はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
皆さん、こんにちは!子育てママ投資家の「みずき」です。我が家では、2020年1月生まれの長女が今年の4月に無事小学校へ入学しました。早いもので小学校生活にも少しずつ慣れてきて、元気に登校する姿を見ながらホッと胸を撫でおろしている今日この頃です。
子どもの成長は嬉しい反面、親として頭を悩ませるのが「これから本格化する教育費や習い事費用の増加」ですよね。私は2021年から本格的に株式投資をスタートし、つみたてNISAやiDeCoで資産の土台を作りつつ、家計の現金流(キャッシュフロー)を豊かにするために高配当株投資に取り組んでいます。
今回、注目銘柄として検証してみたのが、配当利回り6%を超える超高配当銘柄として知られる(株)ユーラシア旅行社(9363)です。高い利回りは子育て世帯にとって魅力的に映りますが、我が家の人生設計に照らし合わせたとき本当に役立つ存在なのか、財務データや事業環境からじっくり紐解いてみました。
我が家の人生設計:3年後の「小4の壁」と月5,000円の配当補填シナリオ
銘柄を検討するとき、私は単に「利回りが高いから」という理由で選ぶことはしません。「我が家の人生設計において、いつどんな形で役に立ってくれるか」という逆算の視点を大切にしています。
我が家の長女は現在6歳(小学1年生)です。いまのところ学童保育や習い事の費用は予算内に収まっていますが、我が家が一番の警戒ポイントとして据えているのが3年後(2029年)です。いわゆる「小4の壁」と呼ばれる時期ですね。
小学4年生になると、公的な学童保育を利用できなくなるケースが多く、放課後の居場所として民間学童や複数の習い事、さらには進学塾への通塾を本格化させるご家庭が一気に増えます。月謝の単価が上がるだけでなく、季節講習や教材費などで家計への負担が急激に重くなる時期です。
そこで我が家では、3年後までに「月額5,000円(年間60,000円)」の配当収入を新たに作り出し、子どもの習い事費用の足しにするというシナリオを描いています。月5,000円の現金が自動的に入ってくるだけでも、固定費の圧迫感をかなり和らげることができますよね。
目標配当額から計算する逆算投資シミュレーション
3年後までに「年間60,000円」の配当金を得るためには、どれくらいの投資資金が必要になるでしょうか。配当利回りごとに逆算して計算してみます。
配当利回り3.0%の場合:必要投資額 = 60,000円 ÷ 3.0% = 200万円
配当利回り4.0%の場合:必要投資額 = 60,000円 ÷ 4.0% = 150万円
配当利回り6.0%の場合:必要投資額 = 60,000円 ÷ 6.0% = 100万円
利回りが高ければ高いほど、少ない元手(約100万円)で目標とする配当金を達成できる計算になります。今回ピックアップしたユーラシア旅行社は、会社予想の配当利回りが6.17%と非常に高く、株価810円(最低購入代金81,000円)のタイミングであれば、理論上は約97万3,000円(約1,200株)の投資で年間6万円の配当が得られる計算になります。
しかし、利回りの高さだけで飛びつくのは危険です。高利回りには相応の理由や財務上のリスクが隠れていることが多いため、より深いファクトチェックが必要になります。
高配当候補銘柄の比較検討(ユーラシア旅行社と他銘柄)
同じ「教育費の補テン」という目標を達成するために、ユーラシア旅行社だけでなく、我が家が注目している他の高配当銘柄と比較してみましょう。今回は、ダイレクトメール事業で堅実な業績を誇る◎(9782)(株)ディーエムエスや、少額から投資できて需要が安定している葬祭大手の◎(2485)(株)ティアを並べて検討してみます。
| 銘柄名(コード) | 株価 / 最低購入代金 | 予想配当利回り | 予想EPS / 1株配当 | 自己資本比率 | 特徴・配当方針の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| (株)ユーラシア旅行社(9363) | 810円 / 8.1万円 | 6.17% | 17.62円 / 50.00円 | 57.3% | 海外秘境ツアー特化。高利回りだが配当性向280%超と過剰傾向。 |
| (株)ディーエムエス(9782) | 2,100円前後 / 約21万円 | 6.65%前後 | 160.00円 / 140.00円 | 75.0%前後 | DM発送代行大手。高い自己資本比率と安定した株主還元が魅力。 |
| (株)ティア(2485) | 470円前後 / 約4.7万円 | 4.87%前後 | 35.00円 / 23.00円 | 50.0%前後 | 葬祭事業を展開。5万円未満で買えて景気変動に強い安定ビジネス。 |
ユーラシア旅行社の指標データを詳しく確認してみると、会社予想の1株あたり利益(EPS)が17.62円であるのに対して、予想1株配当は50.00円となっています。これは、稼いだ利益の3倍近くを配当として吐き出す「配当性向280%超」という状態であり、事実上のタコ足配当(利益以上の配当還元)になっていることがわかります。
自己資本比率は57.3%と高水準で、BPS(1株あたり純資産)も468.84円と手元の財務基盤自体は安定していますが、直近の純利益やフリーキャッシュフローは悪化・マイナス傾向にあります。本業の儲けが追いついていない中での配当維持は、将来的な減配リスクと隣り合わせと言わざるを得ません。
海外観光市場の動向とユーラシア旅行社の置かれた立ち位置
ユーラシア旅行社は、一般的な周遊観光とは一線を画し、世界遺産や秘境、歴史文化を深く味わう専門性の高い海外パッケージツアーを展開している企業です。ここで、世界の旅行市場に関する外部ニュースを1つご紹介します。
オーストラリアの旅行専門メディアのニュースKorea Tourism Organization, REBORN launch new campaign to attract Aussie travellers(韓国観光公社とREBORN社がオーストラリア人旅行者向けの新キャンペーンを開始)によると、韓国観光公社は旅行者の好奇心や感性を解き放つような「体験型観光」に特化したマーケティングを展開しているとのことです。単なる有名な観光地めぐりではなく、現地の伝統や食文化、ディープな街歩きといった体験価値を求める動きが世界的に広まっています。
この「ディープな体験や文化の探求」という旅行者のニーズは、ユーラシア旅行社が創業以来こだわり続けてきたツアーコンセプトと非常に親和性が高いテーマです。文化的な深みを持つ秘境ツアーは、リピーターファン層に根強く支持される強みを持っています。
しかしながら、足元の日本のアウトバウンド(海外旅行)市場を取り巻く環境は平坦ではありません。歴史的な円安水準の継続や原油高による燃油サーチャージの高騰、さらには世界各地の地政学リスクの浮上により、海外旅行の費用は高止まりしています。売上高自体は回復基調にあるものの、コスト高の転嫁が追いつかず営業利益率が弱含んでいる点は、同社の収益改善に向けた大きな課題と言えます。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
以上の財務データや市場環境を踏まえて、我が家の人生設計にユーラシア旅行社がどれくらい適合するかを3つの軸で評価してみました。
A. 配当の持続性・成長性:評価「△」(やや懸念あり)
配当利回り6.17%という数値は非常に魅力的ですが、EPS 17.62円に対して50円の配当を出す配当方針は、長期的には長続きしません。自己資本比率57.3%という強固な財務面があるため、すぐに無配転落するような倒産リスクは低いと考えられますが、業績が大きくV字回復しない限り、現在の配当額が引き下げられる「減配リスク」は常に付きまといます。10年単位で配当成長を期待したい子育て世代としては、全幅の信頼を置くのは難しいと感じます。
B. 人生設計との適合性:評価「△」(微妙)
最低購入代金が約8.1万円(株価810円時点)と、お財布に優しい金額で買える点は高評価です。家計の余剰資金からサッと購入でき、短期的には手厚い配当金をもたらしてくれます。しかし、3年後の「小4の壁」の本番を迎えたタイミングで減配されてしまうと、我が家が狙う「月5,000円の教育費補テン」という計画が崩れてしまいます。計算の立ちにくい銘柄を軸にするのは少しリスキーです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△」(サテライト枠留まり)
我が家は共働きで一定の給与収入があるものの、子どもの教育費負担がこれから本格化する大切な時期です。景気や為替、地政学リスクの直撃を受けやすい旅行業界の個別株に資産を大きく割り振ることはできません。もし購入するとしても、ポートフォリオの主力を張る「コア資産」ではなく、失っても家計全体に響かない「サテライト枠」での超少額保有にとどめるのが現実的です。
みずきの総合評価と我が家の投資判断
結論として、我が家の人生設計における(株)ユーラシア旅行社の位置づけは「メインの配当補テン枠としては見送り、業績回復を見守るためのサテライト打診買い候補」となりました。
子育て世帯の資産形成において何より大切なのは「必要な時に、予定通りのお金が確実に手に入ること」です。利回りの高さだけに惹かれて投資してしまうと、業績不振による株価下落と減配のダブルパンチを受け、教育資金の計画が狂ってしまうおそれがあります。
もしユーラシア旅行社をポートフォリオに組み入れるとしても、100株(約8.1万円)だけお試しで保有する程度にとどめ、残りの目標配当枠はディーエムエスやティアのように業績と財務がしっかり噛み合っている安定企業に割り振る分散戦略が、我が家にとって一番安心できる着地点だなと感じています。
子育て世代に欠かせない制度活用(つみたてNISA・iDeCo・配当控除)との連携
我が家の資産形成の軸(コア)は、あくまでも「つみたてNISA」や「iDeCo」を活用した全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドの長期積立です。税制優遇制度をフル活用して未来の教育資金や老後資金の大きな塊を育てつつ、特定口座や成長投資枠でこうした高配当株を「今使える現金流の補強」として組み合わせるのが、共働き世帯の税効率を最大化する鍵になります。
また、特定口座で高配当株を購入して配当金を受け取る際、年収やその他の所得状況によっては課税方式で総合課税を選択し、「配当控除」を活用する確定申告を行うことで、納めた税金の一部が還付されるケースがあります。子育てで毎日忙しいからこそ、こうした制度の仕組みを味方につけて、手取りの配当金を1円でも多く残す工夫を重ねていきたいですね。
失敗や迷いも素直に共有:投資も子育てと一緒で「100点」はない
高配当株のスクリーニングをしていると、「利回り6%超え!」という魅力的な数字に思わず心がときめいてしまいますよね。私も投資を始めたばかりの頃は、「利回りが高い株を買い集めれば、すぐに毎月の小遣いが増えるはず」と浮かれてしまい、業績が悪化している銘柄を買って減配のショックを受けた苦い失敗経験があります(笑)。
ユーラシア旅行社が扱うような、文化深掘り型の秘境ツアーというビジネス自体はとても素敵ですし応援したい気持ちもありますが、我が家のリアルな家計管理としては「応援したい気持ち」と「投資対象としての安全性」を冷静に切り分けて判断することが欠かせないと痛感しています。
子育てにも「これを選べば絶対100点満点」という正解がないのと同じで、株式投資にも完璧な銘柄は存在しません。我が家のリスク許容度と人生設計に合わせた、70点〜80点の「安心できる組み合わせ」をこれからも模索していきたいと思っています。
皆さんのご家庭では、数年後にやってくる教育費のピークに向けてどのような準備を進めていますか?「我が家ではこんな工夫をしているよ」という事例があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。家族みんなが笑顔で暮らせる未来のために、今できる範囲でコツコツと着実な一歩を重ねていきましょう!


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