はじめに
※本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
皆さん、こんにちは!「みずきの家計簿+株」を運営しているみずきです。
1985年生まれの会社員で、現在フルタイムで働きながら、2020年1月生まれの娘(6歳・小学1年生)の子育てに奮闘しています。我が家も娘がこの春から小学生になり、毎日ランドセルを背負って元気に通う姿を見守りつつ、あっという間に過ぎ去る日々に驚かされています。
投資を始めた2021年から、我が家では「お金は人生の自由度を高めるツール」という考えのもと、新NISAやiDeCoなどの優遇制度をフル活用しながら、毎月のキャッシュフローを増やしてくれる高配当株投資に取り組んできました。
単に「この株が上がりそうだから買う」のではなく、「我が家の○年後の人生設計で、この配当金がどう役立つか」という逆算の視点で銘柄を選んでいます。今回は、シャッター大手の東洋シヤッター(5936)を取り上げ、我が家の人生設計にどう組み込めるかをじっくり検証してみたいと思います。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
我が家が個別株を検討する際、必ず最初に行うのが「人生設計シナリオの作成」です。
【我が家の現在地】
私(37歳・営業企画職)、夫、長女(6歳・小学1年生)の3人家族です。家計は共働きで比較的安定していますが、子どもの成長とともに教育費や習い事費の増加が目に見えて増えてきました。
【3年後の家計課題:小4の壁と習い事の本格化】
我が家の一番の課題は、娘が小学4年生になる3年後(2029年)です。いわゆる「小4の壁」と呼ばれる時期ですね。公的な学童保育の利用が難しくなったり、民間学童や習い事の受講数が増えたり、進学塾に通い始めるご家庭も増える時期です。
我が家でも、3年後には習い事の月謝や教材費などで、現在よりも月額で5,000円〜10,000円ほどの固定費アップを見込んでいます。
【解決に必要な目標配当額】
この「3年後の習い事費アップ(月5,000円)」を、家計の給与持ち出しではなく、株式からの配当金で自動的にカバーすることを目指します。
目標となる配当額は、「月額5,000円=年間60,000円(税引後)」です。毎月5,000円の配当が自動的に口座に入ってくる仕組みがあれば、習い事を1つ増やしても家計のやりくりに悩まずに済みますよね。
2. 目標配当額の逆算計算
「年間60,000円(税引後)」の配当金を得るために、東洋シヤッター(5936)へどれくらいの投資が必要かを逆算してみましょう。
現在(2026年7月時点)の東洋シヤッターの株価指標は以下の通りです。
・株価:906円(最低購入代金:91,500円 / 100株)
・予想1株配当:43.00円
・予想配当利回り(税引前):4.70%
・予想EPS:126.34円
・予想PER:7.24倍
・実績PBR:0.55倍
・自己資本比率:57.8%
配当金にかかる税金(20.315%)を考慮すると、手取りの税引後配当利回りは約3.74%となります。
目標の「年間60,000円(税引後)」を達成するための試算は以下のようになります。
【必要投資額の逆算試算】
必要年間配当(税引後):60,000円
必要年間配当(税引前):約75,282円(60,000円 ÷ 0.79685)
1株配当:43円
必要株数:75,282円 ÷ 43円 = 約1,751株 → 1,800株(18単元)
必要投資金額:906円 × 1,800株 = 約1,630,800円
つまり、東洋シヤッター単体で月5,000円の配当収入を得るには、約163万円の投資が必要になります。
我が家の場合、1つの銘柄に160万円以上を一気に集中投資するのはリスクが高いため、単一銘柄で全額を賄うのではなく、「100株(約9.1万円)で年間4,300円(税引前)の配当を得て、他の高配当株と組み合わせて全体で月5,000円を作る」というサテライト枠(補強枠)として戦略を立てるのが現実的だと考えています。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標配当額を安全かつ効率的に達成するためには、1つの銘柄だけに頼らず、類似の指標を持つ他の高配当株と比較検討することが欠かせません。
今回は、東洋シヤッター(5936)を含め、我が家のサテライト枠候補として注目している3つの銘柄を比較してみます。
| 銘柄名(コード) | 株価(目安) | 最低投資金額 | 予想配当利回り | PER / PBR | 自己資本比率 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東洋シヤッター(5936) | 906円 | 約9.1万円 | 4.70% | 7.24倍 / 0.55倍 | 57.8% | シャッター大手。配当利回り4.7%と高く、PBR0.55倍と超割安。少額から買える。 |
| サンゲツ(8130) | 約2,900円 | 約29.0万円 | 約5.16% | 約11.5倍 / 1.25倍 | 約62.0% | インテリア商社大手。高い還元姿勢と盤石な財務。生活に身近なビジネス。 |
| プレス工業(7246) | 約600円 | 約6.0万円 | 約5.35% | 約8.5倍 / 0.65倍 | 約52.0% | 自動車・建設機械用プレス部品大手。高利回りで少額投資が可能。 |
東洋シヤッターは、住宅やビル向けのシャッター・建材を製造・販売する企業です。建材セクターは景気の波を受けやすい面がありますが、同社は自己資本比率57.8%と財務が健全で、有利子負債もおおむね横ばいで安定しています。
また、予想EPS 126.34円に対して配当金は43円ですので、配当性向は約34%にとどまっています。利益に対して無理のない配当を出しているため、減配リスクが比較的低い点が魅力ですね。
なお、他の候補銘柄についての詳しい分析は、過去の記事でも解説していますので併せて参考にしてみてください。
インテリア商社大手の安定性と還元力が魅力の◎(8130)サンゲツ : 5.16%配当で3年後の小4の壁の習い事費を支える家計の備えや、さらに少額から購入可能な◎(7246)プレス工業 : 5.35%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支えるサテライト枠、財務盤石な電子部品メーカーの◎(6915)千代田インテグレ : 4.91%配当で3年後の教育費負担増を支える家計の備えなども、サテライト枠として優秀な選択肢です。
株式市場では連日のように各企業の決算発表や材料開示が行われています(参考:株探ニュース【明日の好悪材料】を開示情報でチェック!)。個別の業績動向や適時開示を定期的に確認し、配当の方針に変更がないか見守ることが大切ですね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の人生設計(3年後の小4の壁に向けた月5,000円の配当確保)に照らし合わせて、東洋シヤッター(5936)を3つの軸で評価してみます。
軸A:配当の持続性・成長性【評価:○】
東洋シヤッターの収益性は売上高・利益ともにほぼ横ばいから微増という推移で、大きな成長は見られないものの、非常に落ち着いた業績推移を見せています。ROEは8.31%と東証の求める目安(8%以上)をしっかりクリアしており、自己資本比率も57.8%と良好です。
何より配当性向が約34%と余裕があり、1株あたり純資産(BPS)が1,649.98円あるのに対し、株価は906円とPBR 0.55倍に放置されています。東証のPBR1倍割れ改善要請の流れを受けて、今後増配や自社株買いなどの株主還元強化が期待できる下地があります。
急激な配当成長は望めないものの、現状の年間43円配当を維持・持続する力は十分にあると判断できます。
軸B:人生設計との適合性【評価:◎】
我が家の人生設計における最大の魅力は、「単元株(100株)が約9.1万円で買える」という小回りの良さです。
株価が数千円〜数万円する銘柄だと、毎月の余剰資金で買い増すのが難しいことがありますが、9万円前後であれば、賞与や毎月の節約で浮いた資金を使ってコツコツと買い足していくことができます。
3年後の小4の壁に向けて、「今月は東洋シヤッターを100株追加して年間配当金を4,300円増やす」といったステップを踏みやすく、家計管理との相性が抜群です。
軸C:我が家のリスク許容度との整合性【評価:○】
東洋シヤッターの時価総額は約58億円と小型株であり、1日の出来高も3,000株程度と流動性が低い面があります。信用倍率も高い局面が見られるため、短期的には株価が乱高下する可能性があります。
しかし、我が家は短期売買による売却益を狙っているわけではなく、10年単位で保有して配当金を家計に組み込むスタイルです。ポートフォリオ全体の中に占める割合を数%程度(サテライト枠)に抑えておけば、株価の変動リスクは家計全体に大きな影響を与えません。我が家のリスク許容度の範囲内で安心して保有できる水準だと思います。
5. みずきの総合評価+判断
東洋シヤッター(5936)に関する我が家の総合評価は、「高火力サテライト枠として買い増し検討したい優良銘柄」です。
時価総額が小さいため、資産形成の主力(コア)として何百万円も投じるような銘柄ではありません。しかし、「100株単位で約9.1万円から買えて、4.70%という魅力的な高配当を得られる」というのは、子育て世代の家計にとって大変ありがたい存在です。
我が家の戦略としては、新NISAの成長投資枠を活用し、100株〜300株(約9万〜27万円分)を目安に購入し、年間約4,300円〜12,900円(非課税)の配当収入を得るポジションとして配置するのがベストだと考えています。
他の安定した高配当銘柄(サンゲツやプレス工業など)と組み合わせることで、特定の業界のリスクを分散しながら、3年後の「小4の壁」に必要な月5,000円の配当キャッシュフローを作り上げていく計画です。
6. 制度活用との組み合わせ
個人投資家にとって最大の武器は「制度の活用」です。同じ銘柄に投資するにしても、どの口座や制度を使うかによって税効率が劇的に変わってきます。
【1. 新NISA(成長投資枠)の活用】
東洋シヤッターのような高配当株は、新NISAの「成長投資枠」で購入するのが最も効果的です。
通常、株式の配当金には20.315%の税金がかかります。100株保有で年間4,300円の配当金が出る場合、課税口座だと約873円が差し引かれ、手取りは約3,427円になってしまいます。
しかしNISA口座であれば、4,300円がそのまま非課税で手元に残ります。この約870円の差も、10年、20年と積み重なると大きな金額になりますよね。
【2. 課税口座で保有する場合の「配当控除」】
もしNISA枠を使い切ってしまっている場合や、特定口座で購入する場合は「配当控除」の活用を検討します。
東洋シヤッターのような国内株式の配当金は、確定申告で「総合課税」を選択することで、所得税や住民税の控除を受けられる場合があります。我が家のように共働きで課税所得が一定の範囲内であれば、配当にかかる実質税率を20.315%よりも低く抑えることができるため、節税テクニックとして頭に入れておきたい知識です。
【3. インデックス投資(iDeCo・つみたて枠)との役割分担】
我が家では、iDeCoや新NISAのつみたて投資枠を使って、全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドに毎月定額を積み立てています。これは20年後〜30年後の老後資金や、将来の大きな教育費(大学進学など)に備える「資産形成のコア(中核)」です。
一方で、今回ご紹介している東洋シヤッターのような個別高配当株は、「今から数年後の生活費・教育費を助ける現金流(キャッシュフロー)」を作るための「サテライト(補強)」の位置付けです。
資産を増やすインデックス投資と、今の生活を豊かにする高配当株投資を組み合わることで、将来への備えと現在の暮らしのゆとりの両立を目指しています。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまで東洋シヤッターの良い面を中心にお伝えしてきましたが、完璧な投資先というものは存在しません。我が家が購入を検討する上で懸念している点や迷っている部分も素直にお話ししますね。
【懸念点1:建築・住宅市場の縮小リスク】
東洋シヤッターの主力を占めるシャッターや建材事業は、国内の新築着工件数や建設投資の動向に大きく影響を受けます。将来的な日本の人口減少に伴い、新築市場が縮小していく中で、リフォーム需要やメンテナンス需要をどれだけ取り込めるかが課題です。
【懸念点2:出来高の少なさと流動性リスク】
先ほども触れましたが、東洋シヤッターは時価総額58億円規模の小型株であり、1日の売買高(出来高)が3,100株程度と非常に少ない日があります。いざ資金が必要になって売却しようとした際に、希望する価格ですぐに売れないリスク(流動性リスク)があります。そのため、「急に現金化する必要のない余剰資金」で買い持ちすることが絶対条件になります。
【みずきの素直な迷い】
「利回り4.70%で約9.1万円から買える」というのは大変魅力的ですが、建設資材の価格高騰や人件費上昇が利益率を圧迫しないか、四半期ごとの決算発表はしっかり確認していく必要があります。
我が家としては、まずは100株(約9.1万円)だけお試しで打診買いしてみて、決算や配当維持の状況を確認しながら、焦らずゆっくり付き合っていくのが一番安心かなと思っています。
投資に「100点満点の正解」はありません。それぞれの家庭の状況やリスク許容度、お子さんの年齢によって最適な選択肢は変わります。
「我が家の人生設計では、この銘柄をこう評価したよ」という一例として、皆さんの家計管理や投資判断の参考になればとても嬉しいです。
子育てと仕事の両立で忙しい日々が続きますが、制度や資産の力を上手に借りながら、無理のないペースで未来への備えを進めていきましょうね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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