はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは!みずきです。2026年に入り、月日が経つのは本当に早いもので、もう7月ですね。我が家の長女は、この4月に小学校に入学したばかりの小学1年生。毎日ピカピカのランドセルを背負って元気に登校していますが、親である私にとって、今はまさに「小1の壁」との戦いの真っ最中です。
保育園時代に比べて、学童の閉所時間が早かったり、長期休暇中の預け先に悩んだりと、仕事と育児の両立の難しさを改めて実感しています。少しでも娘が楽しく安全に放課後を過ごせるようにと、平日の夕方に英語の学童やスポーツ系の習い事を組み合わせることにしたのですが、そこで頭を悩ませるのが「教育費の増加」です。今回は、そんな我が家のリアルな人生設計と、それを支えるための高配当株投資について、具体的な銘柄を交えながらお話ししていきたいと思います。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」と小1の壁
娘が小学校に入学したことで、我が家の生活リズムは一変しました。私は上場企業で営業・企画の仕事をしていますが、残業を極力減らし、定時で退社して娘を迎えに行く日々です。しかし、どうしても仕事の手を抜けない日や、娘自身の「もっとお友達とアクティブに活動したい!」という希望もあり、民間の学童やプログラミング、水泳といった習い事を追加することにしました。
これにより、毎月新しく発生する費用が約1万円(年間12万円)です。この「月1万円」という金額、一見すると小さく思えるかもしれませんが、毎月の家計のやりくりから捻出し続けるとなると、じわじわと家計の体力を奪っていきます。さらに、あと3年もすれば「小4の壁」がやってきて、本格的な中学受験塾や進学塾の費用(月3万〜5万円)が必要になってくることも見えています。
そこで我が家では、「この小1の壁で発生した月1万円の習い事費は、労働収入から出すのではなく、保有している高配当株からの『配当金』で全額カバーする」という人生設計のシナリオを立てました。配当金という「第2のサイフ」を作っておけば、万が一私の仕事の稼働を減らさざるを得なくなったとしても、娘の学びの機会を奪わずに済みます。今から10年後、娘が高校生や大学生になる時期まで、この配当金が家計の強固なディフェンスとなってくれることを目指しているわけです。
2. 目標配当額の逆算計算
シナリオが決まったら、次に行うべきは「目標を達成するために、いくらの投資原資が必要か」という逆算です。みずきブログではおなじみの、最もワクワクする、かつ現実を直視する作業ですね。
今回の目標は、年間12万円(税引後)の配当金を手に入れることです。課税口座(特定口座)で受け取る場合、配当金には約20.315%の税金がかかりますが、我が家では「新NISAの成長投資枠」を活用して非課税で受け取ることを前提にシミュレーションします。
今回注目した銘柄は、東証スタンダードに上場している(株)ノバック(1743)です。土木・建築を主軸とする非常に堅実な建設会社で、直近の指標データによると、配当利回りは驚きの4.79%(2026年7月3日時点)となっています。この利回りをベースに、必要な投資額を逆算してみましょう。
【逆算シミュレーション】
目標年間配当額:120,000円
想定配当利回り:4.79%
必要投資額 = 120,000円 ÷ 4.79% = 約2,505,219円
ノバックの株価は2,503円(2026年7月3日終値)ですので、単元株(100株)を購入するための最低投資金額は250,300円となります。
100株保有時の年間配当金は、1株あたり120円予想ですので、12,000円です。
つまり、目標である年間12万円をノバックだけで達成しようとすると、1,000株(投資額:約250万3,000円)の保有が必要になるというわけです。
「250万円か、ちょっと一括で投資するのは勇気がいるな」と思われるかもしれません。確かに、1つの銘柄に大切な教育資金を集中させるのはリスクがあります。そこで、同じ目標配当を達成するための選択肢として、同じ建設・インフラセクターの高配当銘柄と比較しながら、最適なポートフォリオの組み合わせを考えていきましょう。
3. 複数銘柄の比較紹介
今回のノバック(1743)を検討するにあたり、同じ「目標配当12万円」をクリアできそうな、かつ私たちが安心して長期保有できる建設・インフラ関連の競合高配当株を3つピックアップして比較してみました。以前紹介したことのある、我が家でも評価の高い銘柄たちです。
| 項目 | (株)ノバック (1743) | (1852) 淺沼組 | (1713) 明豊ファシリティ |
|---|---|---|---|
| 株価(2026/07/03時点) | 2,503円 | 3,570円(目安) | 1,008円(目安) |
| 最低投資金額(100株) | 250,300円 | 357,000円 | 100,800円 |
| 配当利回り(会社予想) | 4.79% | 5.60% | 4.96% |
| 1株配当(会社予想) | 120.00円 | 200.00円 | 50.00円 |
| 自己資本比率 | 58.4% | 約45% | 約65% |
| PBR(実績) | 0.69倍 | 0.85倍 | 1.5倍 |
| 配当方針 | 業績連動かつ安定配当 | 高い配当性向を維持 | 配当性向50%以上目安 |
それぞれの銘柄の特徴を見ていきましょう。
まず、今回の主役である(株)ノバック(1743)。兵庫県姫路市に本社を置き、関西や首都圏を中心に、道路やトンネル、公共施設などのインフラから、マンションや商業施設などの建築までを幅広く手がける中堅ゼネコンです。
特徴的なのは、PBRが0.69倍と、解散価値と言われる1倍を大きく下回る「極めて割安」な水準に放置されている点です。にもかかわらず、自己資本比率は58.4%と、建設業界の中でもトップクラスに強固な財務体質を持っています。
今回の決算期や株式相場の地合いを見るにあたり、株探ニュースの「7月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」といった情報でも割安高配当株が注目を集めていますが、ノバックはまさにその筆頭とも言える実力を秘めています。
次に、比較対象として挙げた◎(1852)淺沼組。こちらは配当利回りが5.60%と、頭一つ抜けた高利回りが魅力です。株主還元に非常に積極的で、家計のキャッシュフローを短期的に大きく引き上げたい時には頼もしい存在ですが、業績のブレに対する配当の安定性という面では、少しハラハラすることもあります。まさに「攻め」のサテライト枠ですね。
もう一つの◎(1713)明豊ファシリティワークスは、自社で施工を行わない「コンストラクション・マネジメント(CM)」という独自のビジネスモデルを展開しています。発注者の立場に立って建設プロジェクトを管理するため、資材高騰や人手不足の影響を直接受けにくく、自己資本比率も65%超と驚異的です。利回りは4.96%とノバックに近いですが、ビジネスの安定性としては最高峰です。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、我が家の人生設計(小1の壁の習い事費を20年間にわたって守り抜く)という視点から、ノバック(1743)を3つの軸で厳しく評価していきます。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○」
ノバックの収益性は現在、改善傾向にあります。営業利益率と純利益率は前年同期比でしっかりと持ち直しており、直近でも上昇の勢いがあります。ROE(自己資本利益率)は6.37%と、一般的に望ましいとされる8〜10%には届いていませんが、一歩一歩改善が続いているため安心感があります。
さらに、1株当たり純資産(BPS)は3,640.14円と非常に分厚く、直近の予想EPS(1株当たり利益)は149.39円です。配当120円に対する配当性向を計算すると約80.3%となり、やや高めに見えますが、同社は豊富な自己資本(自己資本比率58.4%)を抱えているため、多少の業績のブレがあっても配当を維持できる「体力」が十分にあります。
ただ、今後配当が「増え続けるか(増配傾向)」という点については、建設業界の資材高価格化の推移を見極める必要があり、評価は「○」としました。
B. 人生設計との適合性:評価「◎」
我が家の目標は「月1万円の習い事代を長期で確保すること」です。ノバックは最低投資金額が約25万円と、子育て世帯でも「少しずつ買い増していける」現実的なサイズ感です。
一度に250万円を投資するのは難しくても、新NISAの成長投資枠を使って、例えば年に200株(約50万円)ずつ、5年をかけて買い進めていくというロードマップが描けます。毎年、年間2万4,000円ずつ配当が増えていく様子を実感できるため、家計の負担感がきれいに減っていくシナリオにぴったり適合します。したがって、人生設計との適合性は文句なしの「◎」です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○」
現在、私はフルタイムで働いていますが、小1の壁によって将来的に時短勤務を選択したり、第二子の妊娠・育休に入る可能性もゼロではありません。家計のディフェンス力を高めたい時期だからこそ、「財務が良くて潰れにくい会社」に投資することが絶対条件です。
その点、ノバックは有利子負債の過度な膨張がなく、安定性は抜群。景気耐性という面でも、公共投資(インフラ整備)に強みを持っているため、民間マンションの建築に偏っているデベロッパーに比べて、不況期の落ち込みが緩やかであると判断できます。我が家の現在のリスク許容度と照らし合わせても、十分に「安心して持てる」水準の「○」評価です。
5. みずきの総合評価+判断
ノバック(1743)に対する、私なりの総合評価は「小1の壁をじっくりと、確実に崩していくための、家計の強固な土台枠」です。
派手さはありません。AI半導体株のように1年で株価が2倍、3倍になるような夢はありませんが、私たちが求めているのは「娘の教育費を確実にサポートしてくれる、裏切らない安定感」です。PBR0.69倍という圧倒的な割安放置状態は、見方を変えれば「これ以上株価が下がり硬い、安全マージンがある」ということ。
利回り4.79%という果実をNISA口座でしっかりと受け取りつつ、ゆっくりと保有残高を増やしていく戦略が、我が家にはベストマッチだと考えています。
具体的な保有戦略としては、淺沼組(1852)のような超高配当・アグレッシブ枠を全体の2割ほどスパイスとして混ぜつつ、財務の鉄壁なノバック(1743)や明豊ファシリティ(1713)をコアとして6〜7割据える。このような「建設・インフラポートフォリオ」を新NISAの中で構築することで、月1万円の習い事代をストレスフリーで生み出し続ける仕組みが完成します。
6. 制度活用との組み合わせ
さて、ここからがみずきブログの最も得意とする「制度のフル活用」のお話です。個別株をただ買うだけではもったいない!税金を賢くコントロールして、投資効率を最大化させましょう。
まず、今回のノバックは「新NISA(成長投資枠)」での買い付けを最優先にします。
通常、20.315%引かれてしまう税金が非課税になるため、額面通りの4.79%の利回りがそのまま我が家の手元に残ります。
仮に特定口座(課税)で12万円の配当を得ようとすると、約15万円分の配当をもらわなければならず、必要な投資額も約313万円まで膨れ上がってしまいます。しかし、新NISAを使うだけで、必要資金を約250万円まで圧縮できるわけです。これこそが、個人投資家が絶対に使うべき最大の武器ですね。
また、私は普段、iDeCo(個人型確定拠出年金)で全世界株式(オルカン)などの投資信託を毎月コツコツ積み立てています。
iDeCoや「つみたて投資枠」で世界中の大企業に広く分散投資をして「20年後、30年後の老後資金」を確保しているからこそ、手元の「成長投資枠」を使って、こうした日本の個別高配当株に安心して投資できるという補完関係が成り立っています。
もし将来、新NISAの枠を使い切ってしまって特定口座で買うことになった場合は、確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を適用することも視野に入れます。課税所得が一定以下(目安として課税所得900万円以下)であれば、源泉徴収された税金の一部が還付されるため、実質的な税率を下げることができます。こうした制度の知識を持っているだけで、同じ投資額でも手元に残る教育費の額が大きく変わってきます。
7. 完璧な銘柄はないからこそ、私の迷いと懸念
ここまでノバックの良いところをたくさん書いてきましたが、もちろん「100点満点の完璧な銘柄」なんてこの世に存在しません。私がノバックを検討する上で、正直に迷っているポイントや懸念点も共有しますね。
最大の懸念は、「出来高(売買代金)が非常に少ないこと」です。
直近の出来高を見ると、1日あたり6,400株、売買代金にして約1,600万円程度しか取引されていません。これは市場での「流動性」が低いことを意味します。
流動性が低いと、何が困るかというと、「いざ、まとまったお金が必要になって株を売りたい!」と思ったときに、買い手が見つからずに想定より安い株価で売らざるを得なくなったり、逆に買いたいときに株価が跳ね上がってしまったりするリスクがあります。
我が家のように「買って、あとは20年間ほったらかしで配当をもらい続ける」というスタンスであれば流動性はそこまで問題になりませんが、もし「第二子の出産や急なライフイベントで、数年以内に現金化する可能性がある」という場合は、この流動性の低さは明確なデメリットになります。
また、建設業界全体が直面している「人手不足」と「資材価格の高騰」も無視できません。仕事(受注)はたくさんあっても、現場を動かす職人さんが足りなかったり、コンクリートや鉄骨の値段が上がりすぎて利益が削られてしまうリスクは常に隣り合わせです。
フリーキャッシュフローが前年同期比で悪化しているのも、仕入れ価格の先行支払いや工事の進捗によるズレが影響している可能性があり、今後も決算短信などを通じて「現場の利益率が本当に維持されているか」を厳しくチェックしていく必要があります。
投資に「絶対安全」はありません。だからこそ、自分の家計の状況や、家族のライフステージに合わせて、「このリスクなら、我が家は許容できるかな?」と夫婦で話し合ってみることが大切だと思います。我が家は「月1万円の習い事費の盾」として、このノバックを少しずつポートフォリオに組み入れていく方向で考えています。皆さんのご家庭の人生設計には、どんな銘柄がフィットしそうでしょうか?


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