで景気変動の影響を受けにくいコラーゲン・ゼラチン分野を抱えているため、コア資産としての安心感は非常に高いです。リスク許容度が低い子育て世帯でも安心して持てる「守りの銘柄」だと言えます。ただし、その安心感を得るために初期投資が大きくなるというトレードオフがあります。
評価:◎(安心して持てる)
5. みずきの総合評価+判断
ニッピは、企業としての安定性、特に財務基盤の強さ、そして高い配当利回りという点で、長期で持つには非常に優れた銘柄だと思います。コラーゲンという付加価値の高い事業を持っている点も魅力的です。
しかし、我が家が今直面している「小1の壁(2026年4月)」という短期的な期限と、限られた資金の中で分散投資を進めたいというニーズから見ると、最低購入代金140万円はネックになりすぎると判断します。
もし私が既に十分なキャッシュポジションがあり、ポートフォリオの「守りのコア」を増強したい段階であれば、ニッピは最優先候補に入ったでしょう。ですが、今は「必要な時期(2ヶ月後)に、必要な額(月1.5万円)を、リスクを抑えて準備する」段階です。
したがって、ニッピの約140万円という資金を、カノークスや東京鐵鋼のように購入単価が低い、複数の高配当・高財務銘柄に分散させた方が、私たちが目指す「完璧を目指さない、今できる範囲で最適」な投資に近づくと思いますね。
6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税メリットを最大限に
もしニッピのような単価の高い銘柄を保有する場合、税制優遇制度の活用は必須だと思います。
ジュニアNISAの活用を検討したい
ニッピは高配当でありながら、事業内容が安定しており、長期保有に非常に適しています。もし私たち夫婦がニッピに投資するなら、迷わず娘のジュニアNISA口座(非課税枠)で取得したいと考えます。
- 配当金が非課税:ニッピの配当金は1株633円(年間)。100株保有で年間63,300円の配当が得られますが、これが非課税になるメリットは計り知れません。
- 高単価銘柄の非課税投資:最低購入代金が高いため、非課税で140万円を一気に入れることができれば、効率的な資産形成につながります。
ただし、ジュニアNISAは2023年末で制度が終了しており、今から新規で利用できるのは旧NISAで保有している方のみですね。もしこれが現行の新しいNISAであれば、成長投資枠で検討する余地は十分にあります。
配当控除について
高配当株投資では、配当金にかかる税金を確定申告で取り戻す「配当控除」の活用も検討できます。特に私たちのように収入がある程度ある共働き世帯では、配当控除を適用することで、実質的な税率を下げることができます。ただし、税制上のメリットを最大限に享受するためには、トータルでの金融資産や収入のバランスを見ることが重要です。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ニッピは本当に素晴らしい企業だと思いますが、やはり子育て中の身としては「高すぎる単元株価格」が最大の懸念点です。
もし、私たちの貯蓄ペースがもう少し早ければ、ニッピに集中投資してすぐに月1.5万円を達成できたかもしれません。でも、教育費も生活費もかかる今、約140万円という資金を1社に集中させるのは、精神的な負担も大きいです。
投資の世界には「パーフェクトな銘柄」は存在しないけれど、「今の自分の人生設計に合致した銘柄」は存在します。
ニッピは「いつか資金に余裕ができたらコアとして迎え入れたい銘柄」として、引き続きウォッチリストに入れておきたいですね。今は、もっと小口で分散し、着実に月々の配当を積み上げられる銘柄を優先して探したいと思います。


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