はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
みなさん、こんにちは。子育てママ投資家のみずきです。早いもので、2020年1月に生まれた我が家の娘も、今年2026年4月に無事に小学校へ入学しました。毎日大きなランドセルを背負って元気に登校する姿を見ていると、成長の早さにジーンと胸が熱くなる日々です。
ですが、子育てと家計管理には次々と新しい課題がやってきますよね。いま我が家で一番の関心事になっているのが、3年後に訪れる「小4の壁」と、それに伴う教育費や習い事費の増加です。
小学校低学年のうちは学童保育が頼りになりますが、4年生になると学童を退室するご家庭が増え、放課後の過ごし方として習い事を増やしたり、進学塾に通い始めたりするケースが一気に増えます。我が家でも、娘の好奇心を伸ばすための体験学習や習い事の費用として、3年後の小4進級時には月10,000円(年間120,000円)の追加予算を用意しておきたいと考えています。
この月1万円をすべて給与収入や貯蓄の取り崩しで賄うのではなく、株式からの「配当金」という自動的なキャッシュフローで準備できたら、家計の安心感がまったく違ってくると思いませんか。
そこで今回は、我が家の人生設計から逆算して、高配当銘柄であるジャフコ グループ(8595)を軸に、どのようなポートフォリオで3年後の教育費増加に備えるべきかを具体的に検討してみました。
2. 目標配当額の逆算計算
まずは、我が家が目標とする配当金を得るために、いくらの投資資金が必要になるのかを逆算してみましょう。
目標とする年間配当金は税引き後で120,000円(月10,000円)です。
株式投資では通常、配当金に対して約20.315%の税金がかかります。ただし、新NISAの「成長投資枠」を活用できれば非課税で受け取ることができます。ここでは、新NISAを活用する場合と、特定口座(課税口座)で購入する場合の双方で必要な投資額を計算してみます。
【目標配当額の逆算試算】
- 目標年間配当額(手取り): 120,000円(月10,000円)
- ジャフコ グループ(8595)の予想配当利回り: 5.92%(会社予想)
- 1株あたり予想配当金: 133.00円
- 株価(2026年8月時点): 2,236円
新NISA(非課税)で保有する場合、必要な投資金額は次のようになります。
120,000円 ÷ 5.92% = 約2,027,027円(約900株〜1,000株)
一方、特定口座(課税口座)で保有し、20.315%が源泉徴収される場合は、額面で約150,600円の配当金が必要になります。
150,600円 ÷ 5.92% = 約2,543,918円(約1,100株〜1,200株)
約200万円から250万円ほどの資金をこの1銘柄に投じれば、目標とする「月1万円の教育費サポート」が達成できる計算になります。ですが、子育て世代の家計管理において、ひとつの銘柄に資金を集中させるのはリスクが高すぎますよね。そこで、他の高配当銘柄や安定成長銘柄と比べながら、我が家に合った戦略を立てていく必要があります。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標とする配当収入をつくるために、ジャフコ グループ(8595)を含めた複数の選択肢を比較検討してみましょう。
①ジャフコ グループ(8595)
日本最大手のベンチャーキャピタル(VC)です。有望なスタートアップ企業に出資し、事業育成を支援したうえで、IPO(株式公開)やM&Aを通じて株式を売却し利益を得るビジネスを展開しています。
ジャフコは起業家支援のイベントにも非常に精力的で、同社が主催したシード起業家向けピッチコンテスト「JAFCO SEED Pitch 2026」では、AI会計ソフトを手掛ける企業が準優勝に選ばれるなど、先端技術や時代の潮流に乗るスタートアップを早期に見出し育成する素晴らしい実績を持っています(参考:時事ドットコムのニュース記事)。
財務面では、自己資本比率が85.0%と驚異的な高水準を誇っており、実質無借金に近い極めて堅牢なバランスシートを有しています。配当利回りは5.92%と高い還元姿勢を見せていますが、VCという業業態上、株式市場の環境によって業績や純利益が大きく変動しやすい「収益の波」がある点には注意が必要です。
②(6196) ストライク
M&Aの仲介事業を展開する成長企業です。中堅・中小企業の公認会計士ネットワーク強みとし、事業承継ニーズを背景に高い成長性とROEを維持しています。配当利回りは約4.8%前後と高く、事業成長に伴う増配期待も持てる銘柄です。
詳細な分析については、以前書いた(6196)ストライクの紹介記事もあわせて参考にしてみてくださいね。
③(9219) ギックス
ビッグデータ分析やDX推進支援を手掛けるIT企業です。高い成長性に加えて、自己資本比率が80%を超えており財務基盤が非常に強固です。配当利回りも6.0%台と高く、成長と配当の両立を狙える魅力的なサテライト候補となります。
こちらも以前(9219)ギックスの紹介記事でくわしく解説しています。
【候補銘柄の比較表】
| 項目 | ジャフコ グループ(8595) | ストライク(6196) | ギックス(9219) |
|---|---|---|---|
| 主なビジネス | ベンチャーキャピタル(VC) | M&A仲介支援 | データ分析・DX支援 |
| 株価(参考) | 2,236円 | 約4,000円前後 | 約1,000円前後 |
| 最低購入代金 | 約22.4万円 | 約40.0万円 | 約10.0万円 |
| 配当利回り(予想) | 5.92% | 約4.86% | 約6.07% |
| 自己資本比率 | 85.0% | 約70%〜80% | 83.8% |
| ROE(実績) | 4.84% | 20%以上 | 20%前後 |
| 業績の安定性 | 市況に左右されやすい | 比較的安定・需要拡大 | 成長途上で変動あり |
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の人生設計(3年後の小4の壁に向けた月1万円の教育費づくり)にあてはめて、ジャフコ グループ(8595)の評価を3つの軸で整理してみました。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○(条件付きで安心)」
ジャフコ グループの直近の収益性は悪化傾向にあり、ROEも4.84%とやや低めです。VC事業はIPO市場の良し悪しに利益が直結するため、数年単位で業績のアップダウンが発生します。そのため「毎年必ず均等に利益が伸びる」というタイプの企業ではありません。
しかし、自己資本比率85.0%という鉄壁の財務基盤があり、手元キャッシュも非常に豊富です。企業側の株主還元意欲も高く、業績の下振れ期であっても豊富な資本背景から一定の配当水準を維持しようとする姿勢が見られます。10年以上の長期的視点で見れば、出費の波を乗り越えながら高い還元を提供し続けてくれる期待が持てます。
B. 人生設計との適合性:評価「○(効果的なサテライト枠)」
配当利回り5.92%は、家計のキャッシュフローを補強するうえで非常に強力です。3年後の小4進級時に向けて、少額の投資金額でも効率よく配当金を生み出してくれるため、「少ない資金で配当額を底上げしたい」という現在の我が家の課題にしっかりマッチしています。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△(単独保有は避けたい)」
市況悪化時に純利益が急減するリスクがあるため、我が家の家計の「コア(中心)」として資金の大半を預けるのはリスクが高いと感じます。育児費用が必要な時期に大きな減配リスクを被るのを避けるため、ポートフォリオ全体の10%から15%程度にとどめるサテライト枠としての保有が望ましいという判断になりました。
5. みずきの総合評価+判断
我が家の結論として、「ジャフコ グループ(8595)はメインの軸ではなく、高配当ポートフォリオの配当利回りを大きく引き上げるサテライト枠として限定的に組み入れる」という判断をしました。
目標である「月1万円(年間12万円)」の配当を得るために、200万円以上をすべてジャフコ1銘柄に投じるのではなく、次のような分散購入戦略が我が家にとって最適だと考えています。
- ジャフコ グループ(8595): 300株(投資額:約67万円/年間予想配当:約39,900円)
- ストライク(6196)など安定成長株: 200株(投資額:約80万円/年間予想配当:約38,800円)
- ギックス(9219)などの高利回りDX株: 400株(投資額:約40万円/年間予想配当:約24,200円)
- その他・インフラ系投資法人など: 約40万円(年間予想配当:約20,000円)
このように複数の異なる業界へ分散投資することで、トータルの投資額を約227万円に抑えつつ、平均利回り5.3%前後を確保し、目標の「年間12万円(月1万円)」を安全に達成できる計算になります。
6. 制度活用との組み合わせ
個人投資家にとって最大の武器は、国の優遇制度を賢く組み合わせることです。我が家では以下のように制度を活用しています。
①新NISA(成長投資枠)の活用
ジャフコ グループのように配当利回りが5.92%と高い銘柄は、絶対にNISA口座(成長投資枠)で購入したいところです。課税口座だと約20%の税金(133円の配当なら約27円)が引かれてしまいますが、NISAなら133円を丸々手元に残せます。3年後に毎月受け取る配当金の「実効性」が劇的に高まります。
②つみたて投資枠・iDeCoとの補完関係
我が家では、新NISAの「つみたて投資枠」や「iDeCo」を使って、全世界株式(オルカン)や全米株式インデックスファンドを毎月定額で積立運用しています。インデックス投資は長期的な資産形成の「土台(コア)」ですが、日々の生活費や教育費に直接使える現金(キャッシュ)は生み出してくれません。
だからこそ、サテライト枠として個別高配当株を持ち、目の前の教育費や習い事代に使える現金流を作るという「二刀流」の戦略が、子育て世代のメンタル面にとっても非常に有効だと感じています。
③配当控除の視点(特定口座の場合)
万が一NISA枠を使い切って特定口座で購入する場合でも、課税される所得金額によっては確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を利用することで税率を抑えられる可能性があります。ご自身の世帯年収や働き方に合わせて、最も税効率の良い方法を選びたいですね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまでポジティブな面を中心にお話ししてきましたが、投資に「完璧な銘柄」は存在しません。私自身、投資を始めた2021年頃に「利回り6%超え!」という数字だけに飛びついて購入し、その後の業績悪化で株価下落と減配のダブルパンチを受けた苦い失敗経験があります。
ジャフコ グループについても、以下の点には注意が必要です。
- ベンチャーキャピタル特有の景気感応度: 世界的な金融引き締めや株式市場の低迷が起こると、スタートアップ企業のIPOが減少し、投資回収が遅れるリスクがあります。
- 単体業績の変動: 四半期ごとの決算で純利益が大きくブレやすいため、短期的な業績ニュースで株価が乱高下することがあります。
こうした懸念があるからこそ、「株価が上がっている時に焦って一括購入しない」「株価が下がったタイミングや押し目で少しずつ分割購入する」「ポートフォリオ内での保有割合の上限を決めておく」というルールを徹底することが、ママ投資家としての自分自身の心を守るためにも大切だなと実感しています。
子育て中の忙しい毎日ですが、家計の将来設計から逆算して「今、必要な備え」を一つずつ作っていくプロセスはとても楽しいものです。みなさんもご家庭の人生設計やリスク許容度に合わせた、無理のない投資戦略を見つけてみてくださいね。


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