はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。2026年7月になり、本格的な夏がやってきましたね。我が家の小学1年生の娘も、初めての夏休みを控えて毎日ワクワクしている様子です。親としては、宿題のサポートや毎日の学童のお弁当作りなど、少しバタバタする日々になりそうですが、それもまた愛おしい時間だなと感じています。
さて、私たち子育て世代にとって、子どもの成長は本当にあっという間ですよね。小学校に入学したばかりだと思っていても、すぐに高学年になり、中学生、高校生へと進んでいきます。それに伴って避けて通れないのが「教育資金」の問題です。
我が家では、つみたてNISAやiDeCoといった国のお得な税制優遇制度をフル活用して、将来の大学進学資金などをコツコツと準備しています。それと同時に、「今そこにある支出」や「数年後に確実にやってくる教育費の山」に対しては、個別株からの配当金という「リアルタイムの現金流」で備えるというハイブリッド戦略をとっています。
今回は、非常に高い配当利回りと強固な財務体質を誇る学習塾運営企業、(株)早稲田学習研究会(証券コード:5869)にスポットを当ててみたいと思います。単に「利回りが高いから買う」のではなく、「我が家の人生設計において、この銘柄がどう家計をサポートしてくれるのか」を、リアルな数字を交えて徹底的に深掘りしていきますね。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
個別株を検討するにあたり、我が家ではまず「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という人生設計のシナリオを明確にすることから始めます。これがないと、どんなに魅力的な銘柄であっても、自分たちのポートフォリオのどこに配置すべきか迷子になってしまうからです。
まずは、我が家の現在地と、今回解決したい家計課題を整理してみました。
- 我が家の現在地:夫と私(ともに1985年生まれの41歳)、娘(2020年1月生まれの6歳、小学1年生)。関東郊外の分譲マンション暮らし。共働きで家計は比較的安定していますが、教育費のピークに向けて今のうちから仕組みを作りたい段階。
- 3年後の家計課題(2029年度):娘が小学4年生になります。中学受験を本格的に見据えるにせよ、あるいは英語やスポーツ、プログラミングなどの習い事を本格化させるにせよ、いわゆる「小4の壁」と呼ばれる時期は、習い事や塾の費用が一気に跳ね上がります。現在の習い事費に加えて、月額5,000円(年間60,000円)程度の教育費の上乗せが確実に発生すると見込んでいます。
- 課題解決のためのアプローチ:この月5,000円の負担増を、お給料からの持ち出しだけで賄うのではなく、今から仕込む「高配当株の配当金」で自動的にカバーできる仕組みを作りたいと考えています。
つまり、今回の投資目標は「3年後(2029年)までに、年間60,000円(税引後)の配当金を安定的に生み出してくれる仕組みを作ること」です。この明確なゴールに向けて、銘柄を厳選していきたいと思います。
2. 目標配当額の逆算計算
目標とする「年間配当額」が決まったら、次に行うのは「いくらの投資元本が必要か」という逆算です。この計算を行うことで、その投資が我が家の貯蓄ペースやリスク許容度にとって現実的なものかどうかが一目でわかります。
今回、候補として検討している(株)早稲田学習研究会の指標データをもとに計算してみましょう。
まず、2026年7月17日時点での株価および配当予測データは以下の通りです。
- 東証終値:1,232円
- 配当利回り(会社予想):5.31%
- 1株配当(会社予想):65.00円
- 最低購入代金(100株):122,300円
このデータを基準に、目標である「年間60,000円」の配当金を得るためのシミュレーションを行います。今回は税金面を考慮する必要がありますが、まずは「非課税口座(ジュニアNISA枠の残りや新NISAの成長投資枠など)」を活用して非課税で受け取る前提で計算してみますね。
【非課税(NISA等)で受け取る場合の逆算】
必要投資額 = 目標年間配当額 60,000円 ÷ 配当利回り 5.31% = 約1,129,943円
これを単元株数(100株単位)に換算すると、以下のようになります。
1株配当65円 × 900株 = 58,500円(投資金額:1,108,800円)
1株配当65円 × 1,000株 = 65,000円(投資金額:1,232,000円)
つまり、約111万円から123万円の元本を投資し、900〜1,000株を保有することができれば、目標とする月5,000円(年間約6万円)の配当収入が実現できるというわけです。
「120万円近い投資か、ちょっとまとまった金額だな」と感じるかもしれません。しかし、これは一度に買う必要はありません。3年後の小4進級までに、毎年30万〜40万円ずつ段階的に買い増していけば十分に届く数字です。こうして具体的な必要額とスケジュールを数値化すると、家計管理のやる気も湧いてきますよね。
3. 複数銘柄の比較紹介
投資の世界では、一つの銘柄にすべてを賭けるのは非常にハイリスクです。同じ「教育・子育てサポート」をテーマにしつつ、高配当を維持している他の選択肢とも比較しながら、どれが我が家の人生設計に最もフィットするかを吟味していきましょう。
今回は、早稲田学習研究会と同じく教育・生活サポート分野で高い利回りを誇るリソー教育、そして少し切り口を変えてプログラミング教育やメディア運営で知られるGMOメディアの3銘柄を比較対象として並べてみました。
| 項目 | (5869) 早稲田学習研究会 | (4714) リソー教育 | (6180) GMOメディア |
|---|---|---|---|
| 直近株価(目安) | 1,232円 | 約290円(100株:約2.9万円) | 約3,100円(100株:約31万円) |
| 予想配当利回り | 5.31% | 約5.08% | 約5.53% |
| 1株配当(会社予想) | 65.00円 | 14.00円 | 172.00円 |
| 自己資本比率 | 77.9% | 約60.5% | 約58.0% |
| PBR(実績) | 1.70倍 | 約3.2倍 | 約4.1倍 |
| PER(会社予想) | 11.82倍 | 約16.5倍 | 約14.2倍 |
| 過去記事リンク | – | 詳細分析はこちら | 詳細分析はこちら |
それぞれの銘柄の特徴を、我が家の人生設計目線で整理してみます。
(5869) (株)早稲田学習研究会
群馬県、栃木県、埼玉県といった北関東エリアを中心に、小中高生向けの学習塾「WASEDA SEMINAR(早稲田ゼミ)」を展開している企業です。地元密着型で、圧倒的な合格実績と高い知名度を持っています。何より注目すべきは、自己資本比率77.9%という鉄壁の財務基盤と、配当利回り5.31%という極めて高い株主還元姿勢です。収益性は横ばいですが、売上高は右肩上がりで成長が続いており、安定性と成長性のバランスが非常に良いのが特徴です。
(4714) リソー教育
首都圏を中心に、完全個別指導の塾「TOMAS」などを展開している業界のパイオニアです。過去記事(約2万円から投資可能な5.08%配当で小1の壁の習い事費を補う家計の備え)でもご紹介した通り、1株あたりの投資金額が非常に安く、約3万円から手軽に購入できるのが大きなメリットです。少しずつお小遣い感覚で買い足していきたい家計に向いていますが、早稲田学習研究会に比べると利益率や財務の盤石さにおいて、やや控えめな印象を受けます。
(6180) GMOメディア
こちらは塾ではなく、プログラミング教育メディアの運営や各種Webサービスを展開しているIT企業です。過去記事(5.53%配当で3年後の小4の壁の習い事費を支える家計の備え)でも触れましたが、利回り5.53%と非常に高く、ITセクターとしての成長期待も乗せられます。ただし、株価のボラティリティ(変動幅)が大きいため、我が家のように「毎月安定したキャッシュフローをガチガチに維持したい」という保守的なサテライト枠としては、少し値動きの激しさが気になるところです。
【外部ニュースから見る、これからの学びの多様性】
ここで一つ、教育業界の未来を考える上で興味深いニュースに注目してみたいと思います。株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスのプレスリリースによると、新刊「月刊ピアノ 2026年8月号」において「AIが開く音楽学習の未来」という特集が組まれているそうです(参考URL:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス プレスリリース)。
このニュースから感じるのは、「子どもの学習環境において、AIやデジタル技術の活用が急速に標準化しつつある」ということです。これは音楽教育に限らず、学習塾業界にとっても極めて重要なテーマです。AIを活用した個別最適化カリキュラムを導入できるか、あるいは「対面ならではの泥臭い熱血指導」とデジタルの効率化をどうハイブリッドさせていくかが、これからの塾の生き残り戦略になります。
早稲田学習研究会は、「全員担任制」や「対面指導の熱さ」を強みとしつつも、時代の変化に合わせたデジタル対応を柔軟に進めています。伝統的な強みがありつつも、変化を拒まない姿勢があるからこそ、売上高の右肩上がりが維持できているのだと、親の目線からも非常に頼もしく感じますね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、早稲田学習研究会について、私みずきの独自の3つの評価軸「配当の持続性・成長性」「人生設計との適合性」「リスク許容度との整合性」から、深掘り評価を行っていきます!
A. 配当の持続性・成長性:評価【◎】(強く信頼できる)
高配当株投資において、私が一番恐れているのは「減配(配当金が減ること)」です。せっかく月5,000円を期待して120万円を投資しても、業績悪化で配当が半分になってしまっては人生設計が狂ってしまいます。
その点、早稲田学習研究会は非常に安心感が高いです。自己資本比率は77.9%と、無借金経営に近いレベルで財務が安定しています。手元資金が非常に潤沢なため、多少の景気変動があっても配当を維持できる「体力」が十分にあります。
さらに、EPS(1株当たり利益)は会社予想で103.43円となっており、配当金65円に対する配当性向は約62.8%です。一般的に望ましいとされる60%前後をほぼ満たしており、無理のない範囲でしっかりと株主還元を行っていることが伺えます。売上高も右肩上がりで拡大傾向にあり、フリーキャッシュフローも改善しているため、配当の持続性は極めて高いと評価しました。
B. 人生設計との適合性:評価【○】(悪くない)
3年後の「小4の壁」における習い事費用の上乗せ(月5,000円・年間6万円)に対して、約113万〜123万円の投資でカバーできるというのは非常に現実的なラインです。
ただ、1株あたりの株価が1,232円と、ある程度まとまった金額になります。100株単位で購入する場合、最低でも約12.2万円が必要です。毎月コツコツと少額ずつ買い増していきたいという場合には、少し「1回あたりの購入ハードル」が高く感じられるかもしれません。そのため、ボーナス時などのまとまった資金を活用して、年に2〜3回に分けて買い足していくようなスケジュール感が適していると思います。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価【◎】(安心して持てる)
我が家は、私が東証上場企業の営業・企画職、夫もフルタイム勤務の共働き世帯です。現在、つみたてNISAやiDeCoで手堅く全世界株や米国株のインデックス投資をコア資産として運用しているため、個別株の「高配当ポートフォリオ」はサテライト枠として位置づけています。
早稲田学習研究会のような「地元で圧倒的なシェアを持つ、財務盤石な内需型企業」は、世界的な大不況や為替の乱高下(円高・円安)の影響をほとんど受けません。景気の波に左右されずに淡々と塾生を集め、利益を出し続けるビジネスモデルなので、仕事や家事育児で忙しい私たちが「買って放置」していても、ハラハラすることなく安心して保有し続けられる銘柄です。
5. みずきの総合評価+判断
ここまで分析してきた結果、早稲田学習研究会に対する我が家の総合判断は「3年後の小4の壁を乗り越えるための、主力級サテライト銘柄として非常に優秀である」という結論に至りました。
塾業界は「少子化で先細りするのでは?」というイメージを持たれがちですが、実は「子ども一人あたりにかける教育費」は年々増加傾向にあります。特に共働き世帯の増加により、放課後の居場所としての学習塾の役割や、早期からの学習サポート需要は非常に根強いものがあります。
我が家での具体的な保有戦略としては、以下のようなステップを考えています。
- 1年目(現在〜2027年夏):ボーナスなどを活用して、まずは300株(約37万円、年間配当約19,500円)を確保。
- 2年目(2027年夏〜2028年夏):さらに300株を買い増し、累計600株(年間配当約39,000円)へ。
- 3年目(2028年夏〜2029年春):娘が小4に進級する直前までに、最後の300株を買い増し、目標の900株(年間配当約58,500円)を達成させる。
このように時間を分散させて累積していくことで、一度に大きな元本を動かすリスクを避けつつ、目標とする「3年後に月5,000円」の配当キャッシュフローをほぼ完成させることができます。一歩一歩、階段を上るように家計を強化していけるのが、高配当株投資の何よりの楽しさですね。
6. 制度活用との組み合わせ
私のブログでいつも一番大切にしているのが、国が用意してくれている「税制優遇制度の徹底活用」です。どんなに高配当な銘柄を選んでも、何も対策をしなければ配当金から約20.315%の税金が引かれてしまいます。これをどう回避・軽減するかが、資産形成の効率を劇的に変えるポイントです。
ジュニアNISAの残存枠や新NISA(成長投資枠)の活用
非課税口座でこの早稲田学習研究会を保有できれば、配当金は1円も課税されることなく丸々手元に残ります。年間65,000円の配当が得られた場合、課税口座だと約13,000円も税金で引かれてしまい、手元には約52,000円しか残りません。この差は非常に大きいです。我が家では、非課税枠の成長投資枠をこうした高配当株の保有スペースとして優先的に割り振っています。
つみたてNISA・iDeCoとの「攻守のバランス」
我が家の資産形成のコア(土台)は、つみたてNISAやiDeCoを利用した「インデックス投資(全世界株など)」です。これらは15年、20年といった超長期で「娘が大学に入る時、あるいは自分たちの老後」に向けた、触ってはいけない資産です。これだけだと、毎日の家計に潤いは生まれません。
だからこそ、今回のような個別高配当株を組み合わせることで、「超長期の資産(つみたてNISA/iDeCo)」と「今から3年後に使う直近の生活支援費(個別高配当株)」の、見事な攻守のバランスが保たれるというわけです。
総合課税を選択した「配当控除」の検討
もし非課税枠を使い切ってしまって課税口座(特定口座)で保有する場合でも、諦める必要はありません。我が家のように共働きであっても、所得水準によっては確定申告で「総合課税」を選択し、配当控除を適用することで、所得税の還付を受けられる可能性があります。特に課税所得が900万円以下の世帯であれば、総合課税にした方が源泉徴収(約20%)よりも税率が低くなるため、非常にお得です。こうした最新の税制知識を武器に、1円でも多くの現金を家計に残していきましょうね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまで良いことばかりを書いてきましたが、投資において「完璧な判断」や「リスクゼロの銘柄」は絶対に存在しません。私も過去に、利回りの高さだけに目がくらんで購入し、その後の大減配で手痛い損切りを経験した失敗談があります。早稲田学習研究会を検討する上でも、私が個人的に迷っている点や懸念していることを素直に共有しますね。
最大の懸念は、やはり「エリア限定型の学習塾ビジネス」であるという点です。
早稲田学習研究会は、群馬・栃木・埼玉での地域密着が強みである一方、裏を返せばそのエリアの人口動態や地域経済に業績が強く依存します。もしこれらの地域で急速に子供の数が減ってしまったり、強力な競合塾が無理な価格競争を仕掛けてきたりした場合、いくら財務が強くてもじわじわと生徒数が減り、業績が頭打ちになるリスクがあります。
また、東証での出来高が13,000株(07/17現在)と、それほど流動性が高くない点も少し気になります。売りたい時に希望の価格ですぐに売却できない「流動性リスク」が多少あるため、もしもの時に急いで現金化したいという資産を投じるには不向きです。あくまで「10年単位でじっくり保有し、配当金を貰い続ける」という割り切った覚悟が必要です。
このように、素晴らしい財務基盤と5%超の魅力的な高配当の裏には、業界特有の課題や流動性の低さといったハードルも隠れています。これらを天秤にかけた上で、「我が家の家計にとっては、リスクを補って余りあるメリットがあるか?」を判断することが大切です。
我が家としては、このリスクを理解した上で、ポートフォリオの1割〜2割程度を上限とする「サテライト枠」として、少しずつお迎えしていくのが一番心地よい距離感かな、と感じています。
みなさんのご家庭では、3年後、5年後にどんな家計の山が控えていますか? その山を乗り越えるために、どんな投資戦略がフィットしそうでしょうか。この記事が、少しでもみなさんの「人生設計と投資のシンクロ」を考えるきっかけになれば嬉しいです。一緒に、一歩ずつ進んでいきましょうね!


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