△(3665)エニグモ : 7.48%配当も配当性向240%超で小4の壁の習い事費を補うには慎重な選択

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:3年後の「小4の壁」を見据えた我が家の作戦

みなさん、こんにちは。子育てをしながらコツコツと資産形成に励んでいる、個人投資家ママの「みずき」です。2026年7月現在、我が家の長女は無事に小学校に入学し、ピカピカの小学1年生として毎日の学校生活を楽しんでいます。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見るたびに、これまでの成長を愛おしく思うと同時に、「ここからの教育費、しっかり準備していかなくちゃ」と身が引き締まる思いがします。

小学校に入学して一安心……と思いきや、先輩ママたちからよく耳にするのが「小4の壁」という言葉です。4年生になると、放課後に預かってもらえる学童保育の定員が厳しくなったり、子ども自身の自立が進む一方で、進学塾への通塾や、英語、スポーツなど、本格的な習い事にかかる費用がドカンと跳ね上がる時期でもあります。3年後(2029年4月)に娘が小学校4年生になるタイミングを見据えて、今から「家計に毎月5,000円(年間60,000円)の追加キャッシュフロー」を配当金で作っておきたいな、というのが我が家の今の目標です。

今回は、そんな人生設計の課題をクリアするための候補として、とてもユニークな存在感を放っている(株)エニグモ(3665)について、我が家の家計管理の視点からじっくり分析してみました。驚異的な高配当利回りをアピールするこの銘柄ですが、手放しで喜んで良いものなのか、それとも慎重になるべきなのか。完璧な優等生銘柄なんて存在しないからこそ、リアルな迷いや判断プロセスを包み隠さずお話ししていきますね。

目標配当額からの逆算:年間6万円を作るための投資額

投資を始めるとき、私は「この銘柄が良さそうだから、いくら買おう」という順番では考えません。まずは「我が家の人生設計において、いつまでに、いくらの配当金が必要なのか」を明確にし、そこから逆算して必要な投資額を割り出すようにしています。今回の目標は、3年後の小4の壁に備えた「月5,000円(年間60,000円)」の習い事サポート費用です。

では、直近(2026年7月10日時点)の(株)エニグモのデータを使って、この目標を達成するために必要な投資額を計算してみましょう。

エニグモの株価は現在約400円で、1株あたりの年間予想配当金は30.00円となっています。なんと、計算上の配当利回りは7.48%という、にわかには信じられないほどの超高配当水準です。この数字をもとに、年間60,000円の配当金(税引前ベース)を得るために必要な投資額を逆算すると、以下のようになります。

目標年間配当額:60,000円
必要株数 = 60,000円 ÷ 30.00円 = 2,000株
必要投資額 = 2,000株 × 401円(最低購入代金40,100円を基準に算出)= 約802,000円

もし、一般的な高配当株でよく見られる「配当利回り4.0%」の銘柄で同じ60,000円を確保しようとすると、必要な投資額は150万円になります。それに比べると、エニグモであれば約80万円という、半分近い資金で目標を達成できる計算になります。「これなら家計への負担も少なくて、すぐにでも目標達成できそう!」と飛びつきたくなるところですが、ここで一度立ち止まって深呼吸をするのが私の家計管理&投資のポリシーです。

なぜ、これほどの高利回りが実現しているのでしょうか。それは、市場がこの銘柄に対して何らかのリスクや懸念を感じ取っており、株価が割安な水準(400円前後)まで下がっているからです。私たちの貴重な教育資金を投じるに値する企業なのかどうか、ビジネスモデルや財務状況をしっかりとチェックしていきましょう。

複数銘柄の比較:エニグモ vs 安定優待株

我が家のポートフォリオを作るうえで、一つの銘柄に偏るのは大きなリスクです。同じ「3年後の小4の壁」という目標を達成するために、エニグモだけでなく、他の有力な高配当・優待銘柄と比較検討してみることにしました。

今回比較対象に選んだのは、アパレル・ライフスタイル分野で親しみがあり、同じく魅力的な配当と優待を提供しているバロックジャパンリミテッド(3548)です。以前書いたブログ記事でも詳しく紹介していますが、生活に身近な企業はビジネスモデルを理解しやすく、子育て世帯にとっても非常に使い勝手が良いのが特徴です。詳細な内容は、ぜひこちらの過去記事も参考にしてみてくださいね。

○(3548)バロックジャパンリミテッド : 5.08%配当と優待で3年後の小4の壁を支える家計のサテライト戦略

まずは、エニグモ(3665)という会社について簡単にご紹介しますね。エニグモは、世界中のパーソナルショッパー(出品者)から、現地のトレンドアイテムやブランド品をオンラインで直接購入できるソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営している企業です。実店舗を持たないため固定費が軽く、プラットフォームとしての手数料収入が主な収益源となっています。

また、エニグモの魅力として外せないのが株主優待です。外部のニュース記事でも、お財布に優しいお役立ち優待として紹介されていました。こちらのニュースを少しのぞいてみましょう。

参照記事:【2026年7月】注目の株主優待7選 – 3万円台から買える商品券・食品・コスメ優待も(マイナビニュース) – Yahoo!ニュース

この記事では、エニグモが「約8万円(※200株保有時の目安)」から投資でき、ファッション通販サイト「BUYMA」で使える優待割引クーポンがもらえることが紹介されています。100株保有でも1,000円分のクーポンが年2回(合計2,000円分)もらえるため、ママのプチ贅沢なバッグやアクセサリー、あるいは子どものお出かけ用のおしゃれなお洋服をお得に手に入れるのに大活躍してくれそうですね。

それでは、エニグモとバロックジャパンリミテッドの主な指標を並べて比較してみましょう。

項目 (株)エニグモ(3665) (株)バロックジャパンリミテッド(3548)
直近株価(2026/07/10) 401円 約800円
最低投資金額(100株) 40,100円 約80,000円
予想配当利回り 7.48% 5.08%
1株あたり予想配当金 30.00円 38.00円
予想EPS(1株当たり利益) 12.43円 約50円(期により変動あり)
配当性向 241.3% 約76%
自己資本比率 76.6% 約55%
株主優待 BUYMAクーポン(100株で年2,000円分) 店舗で使えるクーポン(100株で年4,000円分)
主なビジネスモデル 海外ブランド通販プラットフォーム運営 アパレル店舗およびEC運営(MOUSSY等)

この比較表を眺めてみると、両者の性格の違いがとてもよく見えてきますね。エニグモは利回りが7.48%と圧倒的に高いですが、その中身を見てみると「予想EPS 12.43円」に対して「配当 30.00円」を出そうとしています。つまり、本業で稼いだ利益の2.4倍以上のお金を配当金として吐き出す計画を立てているわけです。これは投資の世界でいう「タコ足配当(自分の身を削って配当を出す状態)」に近く、長期的にこの配当を維持するのは非常に難しいシグナルと言えます。

一方で、バロックジャパンリミテッドも利回り5%超と十分に魅力的であり、配当性向も約76%と、エニグモに比べればまだ現実的な範囲に収まっています。また、実店舗で使えるお買い物優待は、日常の被服費をダイレクトに浮かせてくれるため、家計への貢献度が非常に高いという強みがあります。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

次に、私独自の3つの評価軸を使って、エニグモが「我が家の人生設計にどれくらいマッチしているか」を本音で判定していきます。子育て世帯ならではのシビアな視点で評価してみました。

A. 配当の持続性・成長性

評価:△(やや懸念あり)

エニグモの財務面を見ると、自己資本比率が76.6%と極めて高水準で、実質的に無借金経営に近い健全さを保っています。そのため、手元のキャッシュ(現預金)が豊富にあり、「今すぐに倒産する」「配当が突然ゼロになる」という極端なリスクは低いと考えられます。しかし、業績のトレンドを見ると、営業利益率や純利益率は前年同期比で低下傾向にあり、収益性は「悪化」の看板が付いてしまっています。

稼ぐ力が弱まっている中で、利益を大きく超える配当を支払い続ける姿勢は、株価を支えるための短期的な対策としては理解できますが、10年、20年という長期的な複利効果を狙う我が家の投資方針とは、少しズレを感じてしまいます。3年後の「小4の壁」を迎える頃に、この30円という配当がそのまま維持されているかと言われると、減配の可能性を低く見積もることはできません。

B. 人生設計との適合性

評価:○(サテライト枠としてなら合格)

最低購入代金が「約4万円」と非常に少額から始められる点は、お財布を預かる主婦投資家として大きなメリットです。一度に大金を投じる必要がないため、家計の余剰資金から「今月は4万円浮いたから、エニグモを100株だけ買い足してみようかな」というような、小回りの利いた投資行動が可能です。

ただし、これを家計のメインのキャッシュフロー源として頼りにするのは危険です。あくまでも「減配されても泣かない、あったら嬉しいご褒美レベル」として、人生設計の「サテライト(脇役)枠」に位置づけるのが、最も居心地の良い付き合い方だと思います。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:△(今は冒険よりも守りを優先したい時期)

我が家は現在、娘が小学1年生になり、これから教育資金が本格的に必要になっていくステージにいます。つみたてNISAやiDeCoといった「コア(主軸)」の資産運用でインデックス投資をガッチリ固めているからこそ、多少の個別株投資を楽しむ余裕はありますが、やはり減配や株価下落のリスクが高い銘柄に、何百万円もの資金を注ぎ込むリスク許容度は持ち合わせていません。

もし将来的に第二子を授かるようなことがあれば、一時的に私の収入が減るタイミングもあるかもしれません。そう考えると、家計の「確実なベース」を作るための投資先としては、エニグモのような業績が不安定な銘柄は、やや緊張感を伴う選択肢になってしまいますね。

みずきの総合評価+判断:我が家が導き出した答え

以上の分析を踏まえて、我が家の人生設計における(株)エニグモへの具体的な判断を下しました!

結論として、「エニグモは、100株だけを新NISAの成長投資枠で保有し、優待クーポンを楽しみつつ、配当は家計の『お楽しみお小遣い』として割り切る。月5,000円の教育費目標の大部分は、より業績の安定した他のインフラ系高配当株やリートに任せる」という戦略が、我が家にとっての最適解(XX点)だと考えました。

なぜこの判断に至ったかというと、やはり「配当性向240%超」という数字が、堅実な家計管理を目指す私の感覚として、どうしてもメイン枠に据えるには不安が大きすぎたからです。もし目標の年間6万円をすべてエニグモに依存して、約80万円分の2,000株を購入していたとします。万が一、業績悪化が進んで「やっぱり配当を10円に減らします」となった場合、年間の配当金は6万円から2万円へと激減し、3年後に計画していた娘の習い事予算が大きく狂ってしまいます。

投資に「絶対安全」はありませんが、避けられるリスクは避けるべきです。そこで、エニグモは以下のような「良いとこ取り」のポジションで付き合うことにしました。

  • 投資金額は100株分(約4万円)にとどめ、家計へのダメージをゼロにする。
  • 100株保有でもらえる「BUYMAの2,000円分クーポン(年1,000円×2回)」を使い、普段着ている子ども服よりもちょっと背伸びをした、インポートのおしゃれな子ども服をセールでお得に買う楽しみに充てる。
  • 年間3,000円(税引前)の配当金は、娘との週末のちょっとリッチなカフェ代にする。

このように、銘柄の特性(超高配当だけど不安定)を理解したうえで、自分のリスク許容度に合わせたサイズにカットして取り入れる。これが、子育てをしながらストレスフリーで投資を続けるための、私なりの知恵なんです。

賢く制度を活用!新NISAと配当控除の組み合わせ技

さて、みずきブログのこだわりポイントである「税制優遇制度の活用」についても触れておきますね。私たちは限られた家計のやりくりから投資資金を捻出しているのですから、国が用意してくれている「税金がかからない仕組み」は、骨までしゃぶる勢いでフル活用すべきです!

もし今回のように、エニグモを100株(約4万円)だけ保有する場合、私は新NISAの「成長投資枠」を迷わず選択します。通常、日本の株式から出る配当金には、20.315%の税金がかかります。つまり、100株で3,000円の配当金をもらっても、手元に残るのは約2,400円になってしまうわけです。しかし、新NISAの口座で保有していれば、この税金がまるまるゼロになり、3,000円をそのまま受け取ることができます。この20%の差は、長期で見ると驚くほどの複利効果となって家計を助けてくれます。

「でも、つみたてNISAでいっぱいいっぱいで、個別株に回すNISA枠なんてないよ……」という方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合は、特定口座(課税口座)で保有し、確定申告で「配当控除」を申請するという高度なワザもあります。

配当控除とは、日本の個別株から得た配当金について、総合課税を選択して確定申告をすることで、所得税や住民税の一部の控除(税金を取り戻すこと)が受けられる制度です。本業の年収や課税所得によりますが、所得税率が低い子育て世帯(課税所得が900万円以下などの一般的な世帯)であれば、源泉徴収された20.315%の税金のうち、かなりの部分が還付される可能性があります。

ただし、総合課税を選択すると配偶者控除の判定に影響が出たり、国民健康保険料の計算に影響が出る場合(※お勤め先の健康保険組合に入っている会社員であれば基本的には大丈夫ですが)などの注意点もあるため、事前のファクトチェックは必須です。こうした税制の仕組みを一つひとつ理解していくと、まるでお金に関するクイズを解いているようで、家計管理がちょっと楽しくなってきますよね。

弱点と懸念:完璧な銘柄はないからこそ、迷いも共有します

ここまで読んでくださったみなさんなら、私がエニグモに対して、かなり慎重な姿勢をとっていることがお分かりいただけたかと思います。企業のIR情報や直近の業績データを見る限り、エニグモには見過ごせない「弱点や懸念材料」がいくつか存在します。

一番の懸念は、彼らの主力ビジネスである「BUYMA」を取り巻くマクロ環境です。近年の歴史的な「円安」は、海外の商品を日本国内のユーザーに届けるBUYMAのビジネスモデルにとって、非常に強力な向かい風となっています。海外の現地価格が円建てで高騰してしまっているため、以前のように「日本未発売のブランド品を安く、お得に手に入れる」という手軽さが薄れてしまっているんですよね。

さらに、メルカリなどのフリマアプリの台頭や、海外の競合ECサイトとの競争も激化しています。売上高の伸び悩みや利益率の悪化は、そうした構造的な変化を反映している部分が大きいと感じます。

ビジネスの成長性が伸び悩んでいる中で、なぜこれほどの配当を出しているのか。おそらく、株主を繋ぎ止め、株価の急落を防ぐための「防衛策」としての配当維持なのだと思います。しかし、それは企業の中に蓄えられた過去の遺産(利益剰余金)を切り崩している状態でもあります。この「株主への大盤振る舞い」がいつまで続けられるのかは、誰にも予測できません。ある日突然、「業績悪化に伴い、配当を大幅に減らします」という発表が出てもおかしくないのが、今のエニグモの現実です。

だからこそ、私はこの銘柄に家計の運命を預けるような買い方はしません。投資の世界でよく言われる「卵は一つのカゴに盛るな」という教えは、高配当株投資において最も重要なルールです。

もし、みなさんが「エニグモの7.48%という利回りに惹かれるな」と思ったとしても、まずはご自身の「家計のリスク許容度」と相談してみてください。万が一、その配当が半分になっても、お子さんの未来や日々の生活に影響が出ない範囲内の金額ですか? その答えが「イエス」であれば、お楽しみサテライト枠として仲間に加えるのは、とても素敵な選択肢だと思います。

投資は100点満点を取るゲームではありません。私たちの人生設計に寄り添い、今の生活にささやかな潤いと、未来への安心感を届けてくれる「ちょうどいい選択(XX点)」を自分たちで選ぶことこそが、最も大切なことなのだと思います。これからも、子育てに仕事に家計管理に、お互いマイペースに、楽しみながら進んでいきましょうね!

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