はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。2026年も折り返しを過ぎて、すっかり夏本番ですね。我が家の長女は、今年の4月に小学校に入学したばかり。毎朝、大きなランドセルを背負って元気に登校する姿を見送るたびに、頼もしさとちょっぴりの寂しさを感じています。学校生活にも少しずつ慣れてきて、宿題を頑張る姿も見られるようになりました。
でも、子育て世代のママたちと話していると、どうしても避けて通れないのが「これからの教育費」や「家計のやりくり」の話題です。特に、小学校に入ってひと安心したのも束の間、先輩ママたちから「本当に大変なのは小4の壁からだよ」と脅される(?)ことがよくあります。学童が使えなくなったり、進学塾や本格的な習い事が始まったりして、家計の負担が一気に跳ね上がる時期なのだそうです。
今回は、そんな3年後の「小4の壁」を笑顔で乗り越えるために、我が家が今からどのような人生設計を立て、それを高配当株投資でどうサポートしていくのか、具体的なシミュレーションを交えてお話ししたいと思います。特に、最近ニュースで話題になった「あの建設銘柄」に注目して、我が家なりの投資アプローチをじっくり考えてみました。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」と3年後の課題
投資を始めるとき、私は「どの銘柄が値上がりするか」から考えるのではなく、「我が家にいつ、いくらのお金が必要になるか」という人生設計から逆算するようにしています。まずは、我が家の現在の状況と、これからのライフプランを整理してみました。
我が家の現在地と数年後のライフプラン
- 現在の状況:長女は現在、小学1年生(6歳半)。日々の学校生活と、週に何回かの習い事を楽しんでいます。家計は共働きでなんとか回せていますが、貯蓄のペースはもう少し上げたいところ。
- 3年後の家計課題(2029年):長女が小学4年生になります。いわゆる「小4の壁」です。民間の学童保育の利用や、中学受験を視野に入れた進学塾への通塾、あるいは本人がやりたがっている本格的なスポーツのクラブチーム加入など、教育費や預かり費用が今より確実に月数万円規模でアップすることが見込まれます。
- その課題を解決するために必要な配当額:まずはその負担増の一部を、給与所得だけでなく「株からの配当金」でカバーしたいと考えています。目標は、毎月の習い事1つ分に相当する「月5,000円(年間60,000円)」の配当収入を新しく作り出すことです。
子どもが大きくなるにつれて、お金だけでなく、一緒に過ごす時間や見守る時間も必要になります。私自身、仕事のペースを少し調整する可能性も考えると、自分の労働だけに依存しない「第二の財布」として、高配当株の配当金が家計をサポートしてくれる仕組みは、精神的なお守りにもなってくれるはずです。
2. 目標配当額の逆算計算:いくら投資が必要?
では、「3年後に月5,000円(年間60,000円)」の配当金を獲得するためには、具体的にいくらの元手を、どのような利回りで運用すればよいでしょうか。逆算して計算してみましょう。
税引後の手取りで年間60,000円を確保する場合、新NISA(非課税口座)を活用することを前提として、必要となる投資額をいくつかの想定利回りごとに計算した表がこちらです。
| 想定配当利回り(年) | 必要な目標年間配当(非課税) | 必要な投資元本 |
|---|---|---|
| 4.0% | 60,000円 | 1,500,000円 |
| 4.5% | 60,000円 | 1,333,333円 |
| 5.0% | 60,000円 | 1,200,000円 |
| 5.25% | 60,000円 | 1,142,857円 |
利回りが5.0%を超えるような優良な高配当株を選ぶことができれば、約114万円から120万円ほどの投資元本で目標を達成できる計算になります。3年間の猶予がありますから、年間で約38万〜40万円、月々に直すと約3.2万円をコツコツと高配当株の積立・購入に回していけば十分に届く数字ですね。これなら、我が家の家計管理の枠内でも、無理なく現実的な目標として捉えることができます。
3. 建設セクターで比較する3つの高配当銘柄
今回は、インフラを支える底堅いビジネスでありながら、魅力的な配当利回りを提供している「建設業界」にスポットを当てて、複数の銘柄を比較・検討してみたいと思います。
特に私が注目しているのが、JR東日本系列の工事に強みを持ち、非常に高い技術力を誇る鉄建建設(1815)です。なぜ今この銘柄なのかというと、2026年7月14日にとても嬉しいニュースが発表されたからです。
こちらのニュース記事「今週の【株式分割】銘柄 (7月13日~17日 発表分)(株探ニュース) – Yahoo!ファイナンス」にある通り、鉄建建設は9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施することを決定しました。これにより、最低投資金額はこれまでの2分の1に低下します。
これまで、鉄建建設は単元株(100株)を購入するのに40万円以上の資金が必要で、子育て家計の限られたお小遣いや投資枠からは少しハードルが高い「高嶺の花」のような存在でした。しかし、分割後は約22万円前後で購入できるようになり、私たちのような個人投資家にとって、非常に手の届きやすい身近な存在になります。これは大注目ですね。
それでは、鉄建建設と、同じ建設セクターで高配当株として評価の高い大豊建設(1822)およびノバック(5079)を並べて、それぞれの特徴を比較してみましょう。数値は2026年7月17日時点のデータを基準としています。
| 項目 | 鉄建建設 (1815) | 大豊建設 (1822) | ノバック (5079) |
|---|---|---|---|
| 主な事業・特徴 | 鉄道高架やトンネルなど、鉄道関連土木に圧倒的な強み。JR東日本が主要顧客。 | シールド工法などの地下土木技術に強み。水利や都市土木に実績多数。 | 道路、橋梁などのインフラから建築まで幅広く展開。関西地盤から全国へ。 |
| 株価(終値) | 4,398円(※分割前価格) | 3,270円 | 3,340円 |
| 最低投資金額 | 439,800円(※分割後は約22万円) | 327,000円 | 334,000円 |
| 配当利回り(会社予想) | 5.25% | 4.89% | 4.79% |
| 1株あたり配当金 | 230.00円(※分割後は115円) | 160.00円 | 160.00円 |
| PBR(実績) | 0.78倍 | 0.72倍 | 0.65倍 |
| 自己資本比率 | 30.6% | 41.2% | 48.5% |
3社とも、1株あたり純資産に対する株価の割安さを示すPBRが1倍を大きく下回っており、日本取引所グループが求める「資本コストや株価を意識した経営」の改善要請に対して、今後さらなる株主還元や配当政策の強化が期待できる状況にあります。
鉄建建設の配当利回り5.25%という水準は、この3社の中でも一歩抜きん出ており、非常に魅力的に映ります。直近の収益性も改善傾向にあり、営業利益率や純利益率が前年同期比で上昇している点は大きな強みですね。一方で、自己資本比率は30.6%と、他の2社(40%超)に比べるとやや低めですが、鉄道インフラという極めて安定した顧客基盤を抱えているため、事業の底堅さとしては同等以上に信頼できると感じています。
なお、大豊建設やノバックの詳しい家計への取り入れ方については、以前の記事でも詳しくまとめていますので、ぜひ併せて参考にしてみてくださいね。例えば、大豊建設についてはこちらの記事「◎(1822)大豊建設 : 4.89%配当で3年後の小4の壁の習い事費を支える家計の優待併用モデル」で、ノバックについてはこちらの記事「◎(5079)ノバック : 4.79%配当で小1の壁の習い事費を支える家計の強固な土台」で、それぞれ我が家の人生設計に合わせた役割を考察しています。
4. みずきの「人生設計マッチ度」3軸評価
それでは、我が家にとって最有力候補になりつつある鉄建建設(1815)について、ママ投資家みずき独自の「3つの軸」で、その実力をより深く評価していきたいと思います。
A. 配当の持続性・成長性:評価【 ◯ 】
配当利回り5%超えという数字は非常に魅力的ですが、それが「今年だけ」で、子どもが本当に教育費を必要とする3年後、5年後に減配されてしまっては意味がありません。その点、鉄建建設の主要ビジネスは「鉄道のメンテナンスや安全対策工事」です。JR東日本をはじめとする鉄道各社の安全投資や老朽化対策は、景気が悪くなったからといって簡単にストップできるものではありません。この「安定した、繰り返される需要」こそが、鉄建建設の最大の強みであり、配当の持続性を支える土台だと言えます。
また、同社の売上高やEPS(1株当たり利益)は直近で持ち直し、緩やかな上向き傾向(成長性:拡大傾向)を示しています。ただ、資材高や人手不足といった建設業界共通の「利益率への圧力」があるため、手放しで楽観視はできません。経営層が株主還元に意欲的であり、株式分割を行うなど投資家層の拡大に努めている点は評価できますが、業績の波を完全にゼロにはできないため、評価は堅実に「◯」としました。
B. 人生設計との適合性:評価【 ◎ 】
我が家の「3年後に向けて、年間60,000円の配当を作る」という計画において、この銘柄は非常にフィットしています。特に今回の株式分割(1→2)の実施は、適合性を劇的に向上させました。
これまで、40万円以上のまとまった資金を1回の取引で投じるのは、家計のキャッシュフロー管理の上で少し躊躇してしまう部分がありました。しかし、分割されて約22万円単位で購入できるようになれば、数ヶ月に一度のボーナス時や、家計に余裕が生まれたタイミングで、タイミングを分散しながら「100株ずつ、少しずつ買い足す」という機動的な投資法が可能になります。必要な時期(3年後)までに目標額(約114万円分)をコツコツ積み上げていくプロセスに、これ以上なく適したサイズ感になったと言えます。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価【 ◯ 】
鉄建建設のビジネスは、インフラ関連が中心なので景気敏感な一般のゼネコンに比べればリスクは低いものの、建設業界全体の人手不足(2024年問題)や資材高騰の影響を常に受けるポジションにあります。そのため、我が家の「絶対に失っては困る生活防衛資金」を投じる先としては適していません。
しかし、新NISAの成長投資枠を使い、かつポートフォリオ全体の「利回りを引き上げるサテライト枠(高配当・攻め担当)」として位置づけるのであれば、リスク許容度の範囲内です。すでにインデックス投資などでガッチリとした家計の土台を作っているからこそ、こうした個別株の強みをサテライト的に取り入れ、キャッシュフローを豊かにする戦略が活きてきます。
5. みずきの総合評価と我が家の投資判断
3つの軸での評価を踏まえて、鉄建建設(1815)に対する我が家の総合評価は【 ○(前向きに購入を検討したい有力銘柄) 】となりました。
これまで「欲しいけれど、1回の購入金額が高くて家計のやりくり上、後回しにしていた銘柄」でしたが、今回の株式分割のニュースで一気に主役に躍り出ました。利回り5.25%という水準を維持しつつ、買いやすい金額になってくれるのは、まさに子育て真っ最中で家計を小刻みに管理したいママにとって願ってもないチャンスです。
我が家における具体的な保有シナリオ
今年の秋(分割が実施される9月末以降)に向けて、まずは新NISAの「成長投資枠」で100株(約22万円相当)を段階的に購入することを検討しています。これだけで、年間11,500円(非課税)の配当金が得られる見込みです。
そして、3年後の長女の「小4の壁」が訪れるまでに、家計の余剰資金から少しずつ買い増しを進め、最終的にこのセクター周辺で合計100万円〜120万円ほどのポートフォリオを形成することを目指します。鉄建建設を核にしつつ、土木に強い大豊建設(1822)や、道路・インフラに実績のあるノバック(5079)を組み合わせることで、「日本の社会インフラを支えつつ、我が家の教育費を支えてもらう高配当パッケージ」が完成します。こうした組み合わせにより、特定の1社の業績変動リスクを分散しながら、目標とする月5,000円の配当キャッシュフローをより安定的に実現できると考えています。
6. 新NISAと配当控除!制度を味方につける賢い活用法
私たちの最大の武器は、国が用意してくれている「税制優遇制度」をフル活用することです。このブログ「みずきの家計簿+株」でいつもお伝えしている、大切なポイントですね。鉄建建設のような高配当株を保有する際、どの口座で、どうやって保有するのが一番お得なのか、我が家流の整理を共有します。
新NISA(成長投資枠)の活用が最優先
高配当株投資において、配当金にかかる約20%の税金が「非課税」になるメリットは絶大です。
例えば、鉄建建設から年間23,000円の配当金を受け取る場合、通常の課税口座(特定口座)では約4,600円が税金として差し引かれ、手元には約18,400円しか残りません。これが新NISAであれば、23,000円が丸々そのまま手元に入ってきます。この「4,600円の差」は、子どものドリルを数冊買ったり、美味しいランチを1回楽しんだりできる金額です。ですから、まずは新NISAの「成長投資枠」の上限を意識しながら、非課税枠の範囲内で投資を進めるのが基本ルートになります。
特定口座で買う場合は「配当控除」をフル活用!
もし、すでに新NISAの成長投資枠を他の投資信託や個別株で使い切ってしまっている場合や、将来的に特定口座で購入することになった場合でも、あきらめる必要はありません。日本株の個別株には、「配当控除(総合課税を選択した確定申告)」という非常に強力な税制上の裏ワザがあります。
これは、課税口座で受け取った国内株式の配当金について、確定申告で「総合課税」を選択することにより、納めた税金の一部を取り戻すことができる仕組みです。
一般的な共働き世帯や、育休中で所得が下がっている時期、あるいはパート収入などで課税所得が一定金額(目安として課税所得900万円以下)以下の場合、総合課税を選択して確定申告をした方が、源泉徴収(20.315%)されるよりも実質的な税率が低くなります。結果として、払いすぎた所得税が還付されるため、手取りの配当金を増やすことができるのです。
「確定申告なんて難しそう…」と感じるかもしれませんが、今はスマホからマイナポータルを使って非常に簡単に申告ができる時代です。私も最初はドキドキしながら申告書を作りましたが、一度やり方を覚えてしまえば、家計を数千円〜数万円単位で助けてくれる頼もしいスキルになります。こうした「制度の知識」を持つことこそが、家計を守るママ投資家の知恵の見せ所ですね。
7. 建設株に投資する上での懸念点と私の迷い
ここまで、鉄建建設の良いところや魅力的な配当について熱く語ってきましたが、投資である以上、絶対に「完璧でノーリスクな銘柄」は存在しません。私がこの銘柄、ひいては建設セクターへの投資を検討する上で、頭を悩ませているリアルな懸念点と迷いについても包み隠さず共有します。
資材高騰という「マージン圧迫」のリスク
建設業界を悩ませている最大の敵の一つが、原材料や建設資材の価格高騰です。ここで、最近目にした非常に興味深い海外のニュースをご紹介します。
カナダのメディアで報道されたこちらの記事「Tokyo Steel Cuts Profit Outlook Despite Higher Sales Forecast and Dividend Reduction – The Globe and Mail」によると、日本の電炉大手である東京製鉄が、売上高の予想は上方修正したものの、鉄スクラップ価格の上昇(原材料コストの高騰)によって利益率が押し下げられ、通期の利益見通しを大幅に引き下げ、同時に減配を余儀なくされたと報じられています。
このニュースは、世界の鉄鋼業界や建設関連業界が直面している「コスト高とマージン(利益率)の侵食」という逆風をまざまざと示しています。鉄鋼メーカーの利益が圧迫されているということは、そこで作られる建設用の鋼材や資材を仕入れるゼネコン(鉄建建設など)にとっても、調達コストが跳ね上がるリスクを常に抱えているということです。もし工事の発注元に対して十分な価格転嫁(値上げのお願い)がスムーズに進まなければ、鉄建建設自体の利益も圧迫され、私たちの楽しみにしている配当原資が減ってしまう懸念があります。
「人手不足」と「2024年問題」の壁
もう一つの大きな懸念が、職人さんの高齢化と、若手のなり手不足です。建設業界では、時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)が適用され、働き方改革が進む一方で、工期の長期化や人件費の上昇が避けられない課題となっています。特に鉄道関連工事は、列車の運行が終わった「夜間」の限られた時間帯に行われることも多く、労働環境の維持と人員の確保には、他の中堅ゼネコン以上のコストと工夫が必要になります。
みずきとしての「迷い」と対策
こうした「コスト高」と「人手不足」という二重苦を抱える建設業界に対して、「本当に大切な我が家の教育費を託して大丈夫なのかな?」という迷いは、正直に言って今でも少しあります。いくらJR東日本がバックについていて仕事が途切れないとはいえ、利益が全く出ない構造になってしまっては元も子もありません。
だからこそ、私は以下のルールを自分に課しています。
- 決して1点買いはしないこと:鉄建建設の株式分割は大変魅力的ですが、我が家の高配当ポートフォリオにおける「建設セクター」の比率は最大でも20%程度に留めます。残りは、不景気に強い通信セクターや、生活に密着した商社、リースセクターなどに幅広く分散させます。
- 配当性向とキャッシュフローを定期的にチェックすること:同社の配当方針や、無理をして配当を出していないか(配当性向が極端に高くなっていないか)を、四半期決算ごとに主婦の家計簿チェック感覚で確認するようにします。
完璧な銘柄を追い求めるのではなく、「このリスクがあるから、こういう持ち方で補う」というバランス感覚こそが、私たち子育て世代の投資を長続きさせる秘訣なのだと思います。
皆さんのご家庭では、3年後や5年後のライフイベントに向けて、どんな準備をされていますか?この記事が、忙しい日々の中で「我が家の将来のお金と人生設計」について、パートナーと少しおしゃべりするきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。お互い、無理のない範囲で、一歩ずつ進んでいきましょうね。


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