はじめに
こんにちは、子育てママ投資家のみずきです。仕事に家事に育児に追われる毎日ですが、皆さんいかがお過ごしですか。我が家では、2020年1月生まれの長女が2026年4月にピカピカの小学1年生になりました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見ると成長を感じて嬉しい反面、これからどんどん進んでいく教育費のタイムラインを考えては、しっかりと家計の手綱を締め直さなきゃなと気を引き締めているところです。
今回は、身近なキッチン用品「NEWクレラップ」でも有名な化学メーカーである(株)クレハ(4023)を取り上げます。我が家の人生設計から逆算して、この銘柄が将来の家計にどのように貢献してくれるのか、リアルな視点でじっくり分析してみました。
0. 注意事項
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. 我が家の人生設計シナリオ:6年後の「中1の壁」と部活・塾費用への備え
我が家が株式投資を行う最大の目的は、短期的な値上がり益で一喜一憂することではなく、将来必ずやってくる教育費や生活費のピークに対して、自動的に現金を生み出してくれる「配当金という仕組み」を作ることです。
現在6歳の長女が成長し、6年後の2032年4月には中学生になります。小学生の間は公立校であれば学習費や習い事代も比較的コントロールしやすいですが、中学生になると一気に状況が変わりますよね。文部科学省の調査でも、中学生になると学習塾費や部活動費、学校納付金などが大幅に跳ね上がることが分かっています。
特にいわゆる「中1の壁」と呼ばれる時期には、生活リズムの変化とともに通塾を本格化させるご家庭も多いのではないでしょうか。我が家でも、長女が中学生になる6年後には、現在の教育費予算に加えて月額7,000円(年間84,000円)程度の追加費用が毎月コンスタントにかかってくると試算しています。
この月7,000円を給与収入だけで賄おうとすると負担感がありますが、もし株式の配当金で毎月7,000円が自動的に口座に入ってくる仕組みができていれば、親としての気持ちの余裕が全く違ってきます。「部活動の道具を新調したい」「夏季講習を追加したい」と言われたときにも、家計を圧迫せずに笑顔で応援してあげたい。それが、今回私たちが描いている人生設計のシナリオです。
2. 目標配当額の逆算計算
では、6年後の2032年までに「月7,000円(年間84,000円)」の手取り配当金を得るためには、具体的にいくらの投資資金が必要になるのか逆算してみます。
配当金にかかる税金やNISA(少額投資非課税制度)の活用状況も踏まえてシミュレーションしてみましょう。
目標年間配当額(手取り):84,000円
※もし課税口座(特定口座)で保有する場合、約20.315%の税金が引かれますので、税引き前に必要な年間配当額は約105,415円となります。
新NISAの成長投資枠などを活用して完全非課税で受け取る場合は、そのまま年間84,000円の配当収入が得られます。
ここで、今回注目しているクレハ(4023)の予想配当利回りを約3.8%(1株あたり配当金110円、株価約2,900円水準で試算)と仮定して、必要投資額を計算してみます。
【パターンA:新NISA口座(非課税)で運用する場合】
必要年間配当額:84,000円
必要投資額 = 84,000円 ÷ 3.8% = 約2,210,526円(約760株〜800株)
【パターンB:特定口座(20.315%課税)で運用する場合】
必要年間配当額(税引き前):105,415円
必要投資額 = 105,415円 ÷ 3.8% = 約2,774,078円(約900株〜1,000株)
一気に200万円以上を投資するのは我が家のリスク許容度を超えてしまいますが、長女が中学に進学するまでの「これからの6年間」で少しずつ買い増していくと考えれば、年間約35万円〜40万円ペースの投資金額です。毎月の家計からの積立やボーナス時の余剰資金を充てることで、十分に現実的な目標数字になってきますね。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標とする「将来の教育費を補う高配当ポートフォリオ」を作るにあたり、クレハ単体だけに依存するのではなく、同じ製造・化学・素材セクター周辺の優れた高配当株と比較検討することが大切です。
今回は、時価総額や安定感、利回り水準の観点からクレハを含めた3つの銘柄をピックアップして比較してみましょう。比較対象には、過去に我が家の人生設計でも検討した森六(4249)やヒラノテクシード(6245)を取り上げます。
なお、大企業で安定した高配当株を探す際、投資ブロガーのyutan3s氏が公開している【日本株】決算ラッシュの合間に(利回り4.0%以上、時価総額1,000億円以上)という記事の視点がとても参考になります。時価総額1,000億円以上の規模感があり、配当利回り4%前後を確保できる銘柄は、子育て世代の長期保有において強い安心感を与えてくれますね。
| 銘柄名(コード) | クレハ(4023) | 森六(4249) | ヒラノテクシード(6245) |
|---|---|---|---|
| 主なビジネス | 機能性樹脂、化学品(NEWクレラップ等) | ホンダ系樹脂成形品、化学品商社 | 電池・高機能フィルム用塗工機械 |
| 株価目安 / 最低投資額 | 約2,900円 / 約290,000円 | 約2,500円 / 約250,000円 | 約2,100円 / 約210,000円 |
| 予想配当利回り | 約3.80% | 約4.96% | 約5.20% |
| 配当方針・傾向 | DOE意識、安定増配・還元方針 | 配当性向30%以上、安定配当 | DOE導入、業績連動+下値維持 |
| 財務健全性(自己資本比率) | 約70%超(極めて堅固) | 約50%前後(標準的) | 約60%超(良好) |
| 株主優待 | 自社製品(NEWクレラップ等) | QUOカード(保有期間に応じる) | なし |
それぞれの銘柄に魅力がありますが、クレハの最大の特徴は「NEWクレラップ」に代表される生活に不可欠な消費財を展開している強みと、リチウムイオン電池向けPVDF(フッ化ビニリデン樹脂)などの先端材料を併せ持っている点です。自己資本比率が約70%を超えている財務の固さも、子育て世代としては見逃せないポイントですね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の人生設計(6年後の中学進学に向けた月7,000円の配当基盤作り)に照らし合わせて、クレハ(4023)を3つの軸で評価してみます。
A. 配当の持続性・成長性:評価【◎】
クレハの財務基盤は非常に強固で、自己資本比率は70%レベルを維持しています。原材料価格の高騰やEV市場の一時的な減速など、化学業界特有の業績の波(シクリカル性)はあるものの、無謀な配当出しをしていないため配当性向にも十分な余裕があります。また、日常生活で必ず使われるクレラップのような生活資材が下支えとなるため、不況期でもキャッシュフローが崩れにくい構造になっています。10年単位で子どもが育っていく期間、安心して配当を受け取り続けられる持続性があると判断しました。
B. 人生設計との適合性:評価【○】
配当利回りは約3.8%と、4%〜5%台の超高配当銘柄に比べると少し控えめに見えるかもしれません。しかし、株主優待として家庭で毎日使う「NEWクレラップ」の詰め合わせがもらえる点は、地味ながら家計の固定費削減(日用品費の節約)に直接貢献してくれます。6年後の中学入学に向けた中長期の積立対象として、非常に扱いやすい選択肢です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価【◎】
子育て中の我が家にとって最も避けたいのは、「高い配当利回りに惹かれて買ったものの、業績悪化で突然大幅減配され、株価も暴落する」というシナリオです。クレハは時価総額1,000億円を超える中堅大手化学メーカーであり、財務が極めて健全であるため、仮に一時的な景気後退が来ても減配リスクが相対的に低いと考えられます。リスクを抑えたい我が家の許容度にぴったり合致しています。
5. みずきの総合評価+判断
【総合評価:我が家のポートフォリオの「守りの要(コア)」として積立採用】
クレハは単に「利回りが高いから買う」という銘柄ではありません。普段の買い物でも馴染み深い「NEWクレラップ」を作っている会社であり、子どもに「このラップを作っている会社の株を持っているんだよ。みんなが使ってくれたお金の一部が、あなたの塾代になっているんだよ」と説明しやすい点も魅力です。
我が家の判断としては、配当利回り5%を超えるサテライト銘柄(例えば森六やヒラノテクシードなど)で利回り全体を引き上げつつ、その土台・守りとして財務が盤石なクレハをポートフォリオの「コア(中核)」に組み込む戦略が最適だと考えています。
具体的には、新NISAの成長投資枠を活用して、年間100株〜200株ずつ、株価が調整したタイミングを狙って段階的に買い増しを進めていく予定です。
6. 制度活用との組み合わせ
個人投資家である子育てママにとって最大の武器は、国の税制優遇制度を賢く組み合わせることです。我が家では以下のような制度活用を徹底しています。
① 新NISA(成長投資枠)での非課税運用
クレハからの配当金を新NISA口座で受け取れば、20.315%の税金が一切かかりません。先ほど試算した「年間84,000円」の配当金を得るために必要な投資額が、特定口座に比べて約56万円も少なくて済みます。子育て資金を作る上では、NISA枠の優先活用が鉄則ですね。
② つみたて投資枠(オルカン・S&P500)との組み合わせ
我が家では新NISAの「つみたて投資枠」でインデックスファンドを毎月積立運用しています。インデックス投資は長期の資産形成には最適ですが、「今現在の生活費や教育費」として現金を使いたい時には取り崩し(売却)の手間が発生します。そこで、クレハのような高配当個別株を「成長投資枠」で組み合わせることで、資産の成長を図りつつ、定期的な現金収入(配当金)を手に入れて家計のキャッシュフローを潤すという役割分担をさせています。
③ 配当控除(特定口座で保有する場合)
もし将来的にNISA枠を使い切り、特定口座でクレハの株式を保有することになった場合でも、クレハは国内の製造業(日本法人)ですので「総合課税」を選択して確定申告をすることで「配当控除」が適用できます。我が家のような働くママ・パパの年収帯によっては、税率を抑えて税金の還付を受けられる可能性があります。制度の選択肢を頭に入れておくことが大切ですね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまでクレハの良いところを中心に書いてきましたが、もちろん完璧な銘柄なんて存在しません。投資を検討する上で我が家が感じている「懸念点や迷い」も素直に共有しておきますね。
一つ目の懸念は、「素材市況やEV市場の動向による業績の波」です。クレハが強みを持つリチウムイオン電池用バインダー(PVDF)は、世界的なEV市場の減速(調整局面)や中国メーカーとの価格競争の影響を受けやすい分野でもあります。ハイテク素材の成長性に期待しすぎると、思わぬ業績低下に直面するリスクがあります。
二つ目の迷いは、「現在の配当利回り3.8%前後という水準をどう見るか」です。株式市場には利回り5%を超える魅力的な高配当株がたくさんあります。「もう少し利回りが高い銘柄に資金を集中させた方が、早く目標の月7,000円に届くのではないか?」と、ついつい目移りしてしまう自分もいます。
ですが、過去に高利回りだけに惹かれて購入し、業績悪化による減配で苦い思いをした経験を振り返ると、やはり「財務の健全さ」と「事業の身近さ・安定性」に勝るものはありません。
完璧な100点の銘柄を探すのではなく、「我が家の6年後の人生設計に寄り添ってくれる80点の優良銘柄」として、クレハと長く付き合っていきたいなと思っています。焦らず、自分たちのペースで着実に準備を進めていきましょう。


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